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ダークツーリズム~竹若トモハル短編集

dark tourism

  • 電子専門
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表題作ダークツーリズム~竹若トモハル短編集

国広、大学生(※攻め受けなし)
伊瀬、大学生(※攻め受けなし)

同時収録作品路地裏奇譚

日野真覚、不思議な路地裏に迷い込んだ青年
一二三、怪しい美青年

同時収録作品新訳牡丹灯篭

清人、挿し絵画家
燕、絵のモデルで幼馴染み

同時収録作品撥条のない機械人形

ジャスパー、感情の無い人造人間(※攻め受けなし)
アガット、人造人間の成功作(※攻め受けなし)

同時収録作品ジョニーは帰らない

ジョニー、戦争で顔と声を失った帰還兵
マルクス、パブオーナーで別れた恋人

あらすじ

アウトロー系BLのオーソリティ・竹若トモハルの初期投稿作品を大幅加筆修正。美しくも仄暗い巡礼の旅へようこそ。【ふかい海 碧いさかな】漂着した深海魚に自分を重ねて生きる大学生が抱える苦悩とは…【路地裏奇譚】うだるような夏の日、路地裏の奥で邂逅した妖しい美青年とは【新訳牡丹灯篭】結婚を機に恋い焦がれていた幼馴染と別れた挿絵画家。しかし三か月後、突然幼馴染が現れ…【撥条のない機械人形】失敗作としてこの世に生まれた人造人間は、新しく作られた美しい人造人間に嫉妬するが…【ジョニーは帰らない】戦争で顔と声を失った負傷兵は、別人のふりをして別れた恋人に逢おうとするが…

作品情報

作品名
ダークツーリズム~竹若トモハル短編集
著者
竹若トモハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ナンバーナイン
電子発売日
4.2

(4)

(1)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
17
評価数
4
平均
4.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

仄暗さに導かれて

2019年発表の電子限定短編集。
タイトルの「ダークツーリズム」そのものの仄暗い巡礼の旅…のような作品たちに出会えます。

「ふかい海 碧いさかな」
カミングアウトしてから周囲に気を遣われている伊勢を心配する国広。優しい2人の両片想いストーリーに深海魚の孤独を投影した詩的な作品。

「路地裏奇譚」
真夏の日中、白猫の呼び声に誘われて見知らぬ路地に迷い込んだ真覚(まさめ)。
和服の若い男に呼び止められて涼ませてもらうのだが、男の妙な色気に、気付いたら彼を抱いていた…ずっと居てと言われてぼんやりしていると猫が威嚇して目が覚めて。
はて、あの路地はどこだったか?世にも奇妙な路地裏のお話。

「新訳牡丹灯篭」
幼馴染の燕をモデルに描く美人画が評判の絵師・清人(きよんど)。
出版社の社長令嬢に見初められて結婚した途端スランプに陥ってしまう。なぜなら密かに愛していた燕が消えてしまったから。
だがある晩突然燕が訪ねてきて…
「牡丹燈籠」の男x男版。燕は清人への恋破れて自死し、幽霊になって清人に会いに来ていた、という怪談もの。

「撥条のない機械人形」(ゼンマイ ノ ナイ オートマタ)
死体を縫い合わせて人造人間を作り続けるマッドサイエンティスト・ヴォルフガング。
感情がないジャスパーは失敗作として奴隷のように、一方感情があるアガットは可愛がられる。
だが、アガットはいつも寂しそうなジャスパーが心配で…
ラストが意味深なのですが、これはどっちエンドなんだろう?私は…ジャスパーが◯んでしまうバッドエンドと思って読みました。

「ジョニーは帰らない」
恋人のマルクスを捨てて戦争に行ったジョニー。
大怪我を負ってはじめて、マルクスにまた会いたいと思う。しかし。
映画「ジョニーは戦場へ行った」や江戸川乱歩の「芋虫」のモチーフを感じるけれど、もっと優しいハッピーエンディング。


「路地裏奇譚」「新訳牡丹灯篭」のホラー風味が好きでした。

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