単行本版(電子限定描き下ろし付)
有馬嵐先生の初コミックですが、この頃から作画の綺麗さは安定してますね。
ドSのサイコパス気味×生意気ポジティブ坊っちゃんの組み合わせですが、前半と後半の流れが全く違います。
前半は広田の執着が二重人格のサイコの様な怖さを醸し出しており、何故か鴨が葱をしょって来る様に策も無く自ら向かう竜輝。
起承転結の起承でグッと引き込ませておいて、さてさて、どうなるかな?
と思いきや後半一気に転結で甘ーい展開に驚き、ストーカー並みの執着の終着点はハッピーエンドです。
2人とも見事に私の予想する思考と逆のパターンに行くので先が読めませんでした。
強引に致されたにも関わらず「あいつ自分は出してないな、さては俺の事好きなのかな?」に思考いかないな。竜輝君ちょっと一回自分がされたことを紙に書き出して御覧?
私も振り回されたよ。
何処までが、広田の計画だったのか。
最初のメガネ君の「男の方が気持ちいいらしいよ。」から計画が始まっていたとしたらメガネ君も同罪。
前半のエロと後半のエロの描き分けがとてもお上手でした。作画の綺麗さを入れて萌でお願い致します。
竜樹の普段のクズさと広田の前でのチョロさのギャップは面白かったけれど、細かい部分では色々と気になるところが多かったかなと思います。
クセの強い広田の言動があまり理解できず、竜樹への執着も度が過ぎているような気がしたし
謎だった広田の正体の明かされかたもわりとあっさりしていて、なんとも言えないモヤモヤがありました。
というか、大学生になって竜樹に近付いて竜樹の周りまで買収したり、部屋に不法侵入したり。竜樹と"遊ぶ"ために手の込んだことをしすぎでは…?
そして竜樹はここまでされてなんで絆されちゃうのか謎で、なかなか萌えることができないまま読み終えてしまったような印象でした。
ストーリー面白いのに、なんだか中途半端だな。
都は、実は竜輝父の会社の経営コンサルタント。
しかし、竜輝を好きでストーカーしたり〜さらに人格を偽り近づいたり。
ここまでは、ドキドキだったの。
困惑する竜輝を尻目に体の関係までいくが。
竜輝が、あっさり受け入れて〜怯えるとか、恐怖を感じるとかなかったなwww
そのせいか、都の闇感が薄まってしまった。
都自身も、幼い頃から感情に欠落があったり、心理的なデータを元に行動していたりと。これが崩れて混乱している所とかは凄く面白かったのにな。
『きみの春花』で有馬先生を知りこちらも購入しました。
この作品が有馬先生のデビューコミックスなんですね~!
絵も綺麗だし、お話がかなり面白くてびっくりしました(*´▽`*)
社長の息子の竜輝はある日女の人とエッチするより
男の人とする方が征服感が強いらしいと言うことを友達に聞きます。
そして「あいつとかお前にぴったり」と言って友達が指さした相手が広田です。
広田は家が貧乏で学費を稼ぐためにウリをやってるという噂がありー…。
最初、受けがクズだったので嫌だなぁと思っていたのですが
攻めがその嫌な気持ちを吹き飛ばしてくれました。
まさに設定にある『下剋上』ですね。
生意気な受けにおどおどの攻めかと思いきや
攻めがかなりいいキャラしてるんですよね(*´▽`*)
このギャップ好きだなぁって思いながら読んでました(*´▽`*)
受けのポジティブな性格もいいし
攻めの執着心がすごいところもすごく良いし
だんだん人間としての感情(?)を知っていく攻めが良かったです…!
泣きながら「追いかけてくるぐらいなら、僕以外を好きにならないでよ」って台詞にきゅんとしました(*´▽`*)
三杉さんに「竜輝くんとらないで」って言う広田も良かった…!
大人の余裕がなくてそうやって言葉にしちゃう広田が可愛くて好きだなぁと思いました。
最後のオチも良かったです(*´▽`*)
竜輝はとんでもない相手につかまっちゃったなー(*´▽`*)