特典ペーパー付
こんなに大好きになる作品に出会えてよかった。
日本のどっかの田舎みたいなリアルのなかに溶け込むモノノケの存在。ノンフィクションのようなファンタジーです。読めば読むほど味が出る。伏線がたくさん、いろんなところに散りばめられていて、これを一読で終わらせるのはあまりにも勿体ない。ちょっとだけ三角関係かも。灼先生はいろんな愛のカタチを描くのが本当にお上手です。小さな起点からお話を広げ、起承転結と繋げていく様が美しすぎて、ほかの先生のお話じゃ物足りなくなるくらい惹かれています。
山でひとりで暮らす高校生・八潮と不老不死のモノノケだという謎の男トキ。
そんなふたりのちょっぴり不思議なお話でした。
トキはモノノケだし八潮は山からひとりでは出られないというし
ホラーっぽい感じなのかな?と思ったのですが、それは最初だけでした。
八潮にアレコレと世話を焼き、掃除をし、さまざまな"ハレ"を大事にする。
そんなトキの教えはとても勉強になり、知らないことってたくさんあるなぁとしみじみ思ってしまうのでした。
普段あまり表情の変わらない八潮が、笑ったり怒ったり少しずついろんな顔を見せるようになるのが可愛くて
そしてこれからトキへの気持ちにどう気付いていくのかな、と今後に期待が高まりました。
まだ謎なところはあるけれど、これから甘い展開になるのだろうか…
楽しみに下巻を読みたいと思います。
灼先生初読みです。
絵がいい。とても好きです。
ストーリーも見せ方もとてもいい。
他愛ないやりとりながら、隠れた本心を読ませる描写がお上手です。
淡々とクールな感じで、小ボケ、小ボケ、ツッコミ?的な笑いとテンポも良くて。
1コマ、1ページに言葉通りの意味と、絵の意味と、行間(自分がどこまで理解できているかは謎ですが)の意味があるから、何度も行ったり来たりして読むのにすごく時間がかかった。読み応えありすぎ〜w
トキが八潮を好きでいろいろ考えているのや、ミツに嫉妬しているのが前半でわかったし。
八潮がわかりやすく態度には出さないけど、トキに懐いて、実は寂しがっていたのもわかりました。
伝わるように描いて下さっているから当然なんだけどw 直接的でなく読み取るような描き方、かつしっかり萌えがある(重要)のがお上手だし好きです。
2人の気持ちがじわじわ伝わってきて、ちょびっとずつ触れ合ってきて、ドキドキ盛り上がってきたところへのキスシーン!!
流れもセリフもお互いの触り方も最高です。100点満点!!
翌朝のトキの
「…よし 余地はあるな」「こっちの話」
「俺 頑張るわ」「こっちの話」
とかもうセリフだけで萌え〜。
と、テンション上がっていたらカバー下でちゅーしててビックリ!激萌え!!
最初はつーんとしていた八潮がだんだんかわいい顔になってきて。
ピュアな眼差しを向ける八潮にきゅんきゅんたじたじになっているトキにまた萌えます。
はあ〜〜下巻が楽しみすぎます。
あと、まじめな話、
「愛をくれるほど 得られない時間の空白がひどく感じるか……」
「俺は欲しがりだ」
のセリフに痺れたし
「"どーにもできない寂しさ"は限りがない もっと欲しくなる」
「けど寂しくたって生きていけるんだ」
「寂しさの埋め合わせじゃないって知っておいて」
もいいセリフだな〜と。
八潮の聡明さが良くわかる場面でぐっときました。
あと、忘れてはならないのがミツ!!
狼の姿がかっこいい。先生の画力〜!!と唸ります(狼好きなので)。
八潮大好きなミツがかわいくて。
ヒト型になった時のミツ視点の八潮のかわゆさに笑いました。ミツのデレっぷりにもw
下巻もこの盛り上がりなら神だったんですが、上下巻で萌2です。
日常と非日常を大切に送ってる生活にじんわりじんわり。
その部分を読んでるだけでも楽しい。
山の風景や食べ物の描き込み方がすごくて!!
八潮の寂しさ(これもケガレ?)がトキと過ごすことで軽くなり欲を出せるようになってくのや、トキが一緒に過ごしたいと変わってくのも、軽いテンポでやりとりしてる中でハッとさせられる言葉が散りばめられてて、それぞれ意識しあってく展開も良かったです。
二人とも淡々としてるようで、大切にしてるのが伝わってくる。
トキの就職祝いにハレの日のお祝いするのもキュンとほんわかしました。