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mix
読みながら、なんだこれは?となっていく。
この独特の読後感は吉田ゆうこ先生にしか出せないなと思います。
宮島・小川・玉井。仲が良い大学生3人。
あることをきっかけに、お互いの好きな人を指差すことになるけれど、それぞれ同じ方向を向かない見事なトライアングルを描いてしまうことになる。
なんというのですかね、一言で言うのなら、ものすごく複雑で歪な関係を描いたお話。
でも、単純に歪みきっただけのお話なわけでもなくて、すごく良かったとも悪かったとも、感想がすぐにパッとは浮かんでこないんですよ。
それくらい、狭いトライアングルの中で繰り広げられる男の子3人のぐちゃぐちゃとした関係性が250P超の分厚さで綴られています。
頭にも書きましたが、読みながら複雑な人間関係になんだこれは?となるんです。
ただ、読み進めていくと、3人の登場人物それぞれが持つ感情の色と一緒に、読み手側の気持ちもぐるぐるとミックスされて混ざり合っていく。
親しかったけれどよく見えていなかったものが、少しずつ少しずつ見えてきては視点を変えて混ざりに混ざる。
「ミックス」という名のミックスジュースを読み干した時、この3人の関係が良いのか悪いのか、正直なところ私にはよく分かりませんでした。
ですが、複雑でありながら、繊細で優しいお話だなと思います。
何度か噛み締めて読むと味が変わる、スルメのような1冊なのかもしれない。
あらすじにもある通り、メインとなるのは三角関係。3Pだってある。
なのに、無音の静かな雰囲気に包まれている感じがするのがすごく不思議な作品でした。
個人的な萌えどころとは異なりましたが、読み応えのある作品です。
吉田先生の切ない絵に切ないストーリーが見事にハマっています。
インモラルなのに、それを感じさせないくらい美しかったです。
攻め、受け、リバのトライアングル。
ちゃんと1対1対1の関係だったので、そこがすごく良かった。
大学生の3人がゲイビを見た流れで3Pするのですが、3人それぞれに好きな人がいます。
しかし、その想いは完全に一方通行で……と、いうお話。
元々幼馴染の玉井と小川。
小川は玉井に片想いしています。
そこに大学で知り合った宮島が加わり、歪な三角関係に。
3人のバランスはとても危うくて、特に玉井と小川の切っても切れない関係は中学にまで遡ります。
玉井のために身も心も尽くす小川。
しかし、玉井は宮島に恋を……
だけど、宮島は小川に恋を……
誰がここから抜け出すのかとドキドキしました。
玉井と宮島の関係がすごく気になったのですが、玉井はあくまでも小川の幸せを願っていて、クールなイケメンなのに感謝とか後悔とか、何か熱いものを心に秘めてるのだと思いました。
宮島がとにかくいいやつ。
こう言ったらなんですが、1番モブっぽいのに作品の主人公になってた。
一途で健気で懸命な姿って、やっぱり胸を打ちますね。
玉井に振られて引きこもりになった小川の家を、1年もの間訪ね続けるって普通はできないよ。
初めは、玉井を取られるかも……と、宮島を警戒していた小川の気持ちまで絆しちゃうんだから。
バラバラになった3人が、宮島によってまた同じ時間を共有するようになるラスト。
もう、一方通行な想いじゃないと思う。
タイトル通り混ざり合ったんだ。
三角関係でもなく、これが新しい愛の形。
恋を超えた愛ですね。
3PものってHがメインで快楽追求になりがちですが、本作は3人の心情・心の動きがしっかり表現されていたのが良かった。
それぞれの気持ちが先行していたHから、混じり合った後のHの変化が素晴らしい。
宮島にしか挿れなかった玉井が小川に挿れ、玉井しか求めていなかった小川が宮島からのキスを求める。
エロさよりも感動が勝るHでした。
描き下ろしはちゃんと?エロくて、3Pならではの連結も♡
三者三様の恋心が一つの愛になる様子が丁寧に描かれ、なぜ3人でなければならなかったのか……という、一番大切なところをちゃんと納得させてくれました。
終始、切ない三角関係から目が離せませんでした。
軽い話かと思いきやめちゃくちゃ重かったです。
3人の関係が複雑すぎてどうしたら幸せになれるの??と考えながら読んでました。
吉田ゆうこ先生の他の作品も読んだことがあるのですが、複雑で沈む感じなのに最後には心温まるというか色々あったけど前向きに生きていこうみたいに終わるのがいいなというか、難しくて暗い話は好きではないのにクセになるなと思いました。
ただ、今回の作品は読んでいて常に誰かが傷ついていて気持ちが沈んで疲れました笑
最後にはみんな素直になれて、笑顔もみれて3人が幸せそうでよかったです。パンダのぬいぐるみでほっこりして読み終われてよかったです。
作家買い。
吉田作品は、その可愛らしい絵柄と相反するように、腹黒さんだったり、ドシリアスな作品が多いイメージがありますが、今作品もそのイメージを損なうことの無いシリアスな作品です。甘々で、優しいストーリーを好まれる方には若干ハードルが高い作品かと思われます。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
表紙に三人の男の子のイラストが描かれているところからも推測できるように、三角関係のお話。三角関係ではありますが、単に3Pもの、ではない。吉田さんが描かれると、こうも複雑で、繊細な三角関係になるのかと圧倒されました。
登場人物は三人。
ほぼこの三人しか登場しません。舞台も、彼らが通う大学と、そしてアパート、ラブホくらいしか描かれていません。それでいて、今作品はめっちゃ分厚いです。その分厚さに見合った、非常に内容の濃いストーリでした。映画の様、っていうのかな。読みごたえがあります。
同じ大学に通う、小川くん、玉井くん、そして宮島くん。
大学の近くにある学生アパートに住む玉井くんの家が、彼らのたまり場。小川くんと玉井くんは幼馴染で昔からの親友。
小川くんは玉井くんのことが好き。
ずっと秘めた想いを抱えてきた小川くんだけれど、ある日宮島くんが持ってきたゲイビを一緒に見たことで彼らの関係は少しずつ変わっていく。
実は宮島くんは、小川くんのことが好きだった―。
というお話。
読み始めたとき、玉井くんと宮島くん(攻め二人)に、小川くん(受けちゃん)が愛され愛でられるお話なんだと思ったんですよ。
いやいや。
やられた。
そうよ。だって吉田作品だもの。そんな単純なお話のわけがない。
玉井くんと小川くんが幼馴染である、という過去。
子どもの時からずっと小川くんは玉井くんのことが好きだったという一途な想い。
そして、そこに入ってきた宮島くんという存在。
先述しましたが、今作品はほぼ、この三人しか登場しません。
それでいて、このストーリー展開。素晴らしい!
これ、ネタバレしてしまうと面白さ半減なので詳細は書きません。
二転三転する彼らの関係、想い、愛情。
それらを、ぜひとも手に取って読んでいただきたいです。
ちょびっとだけネタバレしますと、子どもが大人の欲望の捌け口になるシーンが少しだけ登場しています。苦手な方はご注意あれ。
愛情って、人によってカタチは様々なんですよね。
正解なんてない。
だからこそ迷い、時に間違い、右往左往する。
けれど、そこから導いてくれるのものまた、愛情なんだなーって。
沢山のものを「ミックス」して出来上がったもの。
それは、人の数だけ、愛情の数だけ、存在する。
人と比べたり、違いを探す必要なんてない。自分にとってのオンリーワンを見つけ出せばいいんだな、と思ったりしました。
三角関係を描いた作品だからなのか、エロ度はかなり高いです。
それぞれの濡れ場もあれば、3人で致すときもあります。
ちなみに、サンドイッチもあります。
このサンドイッチが、
めっちゃエロい…!
そして優しいの。
エロと優しさが混在した3Pって、サイコー!
ストーリー、キャラ、濡れ場。
どれをとっても文句なく、神評価です。