俺を欲しがるまで調教してやろう

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表題作愛寵皇子 ‐征服王に囚われて‐

レオニダス、敵国ファルミオンの王
朱侑李、虜囚となった鐘国の皇子、18

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

鐘国の皇子・侑李は、敵国であるファルミオンの王・レオニダスとの一騎打ちに敗れ、虜囚となる。
彼に気に入られ、臣下になれと持ち掛けられるが、勝気な性格が災いし処刑を望む侑李。
それならばと、レオニダスに組み敷かれ「俺好みに仕込んでやろう」と凌辱されてしまう。
無垢な身体を弄ぶように快楽を教え込まれ、どんなに抗おうとも淫らに反応してしまい…。

作品情報

作品名
愛寵皇子 ‐征服王に囚われて‐
著者
秋山みち花 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866572987
3.6

(11)

(0)

萌々

(8)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
39
評価数
11
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

攻めのスパダリ感がすごい

久々の表紙買いです。ほとんど丸見えなのに服が脱げてないのってかえってエロいですね。帯の下もすごいことになってます。何かの雫が見えます。受けはそんなコスプレ着衣エロAVみたいですが、対して攻めは金髪の超絶イケメンです。蓮川先生の攻めの威力ってすごい。私一緒に買った十二国記の新作のすぐ後にこれを読んで、中華ファンタジーで話の雰囲気も少し似てたので十二国記のエロBL版?みたいな錯覚に陥りました。

受けの侑季は戦に敗れ攻めのレオニダスの国の虜囚になった18歳の皇子ですが、国では継承順位が低かったためあまり良い扱いを受けていなかった。中性的な美しい容姿だが剣の腕はあり千の兵を率いる将でもあった。レオニダスに毎晩夜伽の相手をさせられ体に快感を植え付けられていくのです。

攻めの経歴も凄くて元奴隷で剣闘士というのから王に昇り詰めた人。一緒に戦った動物達から懐かれて庭でライオン、トラ、豹などをベットにしているという百獣の王か猛獣つかいか、みたいな変わったスパダリです。冷たいようでいて受けには甘々です。

イラストで美味しそうなフルーツ盛りが出てきて、それを使ったフルーツプレイみたいなのがあります。受けが「食べ物を粗末にしちゃダメ!」って泣いたら「うん、わかった。」って途中でやめてあげる攻めが優しかったです。でも結局獣達が見てる前でのプレイ、獣にも乳首をなめさせたり…このシーン読みどころです。

表紙に釣られて買いましたが色々楽しめる良作でした。

4

囚われの美しく気高い皇子ですよー!

こちら、大陸ものです。
囚われた美しく気高い皇子と、西域から来た豪放磊落で魅力的な奴隷上がりの王。
「素直になれぬなら、その身体に教えてやろう・・・!」みたいな。
「くっ! 殺せ!!」みたいな!(≧∀≦)
いや、こういうの大好きでして。

ところで、表紙が大変美しく、同時になんか異様にエロいです。
一応、帯が仕事をしてくれてるんですけど、その帯もまた恥ずかしい・・・。
「俺を欲しがるまで調教してやる」ですよ。
ご丁寧に「調教」だけでっかく白抜きですよ。
今さら、特に失うものが無い私は店頭購入ですが、既に顔見知りの店員さんが、優しい目で「カバーは掛けなくていいんですよね?」とおっしゃってくれました。

内容ですが、西域の奴隷王・レオニダス×鐘国の皇子・侑李による、大陸ものでスレ違いものです。

鐘国の皇子・侑李ですが、遠征先で敵国の王・レオニダスとの一騎討ちに敗れ、虜囚となるんですね。
すぐに殺されるものと思っていると、何故か丁重に扱われ、更に臣下になれと持ちかけられる。
しかし、その頑なな性格から処刑を望むと、「ならば敗軍の将らしく扱ってやろう」と、レオニダスに凌辱されー・・・と言うものです。

まずこちら、侑李ですが、美貌と気高さを兼ね揃えた存在でしょうか。
無謀な遠征にお飾りとして駆り出され、配下の兵を救う為に、自身は囚われの身となった。

で、そんな彼のお相手となるのが、まさに豪放磊落、野性味溢れる敵国の王・レオニダス。
彼はですね、とても器が大きいと言うか、上に立つ者としての魅力があると言うか。
「俺の寝首を掻きたいなら好きにしろ」的な、自信に満ち溢れたタイプと言うか。
まぁただ、忍耐力はそれほど無さそうなんですよね。
侑李の頑なな態度に業を煮やし、「ならば身体に教えてやろう」と凌辱に走る。

この凌辱ですが、個人的には大好きだったりします。
いや、侑李がですね、凛としたとても誇り高いタイプなのです。
生き恥を晒すくらいなら、さっさと殺せ!みたいな。
まぁそんなワケで、縛られ犯されると言う酷い辱しめを受けつつも、決して屈しようとしない・・・。
こう、組伏せる事に嗜虐的な悦びを覚えちゃうと言うか。
「おまえが逆らえば逆らうほど、屈服させる楽しみが増える」とレオニダスが言っちゃっても仕方ないと言うか。

で、ここから、レオニダスの愛妾として過ごす事になる侑李。
最初こそ強く警戒していたものの、共に過ごすうちに、彼の飾り気の無い性格や、ただ生きる為に戦ってきた心の内の空虚さ。
そんなものを知るうちに、惹かれて行くんですね。
しかし、侑李の存在がレオニダスの為にならないと判断した部下により、彼の元から去るように脅され・・・と続きます。

ここまでですが、二人の緊張感溢れる関係に、ジリジリ近付いて行く気持ちと、とても面白いのです。
ただラストがですね、ちょい駆け足と言いますか、「えっ!? 矜持は?」的に残念だったりするんですけど。
だって、あれほど民や国の事を大事にしてる主人公だからこそ、この凌辱劇に萌えたのです。
それが、鐘国の事もどうでもいいと、レオニダスの胸に飛び込んじゃう。
そこは、最後まで大切にして。
国の事を、一番に思い続けて!

と、ちょい残念な所はあるんですけど、全体的には好みの作品で萌えました。

最後になっちゃいましたが、個人的ツボにですね、エッチになると攻めがただのエロ親父ってのがございまして。
恥ずかしがる侑李を、葡萄を使って苛めるのに笑いましたよ。
侑李から「食べ物を粗末にするなんて・・・!」と本気で叱られ、素直に「悪かった」とやってる所まで、セットで吹いちゃいましたよ。

5

なびかない

蓮川先生の金髪イケメンに無条件陥落。好きなタイプのお話なはずですが、お互いがお互いを好きになる理由にぴんと来なかったのですいません、中立です。本編270P+あとがき+蓮川先生の挿絵「獅子を従えた攻め立姿」!めっちゃカッコいい!!!

中原一の国、鐘。長城を超えて国土を荒らす西域の騎馬民族秦羅の国を攻め滅ぼすべく、5万の大軍を編成しています。今回の戦の結果で皇太子を決めると言われていますが、その軍を率いる一人である侑李(ゆうり)は後ろ盾もない当て馬のようなもの。皇太子になるつもりもなく、しっかり役目を果たそうとある日見回りにいったところ、想定もしていなかった戦象部隊を発見。他の将軍たちを説得しきれず、やむを得ず遊軍として動いて事態を打開しようとしたのですが、部隊は孤立、部下の命と引き換えに1対1の戦いを相手方の将に申し入れ・・とつづきます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの側近複数、受けの副官、攻めに懐く獅子豹虎などのもふもふ、受けの侍女ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けは清く正しい、あるべき皇族という印象。ワールドワイドな情報収集は出来てないお坊ちゃん風ではあるけれども、頭よさそうだし気位高そうだし大好きなパターンですが、攻めをなんで好きになったんよ!?攻めが人たらし能力抜群で執着されまくったから、堕ちたのか???と少ししっくりこなかったんです。

まあ体の相性もよろしいようで、何か月もでろでろに抱かれてたら独り寝は寂しくなるやろうしなあ。
孤高の王から執着されてるみたいやし、危ないところを助けにきてくれたらそれは嬉しいよなあ・・・

一般的には、いっか、堕ちてよろしいという感じですが、受けさん、腐敗した国とは言え皇族。
皇太子候補やったんちゃうん?多少つんしたとは言え、「愛してる」なんて言うなよ・・・・と思った次第です。

攻めさんは、人たらし能力が過ぎて獅子虎豹象などまでたらしちゃってる、ある種の能力を持っていそうなのですが、そのへんはさらっとスルーされていて。
あんまり高い目標がなく、闘ったら勝って王になってしまったぞという方。
悪くはないんだけど「なびかない高貴な子猫にあっさり夢中になりすぎなのでは。大丈夫か、この方」と思ってしまいました。

最後二人並んで駆けていくという終わり方だったので、そこは嬉しかったですが、やっぱりトップに立つ人間は強く!そして清く正しく自己に厳しく民には慈愛を持って接するタイプが好きだなあと思ったお話でした。

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