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表題作琥珀色の誘惑

櫻崎
バーのオーナー
佐藤圭司
バイト

あらすじ

過去23年間、地味でずっと冴えない人生を送ってきた主人公の圭司は、会社をリストラされ、そのうえアパートが火事になって住む所も失ってしまった。頼る友人も行く所もなく、途方に暮れて酔いつぶれた圭司は、あるバーで目覚める。そのバーの美形オーナーとクールなマスターに気に入られ、とりあえずバーでバイトをさせてもらえる事になったのだが、そこに来店する客は男性ばかり。そこは「男好きな男」が通うバーだったのだ!ノーマルで彼女のいない歴23年の圭司は、見た事もないアダルトな世界に戸惑うが、店に訪れる上品で金持ちの男達には、なぜだかモテモテで…!!

作品情報

作品名
琥珀色の誘惑
著者
義月粧子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
琥珀色の誘惑
発売日
ISBN
9784812425091
3.3

(65)

(8)

萌々

(21)

(26)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
20
得点
209
評価数
65
平均
3.3 / 5
神率
12.3%

レビュー投稿数20

不幸すぎる

このお話の受け君、めちゃくちゃ不運な子なんです。
もう、生い立ちからその後櫻崎に拾われるまで。ま、拾われてからも不幸なことに見舞われてしまうんですが。

だって、リストラされた上に火事で焼け出されるという、、、
貯金も無けりゃ、寝るところもない。

そんな彼が櫻崎に拾われたのはシンデレラストーリーかも知れません。
しかも、初体験が櫻崎、それで良いのか圭司!(笑)

スパダリな櫻崎に開発されて、すっかりかわいい子になっちゃって。
途中で出てくる宮崎さんには優しくて良い人だと思っているのに、そういう関係にはなれないと認識しちゃう、やっぱり櫻崎以外にはそういう関係になれないってパターン。最後は櫻崎とハッピーエンド、という素直なお話でした。
安心して読める!初心者さん大歓迎!

0

不幸の灰かぶり姫

結果的に言えば、シンデレラストーリーのハッピーエンドだとは思うんです。
だけど、その「シンデレラ」の灰かぶり時代がキツいの。

主人公はリストラされて職探し中の圭司。
作品の冒頭住まいのアパートが火事になり、圭司は焼け出されます。
フラフラと入ったバーで酔い潰れ、流れでそのバーで雇ってもらうことに。
圭司は何に対しても一生懸命。
だけど自己評価が低く、卑屈でいじけてて、自信が無くオドオドしていて。
そんな圭司を見初めるのがバーのオーナー・櫻崎。
優しく、でも強引にノンケの圭司に迫り、モノにする。
すっかり櫻崎に溺れる圭司だが……

真面目だけれど自分の主張というものができない圭司は、常連客との仲を誤解され、急に冷たくなった櫻崎に何も言えず。
疎遠だった母の借金が降り掛かっても誰かに相談することもせず。
迷惑がかかるから、と何も言わずにバーを辞めて極悪金融業者の言うがままに風俗に売られ。
何も言えない圭司が悪い?
櫻崎は何も言わせない空気を出してたし、実際何一つ圭司の話を聞かなかった。
マスターの詮索しない性格は優しさではあったけれど、この場合は頼れない冷たさになってしまった。
もうこの辺は読むのがキツイなぁ、イヤな話だなぁ、という気持ちで読んでました。
しかし急転直下…
…という感じであれよあれよと圭司は助け出され、借金もクリア、櫻崎が誤解していた事を謝ってくれて、ハイ玉の輿決定!
みたいな終了で、まあ圭司には良かったねなんだけど、この物語はどうも釈然としない。
一応「萌」で。

0

分かっていても面白い!

とても面白かったです!
不憫な受けのシンデレラストーリーかな?と思ったのですが、そんな簡単な話ではなかった。
ありそうな話といえばその通りなのかもしれませんが、個人的には切なくて大好きな展開でした。

せっかく御曹司である櫻崎に見染められたのに、気持ちがすれ違ってうまくいかないもどかしさ。
受けの圭司は生育環境が良くなかったらしいのですが、それゆえの染み付いたネガティブさを感じました。

櫻崎と出会い、上手く回り始めた圭司の人生に影を落とす出来事……
居心地のいいバーの仕事をやめ、家を出て、全ての連絡を断つ圭司が切なくて切なくて。
櫻崎は子どもみたいに拗ねたままだし。

デリヘルに売られて絶体絶命の圭司ーー…!

先の展開は分かっていても、ドキドキさせられました。
面白かった!

櫻崎め〜
遅いわ‼︎

それから、バーのマスター・磯谷が素敵でした♡
クールだけど実は優しい……みたいな、めっちゃ好みのキャラだった。

Hを仕込まれていく圭司がエロくて可愛いし、嬉々とした様子の櫻崎もおっさんチックで悪くなかったと思います(笑)

1

攻め視点プリーズ!

あらすじ見ると、総受けモテモテハッピー系かと思うけど、かな〜り受けがツライ目あわされてます。

ほんと受けが不憫薄幸系で。
虐待されて育ってきて、社会に出てからも貧乏くじの連続みたいな人生。
だけど、けして腐らずに与えられた環境で精一杯努力するほんといい子なんですよ。

リストラ&アパートが火事というダブルパンチで途方に暮れていたところ、バーのオーナーである攻めに拾われて可愛がられるようになります。

個人的には今までが不幸の連続だったからこそ、包み込むように溺愛してほしいんだけど、そういう攻めじゃないんですね……。
自分の周囲にはいない受けの純粋無垢なところが面白いと思って、お気に入りなのは確かなんだけど、それ以上の存在ではない……みたいな感じで。

勝手に当て馬との仲を誤解するし……。
受けが誤解を解こうとしても、ハナから信じようとしないし……

そうこうしているうちに親の借金のせいで、風俗に沈められ、かなりヤバイところまで追い詰められる受け……。

「借金してたんなら、なんで俺に相談しなかった?」ってあんた、相談できる雰囲気じゃなかったでしょーよ……。
受けは、不幸続きの人生で人に助けられた記憶がないから、人に助けを求めるって事が出来ないんですよね。
だからこそ攻めには、受けがこんな状況に追い込まれることがないように良く見てて欲しかったのにさぁ!!とプンスカしながら読みました。

でも、受けが攻めの前から消えて、ようやく自分の気持ちに気づいたとのこと。
ちょい攻めザマァ展開だったので許します。

でも、受けと連絡が取れなくなってからの、攻め視点が欲しかったなぁ。
攻めざまぁ状況の攻め視点が超絶好きなので。

2

ストレート

特にひねりはないです。
職を失い、家も火事になって住むところもなくなった主人公。どこかで読んだような気がする設定。宮崎葵さんだったか?あれは読むのがしんどい作品でしたが。

こちらはいわゆるBLという感じで、拾ってくれたバーのオーナーに気に入られる、というそれだけといえばそれだけのお話でした。
冷たいけどしっかり者のバーのマスターが、もうちょっと活躍するとかしてくれると、展開があって面白かったかも。

主人公は健気、不幸というほどでもなく、若くて純粋で、普通にいい子なので、そこは良かったです。

0

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