電子限定描き下ろし漫画付き
政治の世界を舞台に複雑に絡まり合う「兄弟+1」の執着愛!!
もし★6つがあればぜひもう一つつけたいと思わせられる、とても面白い漫画でした。
政治サスペンスもの。
麗人だけに、1話に必ず1Hを要求されるからかもしれませんが、いろんなカップルのHが自然にちりばめられつつも、1話目からきちんと伏線がはられており、1巻の最後まで入念に準備された大きなストーリーを読み進むのはとても面白かったです。
政治家として宿命を生きる兄、その兄を守ろうとする弟、明菜。兄が信頼した秘書、九重。兄は、肉親と同級生という絶対に信頼できる人で周りを固める。
ここに複雑に恋愛感情が交じってきます。まさかそのカップルとは、、という展開もあり、最後まで目が離せません。
とても読み応えのある漫画でした。
作者さんの他の漫画を大人買いしようと思いました。
「素晴らしきこのクソ世界」が面白かったので、こちらも読んでみました。
政治家の裏の顔、政治家のために裏で手を汚す者たちのお話で非常に内容が濃く、そして難しく2回読んで理解できたかなって感じです。
腹違いの兄で政治家の門明のために、裏で汚れた仕事をしている明菜。
また秘書の九重も門明が上にいくために働いている。
門明は子供の頃から政治家になる覚悟を持っているような人物で、清廉なイメージとは裏腹に自分の貞操でさえも政治に利用する。
架空の物語ですが、本当の政治家はこうであって欲しくはないな…と思わずにはいられません。
あらすじしか見ずに読み始めたので、誰と誰がカップルなのか分からず、しかも途中でカルという謎の人物も出てきて、BLとしても予測の全くつかない状況でした。
カップルになりはしたのですが、その組み合わせだったか…と意外性がかなりありました。
私がしてた予想は「明菜×門明」もしくは「九重×門明」と「明菜×カル」だったので。
「そのためにずっと側にいたのに気づかなかったんですか?」
ぜんっぜん気づかんかったー。いや、少しは伏線あったね。
明菜はそれで良かったんか?兄にただならぬ想いを抱いてると思ってたので、そこが少し引っかかりました。
自分だけが汚れていればいい、と思っていた明菜が1番汚れていなかった。
そんな明菜に九重は救われていたんですね。
門明も呪いが解けたようでホッとしました。
作者さんのめっちゃアホなBLも楽しみにしております♪
おもしろかったです。
たうみ先生作品では「傘を持て」の次に好きです。
ストーリー的にも、BL的にも、先が全く読めない展開にドキドキしながら、そうくるか〜とどんどんハマっていきました。
政治家・門明、秘書・九重、門明の弟・明菜の話。
九重がわかりにくい〜w と思ったけど、最後は意外にも素直に気持ちを告げて実ってよかったねと。
嫌いじゃないです、こういう人。
明菜も門明への一途な思いが痛々しいほどだったけど、ずっと近くで見てくれていた理解者がいてよかったね。
門明の本心に切り込んで「兄弟になりたかった」と言ってもらえてよかったね。
清廉潔白そうな門明がずっとうさんくせぇ〜と思っていたのですが、父の呪いを他ならぬ明菜に解いてもらえてよかった。
汚れ役の明菜が純粋で、九重に綺麗と言われてたのが萌え〜でした。
九重が明菜をそう見ているのが、九重やるやん!と、めっちゃいい男やん!とうれしくなりました。
爽やか議員の兄(門明)、汚れ仕事担当の義弟(明菜)、頭がキレる冷徹な秘書(九重)、歪な3人の執着に兄の特別な友人(カル)も関わって、政治会の思惑もドロドロ!守っているはずだったのに、汚れてる指先は…本心を知った時のあーと堕ちる気持ちとスッキリした気持ちと不思議な感覚。
全体的に重めなのに日本人のせー液はソイソース味だとか、挟まれるユーモア、駆け引きや相手を思う気持ちに吸い寄せられた。兄を守るため汚れ仕事を率先する明菜が1番擦れてないっていうのがなんとま言えません。それを本人が気づいてないとこに、門明も九重もカルも好ましく思ってたのかな。
九重みたいな冷徹な人の本音、それをさらっと重要なこと言っちゃうのが良い。かわいく見える~ラブ全面じゃないけど、奥底に隠れた感じが染みる。兄の影、汚れてると思いこんでた明菜にはストレートな九重の押しは効いたのでは!
門明も最後まで爽やか過ぎて怖くて怖くて好き。不敵でえげつなくて黒いのにまっさら雰囲気がすごい。その後が知りたいキャラナンバー1!
門明の童貞と処女を誰に捧げるかってミーティングを3人で理路整然と行ってるのもシュールだった。そこで、明菜の人間性、3人の関係が見えるのも面白く印象的なシーン。ただ、時系列ちょっと違うような?話し合いは門明が大学1年だけど、門明と九重が出会ったのは門明が2年生だった?と気になった。読み込めてないだけかもしれませんが…そんなこと言いつつ、とても好きなシーン!
キャラ同士、腹を探り探り本心を見せないところ、じっとりと伸し掛るとこ、軽やかなとこといろんな面が面白かったです。
亡き父の後を継いで若手議員となり国民に注目され、裏では有力者とベッドを共にすることで着実に足場を固めていく門明。一般的なBLなら、登場人物の中で彼が一番可哀想で、同情すべき受けになるんでしょうけれど、この作品においてはそうではない。門明には不思議なほど悲愴感がなくて、そこが面白い要素なんですよね。本当に心身を削っているのは、弟の明菜の方で。門明の指先の染みに徹する彼の自分の身を一切顧みない尽くしっぷりは、潔いのと同時に痛ましくもあり、気付けば彼の幸せを願ってしまう。そんな話の展開のさせ方が、お見事でした。
どこまでも門明を守るため、という完全一致した目的のために共に生きてきたつもりだった九重と明菜。でも、九重の方は明菜が門明を守りたいと望んでいるから門明を守っているという、明菜を介した理由なんですよね。それを最後の最後に明かすというのが、九重らしく、憎い男だなぁと。この時初めて兄とは異なる存在として認められ、愛を与えられた明菜がどれほど心を満たされたか。ここまで殺伐とした展開を追ってきた甲斐があるというものです。門明が父の思想にただ囚われていたのか、共感していたのかは私にははっきりとは分かりませんでしたが、享楽主義者のカルと共に活動することで、彼にも空っぽではなく意義のあったと思える人生を送って欲しいと願います。