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表題作色街誰そ彼

紺悠久
大学生,双子の兄
乙部美鶴
スナックのマスター

あらすじ

「分かるか、ハル。あれがお前のいた島だ――」
事故で双子の弟を亡くした紺悠久(こん・はるひさ)は、とある目的から、
自分そっくりだった弟・万寿(かずとし)に扮して彼のゆかりの地を訪ねることにした。

そこは、万寿が”ハル”と名乗って働きながら暮らしていたという離島の色街。
悠久はそこで、弟の葬儀に来ていたスナック『乙姫』のマスター・美鶴に再会する。

人生の生き辛さから「違う自分になりたい」と願い、万寿に扮してこの島にやってきた悠久は、「俺を“ハル”にしてよ」といきなり美鶴に迫る。
最初は適当に受け流していた美鶴だが、「ハルは美鶴さんのことが好きだったんだ」と、亡くなった万寿の心を代弁するような言葉を悠久が口にした瞬間、美鶴はいきなり悠久を殴りつけ、そして口づけするのだった。

「バカだなあ、“ハル”。俺はお前とずっとこうしたかったのに――」

死んでしまった万寿をめぐり、残された彼らがたどる「それぞれの想い」とは?
欲望と諦観、渇きと人情で溢れる不思議な離島の色街で紡がれる、双子と一人の男の恋物語。

色街誰そ彼(1) 27ページ
色街誰そ彼(2) 27ページ
色街誰そ彼(3) 27ページ
色街誰そ彼(4) 27ページ
色街誰そ彼(5) 27ページ
色街誰そ彼(6) 27ページ

作品情報

作品名
色街誰そ彼
著者
Dite 
媒体
漫画(コミック)
出版社
アイプロダクション
電子発売日
5

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

構想二年半 死んだ弟の生前を辿る物語 

著者のネーム「Dite 」の意味は/古語「準備する」/英方言「少し」/仏語「語る」
titleは、イロマチタソガレ とルビされています。
ネームの意味通り、作業フェチな作家?なのか、この作品の構想は二年半かけたそうです。
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双子の兄が、死んだ弟の生前の様子を探る物語。
場面は架空の離島=千と千尋の遊郭版といえばいいのかなー。不思議世界の物語です。
描写と構成は、講師を務める人だけあって丁寧で美しい。こま割りなど小さな所に拘りがあるらしく、凝ってます。
まだ序盤で、全体の見通しがつかない。レビューを今書いている時点で、分冊版が3巻。

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★モデルは実存した「売春島」?:
渡鹿野島  “売春島"。三重県志摩市東部の入り組んだ的矢湾に浮かぶ、人口わずか200人ほどの離島、周囲約7キロの小さな渡鹿野島を、人はそう呼ぶ。志摩半島から船で3分。
島内のあちこちに置屋が立ち並び、島民全ての生活が売春で成り立っているとされる、現代ニッポンの桃源郷。時代の流れに取り残されたこの島は現在疲弊し、凋落の一途を辿っている。

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