イラスト入り
何度でも俺の腕のなかで目覚めさせて 犯してやる――。
良かった!もうひたすら良かった!
銀種って設定がとにかく良かった!
俺様スパダリ攻が威嚇やんちゃツンツン受を溺愛する様にニヤニヤが止まらない!
過去の話でエゲツナイ…というかグロイ部分はあるんですが、過去としての話だからサラッと流れてはいきます。それでも無理な人はいると思うので平気な人はぜひ読んでいただきたい!
笠井先生の挿絵が、話の内容にピタリとハマっていてとても美味しくいただきました。
ネスが憎まれ口を叩きながらもフィキに信頼と愛情を感じていて、徐々に溢れてくる態度の変化が可愛くて。
契約を結んだ時には既に深い信頼があったから、キスでちゃんと生き返ったんだなぁ。って事で、なんとかわいいあまのじゃくさん!って思いました。
実は結構な健気ちゃんだった。
フィキは仕事ができて、思いやりもあって責任感もある非の打ち所がない男ではあるんですけど、カーブを直進する感じの?攻めでした。
ま、自分の命まるごと預ける絶対者に恋の駆け引きするよう奴選びたくないよな。
お互いいい人選んだよね。
面白かったです!
笠井あゆみさんの表紙を視て興味を持った作品でした。
ユニークなルール設定の物語で、
一般人と異なる外観の人形の「銀種」という別血統が居る。
銀種が居る世界には、災種という魔物・魔獣が居る。
銀種に護られて生きているのに、人間は少数の銀種を差別して人権を認めない。
16才まで野良銀種で、誰にも懐かない狂犬と言われて孤立していたネス。
実は、自己表現が下手なだけで、愛する人を傷つけるくらいなら、自分が犠牲になった方が良いと考える、情が深い性格。非情に憶病で警戒心が強い。
そんなネスの心を掴んで、契約の承諾を得た絶対者は、帝都本部から来た軍人フィキ。
フィキには目的がある・・銀種の人権擁護制度の確立。
複数と契約をせず、ネス独りだけの絶対者になる。
ネスは、徐々にフィキを信頼するにつれ信頼を深め、愛するようになっていく。
・・・とう流れで、巻末に進むにつれ、凄く面白い展開に拗れていきます。
他にない独特な世界感が舞台で、終りが中途半端なのは、続編が出る予定を含めているのかもしれない。
この著者の作品は、いずれも終りになるにつれ淡々と取説調になっていく。
人間の為に、使い捨ての兵器扱いの銀種の為に、フィキはある企画を進めていた、という物語。
笠井あゆみさんのイラストがとても素敵で、物語の世界感が善く伝わり面白味を増しています。
この世界感の物語、続篇が出たら嬉しい。
レビューを書いている皆様がとても評価が高いので電子版で読みました。
「つがいはキッチンで愛を育む」が大好きだったのですが、この作品は壮大過ぎて置いてかれた感が強いです。
鳥舟先生の文章は癖が強いですよね。「つがい…」ではそんなに気にならなかったのですが、主語がずっと主人公の受けのネスの名前と、攻めのフィキなのがとても読み辛かったです。
それと箇条書きのような短い文体が馴染めなかった…
フィキの両親の登場は面白かったですが、帝都に戻ってからのお話が短くてこれで終わり?と思ってしまいました。
ネスの上半身の銀化が始まってしまっているので、2人の未来が何となく仄暗い感じがしてしまいました。
フィキが成し遂げようとしている銀種の人権に関わる事もなんにも見えないし、「つがいはキッチンで愛を育む」みたいにスピンオフで進んで行くのでしょうか?
最近読み始めた作家さんで、なかなか自分のツボです。
受の苦しみを攻の愛でもって、時間をかけて癒していくだろうなーという未来が見えます。傷ついた過去をおおらかな攻に癒されるって、24年組の少女漫画が大好きな自分には王道です。
私的には大ヒットですが、死んで生き返る設定は受け入れがたいかもしれないし、なかなか痛そうな描写も多いし、ベッドシーンも腸に入っているんだなー感があるので萌えるかというと冷静に読んじゃったりして、結構読む人を選ぶかもと思いました。
ただもう、受が幸せに暮らしていくだろう未来に幸せな気持ちになりました。
まだまだこの作者さんの読んでない作品がいっぱいあるので、過去の作品を読むのが楽しみです。