特典ペーパー付限定版
お顔大アップ表紙本。
今までの吉田先生のコミックスの表紙って、なんか頼りなさげにぽつんと立っているイメージがあったから、このデザインはちょっと意外。
でも、読んでみて納得。
伊飼の瞳の中に映る本間の後ろ姿って、確かにこのお話の肝だ。
本間が表に見せている顔の、その裏の本心を、しっかり見つめて見極める。
ストーリーの全てがここに集約されている。
ちるちるの作者インタビューに、途中からどんどん目が大きくなって困ったみたいなお言葉があったけど、最初は目眩ましをかける本間と目を眇めてみる伊飼の関係だったのが、お互いに徐々に変化して、しっかり互いに見つめ合う関係に進んでいく展開だから、それだけ目に力がついてくるのは当然。
伊飼の言葉に泣く本間。
きっと本間はそれまで泣けなかったんだろうな。
ずっと気になってはいたのですが
最近いろんなものを買っては失敗ばかりしていたので
試し読みとレビューをしっかり読んで
ちょっと期間を置いて...やっぱり読みたいなあ〜と思ったので
やっと買いました!読んでみて、買ってよかったです。
大切にしたい一冊になりました。
『嫌いな人も 好きになりたいから』と帯のフレーズ
主人公のセリフなのですが、この言葉がとても印象的です。
これによって二人に変化が生じて...
読み終えて、こころにじわ〜っときました。
いつもほのぼのほっこり系の作品が好きで
青井秋さんやハヤカワノジコさんの作品はもう奉るくらいの感じで
こういう系統の作家さんを他に探していたので
吉田ゆうこさんの「HEARTY」に出会えてよかったです!
他の前作も読みたいと思います。
吉田ゆうこさんは初読みです。今までの作品も気になっていましたが、評価がまちまちだったのでなかなか手が出ませんでした。
ですが、今回はインタビューから気になっており評価も良さそうだったので購入してみました。
いやー買ってよかったです!読み終わったあと、心にじわじわくるような感覚でした。
この物語、人として攻めにも受けにも共感できる部分があって、読んでいてすごく引き込まれる作品でした。
最初は遊び半分で受けに近づいた攻めでしたが、今までとは違ったタイプと言うより、人だったという感じで自分の心の中を常に見透かしてこようとする姿勢に段々と攻めの気持ちが動かされていくんです。
その過程がとっても切なかったです。うまく言えないんですけど、すごく人間くさいんですよ。好かれたい、けど本当の自分を見せるのは怖い、みたいな。そんな攻めの本音が見え隠れしていてなんだか可哀想でした。
そんなふうに変わっていく攻めを見て、少しづつ受けも心を許し始める感じがもうたまらなかった!
あー切ない!なんか切ない!って何度も心の中で叫びました。
書き下ろしの最後のページを読んで、お互いがお互いを心の拠り所にしている感じが伝わってきて思わずうるっときました。
個人的には吉田ゆうこさんの選ぶセリフが好きです。なんか心にじわっときます。
絵も可愛かったし本当に満足です!次回作も絶対買います(*´︶`*)!
素敵な表紙と、ちるちるインタビューを拝見して気になった為、購入させて頂きました。
こちらのコミックスは、
世渡り上手な嘘つき社会人×素直で純真な大学生
のお話が丸々一冊ぶん収録されています。
余裕のある悪い大人に純粋な大学生が騙されて食べられちゃう、なんて言う単純なお話ではありません。
受けが振り回されているのかと思いきや攻めもまた悩み振り回され、正反対の二人かと思いきやどこか似ている。
そんな二人の、冷たくも暖かいお話でした。
気になった点をあげるとしたら、攻めの話し方。
固いと言うか演技臭いと言うか、私の少し苦手なタイプの話し方でした。
しかし、後半、受けと付き合い始めてからは固さが和らぎ、それほど気にならなくなったので、あの話し方は攻めの処世術の1つだったのかなぁとも思います。
受けと攻めが徐々に惹かれ合い、良い方向に変わっていくのは、見ていて暖かい気持ちになれました(*^^*)
そして、思っていたよりもエロシーンが多くて嬉しかった…!
全体の割合としては少ないのですが、雰囲気的にほぼ無いぐらいかと思っていたので(笑)
内容も私の好きなエロ展開で、加えて感動できる要素もあり、大満足のエロでした!エロなんて言い方が申し訳なくなるような素敵なエロでした!
また、カバー裏も素敵で、これまた暖かい気持ちになれました。
吉田ゆうこさんの作品は今回初めて拝見したので、是非他の作品も購入してみようと思います!
吉田ゆうこ先生の本は二冊目です。
実は、前回買ったものが私には合わず。
今回買うかどうしようか、かなり悩みました。
買ってみて。
身構えていた分もあるのかもしれませんが、思ったよりも面白かった~!と思いました。
このお話の好きなところは、本間さんの変化でした。
彼ははじめ、嘘で良い人を演じるいやな奴で。
それを見抜いた伊飼くんに対して、仕返しのつもりで口説いていきます。
皆に良い人と言われていながら、実は結構腹黒い本間さん。
こういう人が、やられた…となる姿を見るのはなかなかに面白い。
中盤、ちょっとしたきっかけで自分の本心を知り、頭を突っ伏す本間さんとか。
後半で、伊飼くんに自分の言葉を信用してもらえず、ぼうぜんと立ち尽くす本間さんとか。
変な言い方かもしれませんが、ぎゃふんと言わせるつもりが自分が逆にやられてしまう、そんな本間さんが可愛かったです。
本間さんは、実は自分が嫌いなんだろうなぁ。
ゲイ隠しからなのか?
嘘つきで傲慢で、そのくせ繊細で脆い。
自分が伊飼くんに好かれていない自覚を持っていながら、自分からやめる事もできないプライドの高さと意気地無しな一面。
そんな、自分の中に矛盾をかかえていて、その上ゲイという家族友人に言えない秘密にも苦しんでいる。
なんとも人間臭くて、嫌いになれない不思議な魅力の人でした。
伊飼くんは、とても警戒心の強い人だと思います。
それでも物事を単純に判断してはいけないと考えている、とても真面目でピュアの男の子。
彼の変化は、本間さんの変化に共鳴して起きます。
誰かの変化にとても敏感で、その変化を理解しようと必死で。
一見冷たいようでいて、とても優しいですね。
だからかな?とても友達が多いなぁと思いました。
最後に、吉田先生について正直な事を書きます。
ファンの方にはごめんなさい、と先に謝っておきます。
実をいうと、こういうちょっと女性的で線の細すぎるというか、頼りなげな男性の絵は苦手だったりします。
特になで肩や細すぎる指が気になって、どうにも男性に見えない。
どうしても、苦手意識が出てしまう。
ですが、吉田先生のお話には何だか不思議な引力がありますね。
個人的に絵も苦手、前回はお話の内容も苦手だったのに、なぜか買ってみようと思わせる何かがある。
そして、今回買った事、とても良かったと思いました。
個人的好みという上では、マイナスとプラスの不思議な共存。
私にとって、とても不思議な魅力の作家さんです。