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異世界で子犬になってしまった青年×マッチョな騎士×貴族の三角関係ラブ!
今回は子犬の飼い主の騎士と異世界で犬になった高校生のお話です。
なぜが異世界に転生して犬となった受様を巡る騒動の顛末と
本編後日談になる続編短編3話を収録。
ある日、受様は空腹で目を覚まし、
なぜか犬になっていている事にびっくり仰天します。
普通の男子高校生だったのになぜ?? という疑問は湧きますが、
心当たりはないけれどきっと死んで生まれ変わったんだと
素直に納得し犬ライフを楽しむ事にします(笑)
受様は人の話がほぼ聞き取れ、
兄弟犬と共に茶髪男の世話になっていましたが、
彼はプリーダーらしく、ある日馬車に揺られて、
町のペットショップに連れられて行きます。
茶髪男と店主の話を聞くに兄弟達はヘネクシアという珍獣で、
受様は狩猟先の森で拾われた犬だったのです。
受様は無料で良いので貰い手を探してくれと店に預けらます。
そんなある日、受様は興味も無さげに動物達を眺めていた
でっかいマッチョ騎士と目が合い、目を離せなくなります。
ふと口元を緩めた彼を受様は根拠もなくいい人そうと思い、
ふんふん懐いてしまいます。彼が今回の攻様です♪
店主は攻様に受様を薦めますが、ツレの付き添いだと言い、
帰り際に受様の頭をくしゃりと撫でて去っていきます。
明日には茶髪男が再び迎えに来る日の夕方、
ガラスケースを積んだ荷馬車を見た人達が一様に驚く様が
気になった受様が木箱によじ登って荷台のケースを覗くと
学ラン姿の受様が横たわっていたのです!!
受様は荷馬車を追いかけますが
ゆったり走っていても子犬の足では追い付けず、
匂いを嗅いで追いついた時には大きな屋敷の前に止まった
荷馬車のガラスケースの中は空になっていたのです。
慌てて見渡すと受様の身体を軽々と姫抱っこする
まだ若そうな金髪男を見つけて屋敷の中にダッシュするも
使用人ぽい男に捕まり、屋敷の外にポイ捨てされます。
受様は門の隙間から再びこっそり忍び込み、
なんと思いがけずも店で出会った攻様と再会するのです。
どうやら攻様は屋敷の主(金髪男)に用のあるらしく、
屋敷に入りたいと足ダンする受様を抱き上げてベストに入れ、
執事の制止をものともせずに主の部屋に入ります。
攻様は練兵場の噂で屋敷の主が"えらいもん"を
屋敷に運び込んだと聞きつけてやってきたのですが、
主はシラを切って応えません。
受様は追い出されそうな気配に攻様のベストから飛び降り
あやしいと睨んだ扉に向かって一直線に走りだします。
受様が主に追れながら辿り着いた部屋には
変な寝間着を着た自分の身体が横たわっていたのです!!
果たして受様は人の身体に戻る事ができるのでしょうか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」にて連載された
Web小説を加筆修正しての書籍化で、
目覚めたらなぜか犬だった受様の異世界転生ファンタジーに
なります♪
最初はタイトルから受様が"ワンコ"として可愛がられるお話?
溺愛系か? と興味をひかれたのですが、
犬になった受様と、その犬の飼い主となった攻様と
受様の身体に一目惚れした貴族の『三角関係ラブ』との
帯キャッチがMYツボで手にしました。
受様は攻様に飼われているうちに言葉がわかることを知られ、
普通の犬ではない事を見抜かれてしまいます。
そしてカードで簡単な意思疎通ができるようになり、
受様が"えらいもん"の中身だと言う事が判るのですが
受様がどうして身体から離れたのか、
どうして犬になってしまったのかは全くわかりません。
受様が元の身体に戻る事ができるのか?
が物語の一番の軸というか、鍵なのですが
受様は攻様に飼われる犬ライフも楽しんだり
攻様さんで祖母と暮らす幼い女子と本気でケンカしたり、
けっこうポジティブに今の暮らしを満喫するのですよ。
そうこうするうちに
突然、受様の意識が元の身体に戻ったり
受様に惚れてる貴族が受様の身体に手を出してたり
犬のボディが消えちゃったり・・・
一歩進むと二歩後退みたいなアップダウンが
コミカルでテンポもよく、ワクワク進めます。
受様の身体と意識の分離問題と
攻様と受様に惚れてる貴族との微妙な三角関係が
どうなっていくのか、ドキドキ&ハラハラ、
受様が元の身体に戻って自分の居場所を手に入れるまで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^O^)/
ただまだまだ受様の恋は始まったばかりで
初々しいキス段階なので続きが気になるのですが
続編って期待してもいいのでしょうか!?
愛犬の眼差しってやたら熱っぽくてうるうるしていませんか?撫でてやると至福の表情を浮かべたまますり寄って来ませんか?悲しい気分の時に静かに側に来て慰めてくれたりしますよね?
犬派の姐さまなら解っていただけると思うんですが、彼らは下手な男よりも愛情深いと思うんです。そして、彼らの愛情って『真直ぐ』なんですね。裏表がないから解りやすくて正直。そしてちょっとバカ。
このお話の主人公はまさしくそんな犬になっちゃうんですよ、異世界転生で。
もう可愛いったらないの!
高校生でいきなりの異世界転生なのにあまりくよくよ悩まず、犬であることに腐りもせず、周りの人たちに何らかの手伝いをすることを喜びとする……なんて良い犬だ!……って言うか、この『犬である描写』が上手いんですよ。髪や目の色を茶とか青とかと言っちゃう部分を除けば『これぞ陽気な子犬』なんですもの。
そして同時に素直な高校生でもあるというのがたまらんかったです。
ああ、こういう高校生って……眩しくて目がつぶれそうです。
この子犬ちゃんは2人の男性から愛されるのですが、どっちかっていうとこの恋模様についてはあまり心が動かなかったんですよ(個人的見解)。
とにかく犬。
犬が可愛らしく、犬がいじらしく、高校生が素晴らしく犬!
徹底的に犬萌えしました。
幸せなお話でした。
悪意がない!みんな良い人!
しかも主人公が犬になっちゃって、犬ボディで犬ライフを楽しんじゃってるよ!意思の疎通もできて、何重にも美味しいお話でした。
表紙が主人公が王子様とマッチョ(両方イケメン)に挟まれてて。これはまさか3人で?とハラハラしてました。
もう人間でも犬でもアレックスとフェルディナントに愛されて大切にされて、なんつー美味しいもとい良い話なんだ〜!しかもアレックスは武骨な騎士、フェルディナントは変態だけど名門貴族。
主人公と一緒に犬ライフを堪能したり、王子様や騎士に溺愛されたり、楽しかった〜。
異世界トリップした理由は謎で、なぜ犬になったのかはある原因があり。対決するの?と思いきやなんとなくふわ〜っと、もう大丈夫かも?と。
もふもふ好きさん、あと溺愛好きさんならたまらない1冊ではないでしょうか。