特典付き
3つのカプ話が入ってる。
1つ目は表題作。バリタチ元ゲイビ男優×ネコ志望のタチ男優。
リバ要素は全くないから安心。(受けが他のネコ男優と絡む描写はあるが)
攻めがいい感じに草臥れてるのがド性癖だった。現役の頃を見てみたい。
2つ目は変化球なしの、年上×年下(年の差は多分そこまでない)。
ゲイ向けの雑誌を見つけた受けが攻めを想いながら一人でしたり、好みの身体になろうと鍛えたりするのが健気で可愛い。
3つ目は、夫婦になったノンケ×ゲイの初夜話。
初エッチの時に攻めの巨根にビビって、結婚するまで挿入無しだった二人。
全部よかった。変な邪魔(女関係)がないから安心して読めた。
3作品収録。
「監督、ネコな俺はダメですか」
ゲイAV男優もの。
本当はバリネコなのにデビュー作が好評でネコを言い出せず、タチモデルとして人気が出てしまったダイチが主人公。
ある日、ゲイビの監督・笹川が元々大ファンだったタチモデルの「コウヘイくん」と知り…
ダイチの事情を知った笹川から受け役のオファーをされたダイチは、思わず笹川がタチ役ならやる、という条件を出し。
…と展開します。
一途に恋するダイチは可愛らしく、ガッチリしたカラダとのギャップも楽しめる。
撮影とは言え、憧れの「コウヘイ」=笹川に抱かれてとろけるダイチ。
この描き方ではダイチはやっぱりドネコ。もう少しタチモデルとしての描写部分にかっこよさやワイルドみが出ていればもっと良かったかな、と思う。
「好みのタイプは年下幼なじみ」
内定が出たので久々に帰省した卓司。
隣の家の幼なじみ・敬介がすっかり成長して好みのタイプになっていた!でも手は出せない!
…とモンモンとしていたのに、敬介は部屋にあったゲイ雑誌を見てニヤニヤと。
卓司はカッとして。
結局は両思いのハピエンだけど…家にはお母さんもいるよね。エロが激しくてちょっと心配になりました。
「幸せのその先へ」
アンソロジー「結婚BL」に収録されてましたよね。お互いへの愛情が深いお話で、感動的です。
幸司と明正はラブラブ。だけど実はHでは挿入はしていない。なぜなら、いざとなったら明正が怖気付いてしまったため。
幸司は絶対に無理強いはしない。だけど明正は幸司と繋がりたくて。
結婚式が終わった夜、ついに2人の初夜がはじまる…
優しさがいっぱいのお話でした。最後がこの話なので読後感良し。
トータルとして萌x2寄りの「萌」。絵も安定して読みやすいです。
表題作は、かつてタチ男優をしていたAV監督×本当はネコ志望なのにタチ専として売れてしまった男優です。
筋肉が目を引く表紙ですが、本編を読むと特に柔らかさを感じる筋肉だと思いました。ガチムチまではいかないですが、むっちり感がありエロいです。
ストーリーは、正直、なぜ攻・笹川さんが受・ダイチのことをそんなに気に入ったのかよくわかりませんでした。もちろんダイチの一途な思いやダイチの体が最高なことは魅力だったと思うのですが、もうちょっと好きになる決め手をわかりやすく描いていただけたらもっと良かったです。あと、受の趣味がコスプレというのがあまり活かせていないように感じました。
同時収録作1つ目は幼馴染の兄貴分×弟分です。こちらのお話もちょっと都合の良さを感じてしまったというか、攻が受と久しぶりに再会して、受が好みの体に成長していて、受が自分のことが好きだと知って、それであっさり受に好きだと言っていて、う〜ん…たった数時間の出来事なのに、前から好きだった的な雰囲気を出してきてるのが納得いかず(笑)そして攻は受に好きと言われてその気になるという、パターンが表題作と同じですね。
同時収録作2つ目は会社の同僚で、結婚しているので夫夫ものです。攻のものが大きすぎて断念してから、ずっと挿入なしの行為を続けてきたけど…というお話で、これは既に出来上がっているカップルなので、他の2つの話と違い、なんで好きになったの?というところに疑問を持たずに済んだので、一番しっくり来ました。
総じて絵は素敵だと思うのですがストーリーの運び方にいまいちハマれない部分があったので、萌評価です。
イラストの余りのHさに表紙買い。最後までこの作画クオリティで大変目の保養になりました。
タチに配役されそうな格好いい人がネコなの最高だよね!と常々思っていた気持ちを完全回収してくれて作者さんには感謝しかありません。
主人公ダイチくんもコウイチさんもいい人でキャラクターとしても大好きになれて良かった。ダイチくん、憧れの人と一緒に慣れて良かったねっ!
もうただの恋人同士になってしまったけど、続きが読みたい作品になりました。