Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々(2)

Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々(2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×26
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
95
評価数
21
平均
4.5 / 5
神率
61.9%
著者
ヨネダコウ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
イブニングKC
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784065179277

あらすじ

フリーの保険調査員・夜明至(よあけいたる)、バツイチやもめの38歳。持ち込まれるのはやっかいな依頼ばかり。そんな夜明のもとに舞い込んだのは、撮影中の火災事故で亡くなった人気映画監督・皆川賢吾の保険調査依頼。感情が“色”で見える居候少年・玄(くろ)を伴い調査を進めるが、次第に皆川を取り巻く映画業界の複雑な人間関係が浮かび上がってくる。「事故」か「自殺」か「殺人」か――夜明が導き出す真実とは? 希代のストーリーテラー・ヨネダコウが描く話題沸騰の新感覚ミステリー第2巻!

表題作Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々(2)

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レビュー投稿数2

非BL作品ではあるがヨネダ節は炸裂してます

ヨネダさんの非BL作品。

フリーの保険調査員である夜明至が、独特の捜査方法で事件の真相に迫る―。

という、ミステリー作品。
この作品は2巻目、ということで1巻が未読だと理解できません。1巻未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

1巻は複数の事件を夜明さんが調査していましたが、2巻はほぼ丸々1冊、同じ事件を追う展開。



人気映画監督である皆川が、映画の撮影中に火災で亡くなった。
事故なのか、事件なのか、はたまた自殺なのかー。

皆川監督が撮影していたのは『やがて雨になる』という映画。
この映画は30年前に皆川監督が作り出した映画で、当時主役を演じた女優さんは、皆川監督の現奥さん。その映画のリメイク版だった。

新作は主役を皆川監督の実娘であり人気上昇中の女優・皆川美雨が演じることでも話題になっていた。

その映画の収録の、終盤で起きた事故。

その事故の真相を追う展開です。

30年前の映画のリメイク版、というのがこのストーリーのキモになっている部分で、30年前の夜明さんの姿が過去の回想として描かれています。

30年前、彼はすでに保険調査員としてバイトする大学生。
その時の回想で、元妻の倫子さんや、友人であり元同僚でもある刑事の行政とのやり取りが描かれていて、彼らとのつながりも見えてくるという素晴らしい展開。

こういった伏線のはり方がヨネダさんらしいというか、ヨネダ作品に奥行きを与えているゆえんだと思われる。

一つの火災事故を追う過程で、夜明さんの過去、現在の彼の姿(無痛症を患っている)、感情を色で見る事が出来る玄との関係、そして倫子さんや行政、鯨との関係も少しずつ見えてくる。

見えてはきますが、基本的には皆川監督の事故がストーリーの基盤。
皆川監督を取り巻く周囲の人たちからの聞き込みや、玄の能力を借りて、少しずつ真相に近づいていく過程は、さながら本格的なミステリーの様相も呈しています。

1巻もそうでしたが、事件そのものはかなり凄惨です。
が、その事件を通してみてくるものは、紛れもなく人の愛憎なんですよね。

時に温かく、時にシビアで、そんな人間の複雑な内面を見事に描き切っている。

ほぼ丸々1冊、皆川監督の火災事件に費やされていますが、終盤にもう一つ事件が登場します。

すんごい短いお話なんですが、この事件のエピソードが非常に秀逸です。
「事件」という点での複雑さはあまりありません。

が、善良な青年が夜明さんの調査によって救われるお話で、胸がすかっとします。ヨネダ作品の根底に流れる「優しさ」が、ほんのりと、でもジワリと心に染み入ってくる。

今作品は、まだ謎に包まれている部分も多いのですが、おそらく描きたいのは様々な形の「愛」なんじゃなかろうか、と思えて仕方ありません。

非BL作品なのでもちろんBL的な萌えはありません。
夜明さんも元妻がいたりしますし、女性の存在が大きく立ちはだかっている作品でもあり、そういった作品が苦手な方もいらっしゃるかも。

が、ヨネダさんらしいダークさと、温かさと、人の愛憎がきっちり描かれている作品ですごく読みごたえがあります。

ヨネダファンにはもちろん、ミステリー好きな方にはぜひ読んでほしい。そして、非BLだからと手に取っていない方にも、ぜひ読んでほしい素晴らしい作品です。

4

深い愛情、哀しみ。様々な想いはやがて繋がる。

ストーリーテリングには定評のあるヨネダコウ作品の事だから。
それはもう。ニクい。ニク過ぎてシビれる‼︎ のたうち回りたいほどの心憎さなのだ。キザとも言う。
保険調査員の夜明が、1巻毎に大きな事件と小さな事件を扱うという内容はそのままに。
彼の過去や、周りの人との関わり合いがほんの少しずつ。見え隠れして行く。

本作の事件は、撮影中に亡くなった映画監督の死について。
火だるまになり焼死した皆川の死は、果たして事故か。自殺か。
詳細に事件の謎を追いながら、核心を詳らかにして行く。
そこには愛情と、深い哀しみがあったーーー。

夜明の大学生時代が少し描かれていて、行政さんとの腐れ縁も‼︎ 糸目ながら、ちゃんと若い‼︎ 若い頃の行政さんも素敵です‼︎ 彼はサディスティックな憎まれ口を叩いてはいるけれど、やっぱり長きに渡る友情をじわりと感じさせてくれるんですよね。早く彼等の物語を見たい‼︎ この二人のエピソードは物凄く良い筈‼︎ と、期待させてくれるので。やたらとハードル上げちゃいますが。頼みますよ‼︎ と、言いたくなる感じ。
今回は そこに元妻、倫子との出逢いが少し。医学部の美女と噂される倫子は、実は今は故人となっている名俳優の隠し子だった。
件の事件と重なり合う様に、差し込まれる夜明と倫子の過去。
当時、倫子に淡い想いを抱いていた大学教授。
人の想いは、時に一方的だったりもする。それが本作の要。多分。
事件自体は、よくある2時間サスペンス的な展開なんだけど、ラスト終盤の皆川監督が女優で妻の桐原光香にプロポーズをするというシーンがとても好きです。それは妻の記憶に鮮明に残っている。皆川監督は15歳の桐原光香に恋焦がれて、15年待って告白した。その時、その一瞬で、光香は恋に落ちたんだと思う。だから。何があっても、自分は皆川の妻であって、娘は皆川の子なのだと言い切れるのだろう。ちょっと女は強かだとも思えてしまうけれども。それが女優というものだと思う。

「囀る〜」の鯨と鮫の名コンビも良い味出してます。彼等はよもやケンカップル。一番BLクサいかもしれません。
人の気持ちが色として見えるという共感覚の持ち主、玄くんとクラスメイトの実緑との間は進展のないものの、友達にはなった様子。実緑の色はいつも緑。感情は凪といったところか。
夜明と倫子の子供が生きていたら玄くんと同じ年頃だという。息子が死に至る事件とは何だったのか。夜明は痛覚を取り戻す事ができるのか。愛しながら別れを選んだ倫子の想いとは。
次巻が待たれます‼︎

3

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