美しい男に、恋をした。

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表題作きみの春花

君野純恋,15歳,男子校に転校して来た高校1年生
東城卓,17歳,マドンナと呼ばれる高校3年生

その他の収録作品

  • 番外編① 3話のあと
  • 番外編② 最終話のあと
  • 番外編③ 安藤という男
  • あとがき
  • カバー下漫画

あらすじ

平凡な高校生・純恋は、転校した男子校で“孤高のマドンナ”と噂される先輩・東城と出会う。喧嘩から助けたことがきっかけで彼に気に入られ、気づけば一緒に過ごすように。美しい見た目とは裏腹に男らしい東城の本性に驚くも、他人を寄せつけない彼が自分にだけ甘えてくれる姿に、純恋はドキドキしてしまう。そんなある日、男に襲われて怪我をした東城から、突然キスをされて――…!?

作品情報

作品名
きみの春花
著者
有馬嵐 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784866573977
4.1

(225)

(121)

萌々

(56)

(31)

中立

(3)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
33
得点
925
評価数
225
平均
4.1 / 5
神率
53.8%

レビュー投稿数33

BL荒野に咲いた、白くて可憐な花

きみの春花。まさに、出会ってから花の咲くようなスピードで心を通わせる2人。大した事件やトラブルもなく、あからさまな当て馬や嫌な奴も出てこず、柔らかに時が流れていきます。ちょっと古くさい(感じに寄せていると思われる)絵柄も、空気感にマッチしていて◎。マドンナというワードのレトロ感も◎。

1話1エロ絶対!引きが強くないと読者がつかない!みたいな作品(それはそれで好き)が席巻する中で、BL荒野に咲く一輪の花みたいな作品。書き切られた先生と担当さんに賛辞をお送りしたいですし、そういう風潮だからこそこういった作品が評価されて欲しいと願います。受け攻めとかじゃない、むしろその気持ちが恋なのか何なのかわからないまま終わったとしてもよかった。「BLは(今は大人になってしまった、かつての)少女のための少女漫画」と改めて思える作品でした。

16

可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い

可愛い…( ;∀;)!!!!!の一言に尽きます…!

可愛いDKBLが好きな方は読んだ瞬間ハマること間違いなしです。

有馬先生が、純恋可愛いね~可愛いね~と描いていたら
だんだん純恋の顔が幼くなっていったと言っていたので

純恋の表情の変化にも注目です☆

また、コロコロ表情が変わる天真爛漫な純恋にマドンナ先輩がぴたりっ!とハマるのが
『きみの春花』の魅力のひとつです。

「君野純恋」が男子校の孤高の存在
マドンナ先輩に恋をするお話『きみの春花(すみれ)』

何度も何度も読み返したい作品です。

作画が綺麗且つ美しすぎて終始眼福でございます…!!!!!拝!!!!!

13

小さなすみれのような恋

孤高のマドンナ。なんて説得力のある美しさなのか。
綺麗なラインを描く上がり眉に、目尻が長いまつ毛で重たい垂れ目。
どこからどう見ても美しい人。
美人ってこういう人のことを言うんだろうな。

以前、有馬嵐先生のTwitterで連載中の告知画像を見た時から、男子校のマドンナこと東城卓の美しさに見惚れてしまって。
どんなお話なんだろうと、事前に情報を入れないまま1冊にまとまるのを楽しみにしていたのですが…

これはね、すっごく良かった。
毒気のない、恋をする楽しさや喜びを純粋に描いた良さがあります。
なんだかもう、メイン2人がどちらも本当に素直な良い子なんですよ。特に純恋。
ありがとうとごめんなさいを言える子は良い子なんだってばあちゃんが言ってた。
男子校だからこうなったというわけではなく、純恋という子と東城という子が出逢ったからこそだと思うんですよね。これがもし違う子だったのならきっとこうはならなかったんだと思う。

始まりは強烈なファーストインプレッション。
ふとしたことから、1日、また1日と、何気なく共に過ごす内に相手のことをもっと知りたくなっていく。
少しずつ色付いていく日々の中で、自分だけに見せるその表情をずっと見ていたい。

そんな、若さあふれる高校生の男の子2人の、あまりにも優しく穏やかで純度の高い恋と、淡い青春の1ページが本当に丁寧に切り取られています。
素直で正直な気持ちのやり取り、言葉のやり取りが気持ち良くて心地が良いんだなあ。
作中に白すみれの花言葉についてのセリフがありますが、純恋と書いて「すみれ」と読む彼の名前の通り、小さな幸せに満ちたあどけない恋を誠実に描いた作品。
お互いのことをかっこいいと思っている2人がすごく微笑ましくて、どうしようもなく可愛らしくて、良い恋のお話を読んだなという気持ちでいっぱい。
手を取りあって、同じ歩幅で歩きながらゆっくりと手探りで「好き」を育てていきます。
純恋と出逢ってからの東城がどんどん魅力的な表情を見せていってくれるのがたまりませんでしたね。
この顔は素朴な純恋が居てくれなかったら見られなかったよ。ありがとう純恋。
東城はかなり可愛い人。ぽろっと出る発言の破壊力がすごかった。
そして何より、2人がすごく可愛くてずっと見ていられる。

受け攻めに関しては、私は特に違和感を覚えませんでした。流れるようにこうなったというか。
ですが、もしかしたら気になる方は気になるかもしれない。
この2人に関しては、どちらがどうという感覚はあまりなく、必要なのはあくまでもお互いの存在なのであって、2人にとってもそこは重要な部分じゃないのではないかななんて思います。

タイトルの「きみの春花(すみれ)」は、東城の心にするっと入って来た純恋のことなのでしょうか。
春の訪れを知らせてくれる小さくて可愛い花ですよね。
大きなバラやダリアではなくて、道の片隅でひっそりと咲く小さなすみれのような、派手さはないけれど素朴であたたかな、シンプルな好きの気持ちが素敵なお話でした。
まとまりも読後感もとっても良く、その後を2人を想像してみても悪い未来は見えなかったです。

10

たまらない!!!

試し読みをして絵が好みだったので買ったのですが、内容も最高でした!
先輩が可愛すぎてクリティカルヒットでした…!!!
私はこのタイプの受け攻めを愛してるのでものすごくよかったですが、左右が逆の方が好きな方も多いと思うので、そこをしっかり確認してから読まれるといいかもしれません。
先輩は強気受けですが、俺様ではありません。
なんというか、しなやかで気高いけど懐くとかわいい猫科の肉食獣って感じです。
とてもオススメできる作品でした!
ありがとうございました!

10

心が浄化されていく...

めちゃくちゃ尊かったです...
透明感にあふれていて、読後は心が浄化されました。

男子校のマドンナ、という設定としては王道な路線。
大きな出来事が起こるわけでもなく、平穏に恋を育んでいきます。

最初は読み切りだったようなので、1話で話は一気に進んでいきます。
が、その後の過程が丁寧で、可愛いんです。
これはもう読んでいただきたい。

じっくりと探りさぐりに進んでいく2人が、心を決めたときの感動といったら!
男子校という特殊な環境下で、先のことを見通すなんてことは難しいことだと思います。それでも2人は大丈夫だと、思わせてくれる結末でした。

個人的に、受け攻めが逆だったので...そこの衝撃はありました。
見た目の攻め受けにこだわる方は、事前にお調べになったほうが良いと思います。
が、決定ではないようです。
これから先、どんな風に発展していくのか、気になって仕方ありません。

久しぶりに尊い作品に出会えて、大満足でした。

6

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