欲望もろとも、美味しく食べて。

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計画的パブロフメイカー

keikakuteki pavlov maker

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表題作計画的パブロフメイカー

宇野沢瑛士,高校生
篠島晶,肉バルのキッチン担当

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし

あらすじ

自身の働くバルの前で焼かれる肉を物欲しそうに眺める学生・宇野沢瑛士に思わず声をかけてしまった篠島晶。
それからプライベートでも料理を振る舞うようになった晶はある日、瑛士のお腹を満たす交換条件として「思いきり噛んで欲しい」とお願いをする。
純粋な食べさせたい欲が満たされるのと同時に、ひた隠しにしてきた〝食べられたい欲〟にも火がついてしまったのだ。
食事の度エスカレートする行為に確かな快楽を感じ、手放せなくなっていた晶は自分の痴態に興奮し立派に成長した瑛士にご奉仕フェラをして罪悪感に蓋をしようとするが、瑛士はさらにアナルを舐めてきて…!?

作品情報

作品名
計画的パブロフメイカー
著者
つし子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866693675
3.9

(130)

(46)

萌々

(45)

(27)

中立

(8)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
18
得点
499
評価数
130
平均
3.9 / 5
神率
35.4%

レビュー投稿数18

「食べる」「食べられる」のおいしい関係

元気いっぱいのワンコDK×食べさせたがりの料理人お兄さん!
どストライクでした!ありがとうございます。

バルで働く晶(受け)は、いつも店の前で肉が焼ける様子をじっと眺めている高校生のことが気になって仕方ありません。ある日ついに、彼(=瑛士/攻め)に声を掛けてしまいます。
瑛士の気持ちのいい食べっぷりに夢中になった晶は、次は自宅へ彼を招いて料理を振る舞うように。
そしてふと、ずっと胸に秘めていた「食べられたい」という願望を瑛士に零してしまいます。
ドン引きされるかと思いきや、「お礼にって思って」と、あっさり受け入れる瑛士。
そうして始まったふたりのちょっと変わった交流は、食事の度にエスカレートしていきます。

カニバリズム一歩手前?の、やや人を選ぶような題材かもしれませんが、明るく萌えどころたっぷりの作品としてまとまっているのには、ひとえに瑛士の健全さがポイントになっているのではないかと思いました。

高校生の瑛士。陸上部に所属していて、走るのも食べるのも大好き。
そして、考え方も素直で、感情表現もストレート。
まるで健全が服を着て歩いているかのような男の子です。たぶん学校でもモテてそう。
晶の特殊な嗜好も、持ち前の順応力の高さで「変わってんな~」で済ませてしまいます。
彼の中には、固定観念も偏見もありません。今目の前にいる晶が何を考え、どう感じているか、それだけがすべて。
「晶さんらしいんじゃないですか」と、不安も葛藤も全部受け止めてしまう懐の広さが、いままで欲をひた隠しにして生きてきた晶を救ってくれます。
自分にも少なからず影響が及んでいるのに、手放しに肯定できるのってなかなかすごいですよね。

瑛士はいたってノーマル、おそらく噛むという行為そのものに性的な意図は見いだしていないようです。
でも、それで晶が気持ちよさそうにしているのが嬉しいから、自分も興奮する。
そのバランス感がちょうど良く、本当に相性のいいふたりなんだと思います。
これからどんどんエッチも上手くなるでしょうから、将来有望ですね!笑

つし子先生、出てくる料理が美味しそうなのはもちろんなのですが、体の描かれ方も肉感的で、噛みあとがめちゃくちゃ映えます。
甘噛みなんて生易しいものではなく、思った以上の噛みつきっぷりでしたが、痛々しさとかはまったくなくて、むしろある種のスポーツみたいな感じで、見ていて楽しかったです。

あとこれは個人的な好みなんですが、噛み痕って独占欲の塊みたいで好きなんですけど、ふだんオメガバース以外で見ることがあまりなく…。
オメガバースがそれほど得意でない私はお目にかかる機会が少なかったのですが、この作品は上から下までがぶがぶしてくれていて、合法的に(?)噛み痕をたくさん拝めて、お腹いっぱいになりました。

12

噛むシーンが綺麗

食べられたい欲のある晶が、働いているバルで肉を焼いている時にいつもガラス越しに熱い視線で肉を見ている学生(瑛士)の事が気になっていてお肉を食べさせてあげたいなぁと思っていた頃、雨で予約のキャンセルがでて食材が余った時いつものように肉を眺めていた瑛士に声をかけお肉をご馳走し今度家に来ないかと誘い後日晶の家でご馳走。美味しそうに食べる姿を見てつい本音がでてしまい、食べられたいと思っていたことを説明すると、引くどころかなんの抵抗もなしに頬を噛まれご馳走してもらったお礼と言って首も噛んでもらいその後もご馳走し噛んでもらう事が続き癖になっていきます。
そして、ソファの上でいつものように噛まれていると自然に覆い被さる体勢になり興奮し抜きっこします。それから、瑛士も晶のことが好きだと自覚しだし噛む行為がだんだん愛撫みたいになり、弁当の容器を返しに行った時に晶に告白しますが、歳の差もあり自分の癖に巻き込んでしまったと思っている晶はスルーしてしまいます。
いろいろあって家に招きご馳走し晶が告白し両想いになります。
恋人になってからの2人の雰囲気がよかったです!!ラブラブでこちらまで幸せな気持ちになれました!

瑛士は見た目はキリッとしていますが律儀でキスを待ったり素直なところが可愛かったです。食べたり噛んだりする姿は豪快ですが綺麗でよかったです!
噛まれたい癖の話ですが絵が綺麗で痛々しい感じがあまりないので読みやすかったです。

8

満たされるボリュームたっぷり、BL界の飯テロ!

宇野沢瑛士(攻):素直で食欲旺盛な高校生。お肉大好きなスポーツマン(陸上部所属)。
篠島晶(受):肉バルで働く料理人。食べさせたがりで、食べられたい欲を持っている。

専門学校時代の同期(庄内)が経営する肉バルで、キッチンを担当している晶は、毎日ガラス越しに焼いた肉を眺める高校生・瑛士のことが氣になります。美味しそうに眺める瑛士を晶は「食べさせてやりたい」と思うものの、学生向けの値段ではないため、ため息をつく毎日。
そんななか、とある雨の日に予約のキャンセルが出て、食材が余りそうと推測していた晶のもとに、瑛士の姿が。晶は庄内の許可を得て、瑛士を店の中に入れて、肉をご馳走します。目を輝かせて、美味しそうに肉を頬張る瑛士に、晶は大満足。しかし、「今出した量じゃ物足りないかも」と思った晶は、瑛士に「今度は、ウチでご馳走するよ」と打診します。瑛士も快くOKし、後日、晶の自宅で、お肉を振る舞うことに。
瑛士を自宅に招いた晶は、瑛士の豪快な食べっぷりに、破顔一笑。嬉しさのあまり「君に食べられたい」と、隠していた本音をこぼしてしまいます。後に引けなくなった晶は、自らの食べられたい欲を話し、瑛士に「頬か首を噛んでほしい」とお願い。すると、瑛士は、ためらいもなく、晶の頬をカプリ。「美味い肉を食わせてもらったので、俺のできることでお礼を」と一言。淀みがないセリフに晶は、罪悪感を覚えながらも、瑛士に「もっと美味しく食べてもらいたい」衝動に駆られることになります。

好き嫌いが分かれそうな1冊ですが、好きな人には、たまりません!
「食べたい」瑛士と「食べられたい」晶。「カニバリズム」の言葉は出てきますが、そうではなく、じゃれつきの甘噛みに近い感じです。瑛士に噛まれる度に、どんどん快楽にハマっていく晶。そんな晶を見て、もっと食べようとする瑛士。思いっきりがいいので、痛々しい印象はありませんでした。
(個人の見解ですので、参考程度に)

ただ、そのまま流されて終わりではなく、自らの性癖に巻き込んだ晶は、瑛士に申し訳なさを感じていて、そこでタイミング悪く、すれ違いが発生。一旦は、尻込みしてしまう晶ですが、腹を括って、もう一度瑛士と向き合うことに。瑛士も瑛士で、会っていない間、晶の手料理が恋しいと感じていたと。お互いの誤解が解け、晴れて両思いになります。

本編も読んでほしいですが、個人的には描き下ろしが一番のお氣に入り。恋人同士でありながら、豪快で雄々しいHに新鮮さを覚えました!

正直、読んでいるだけで飯テロです。BLならではの愛もボリュームたっぷりですが、焼いた肉が、あまりにも美味しく描かれているので(笑)。
もう一度、言います。好きな人には、たまりません!

4

食べて食べられて

『Honey Maple more more sugar』が大好きなので、新作を楽しみにしていました。
今回は、ちょっと変わった性癖?のお話でしたが、美味しそうなご飯と、それを食べるDKの幸せな顔に癒されました。 

肉バルで働く晶は、ロースター肉を毎日のように物欲しそうに見つめる高校生・瑛士が気になり、遂に声をかけてしまうのですが……。

「食べる・食べられる」がテーマの作品ですが、「食べさせたい・食べられたい」という欲求が見え隠れする不思議なお話でもあります。

食べさせたがりな晶は、瑛士に肉を食べさせたくて仕方がありません。
我慢できずに声をかけ、遂には家に呼ぶようになります。
瑛士の食べる時の表情が可愛くて、モグモグしながらの「んまいっす」にはキューンとなりました♡
漫画とはいえ、美味しそうに食べる人を見てると幸せな気持ちになりますね。

そして、食べさせたがりの晶の本音は、「食べられたい」であるところが面白いんですよね。
某ヒーローに影響されたそうですが、カニバリズム的な感じじゃなく、舐めたり噛みつかれたりしたいというもの。
食事のお礼に……と、瑛士に噛んでもらうのですが、徐々にエスカレートする行為がエロい♡
噛まれる場所がお尻になったり、舐められる場所がアナルになったり、Hな行為にシフトしていく過程にドキドキ。

晶をキラキラな瞳で見つめてくる瑛士の表情が印象的で、こんなに真っ直ぐ見られたら拒絶できないと思う。
年下わんこのキス待ち顔には笑いました。
自分からこないあたりに、DT感とピュアさを感じた。

Hの時の、「たべて」「喰われてるみたい」というセリフにも興奮。
噛み跡いっぱいなのもエロくて、ドS心を刺激されまくり!
描き下ろしも特典ペーパーも瑛士が可愛くてキュンとしました。

7

パブロフのわんこ攻め

気になる作家、つし子先生。
今回も非常〜〜に!興味深いテーマでした!

噛まれたい…
食べられたい…

…とくれば何とも淫靡、どこか退廃、異常なフェティッシュ…
のはずだけど、本作は違います。
もっと甘酸っぱくて、
もっとくすぐったくて、
もっとあったかくて。

誰かが美味しく食べている姿が好き。幸せそうに食べている所を見ていると、自分が食べられたい欲望が湧いてくる。
そんな心の延長線で料理人になった晶。
自分の焼く肉に豪快にかぶりつく高校生・瑛士を見て嬉しくて、つい自分の願望を打ち明けるのだが…

なんと、瑛士が呆気なく受け入れるんですよね。
このあっけらかんさは晶にも作品そのものにとっても救い、というか。
瑛士が余りにも自然なんで、下手したらカニバリズムに滑り落ちるような性癖も2人の楽しいプレイのようになる。
何も恥じることも隠すこともない愛の行為に。
一度は戸惑う晶も、瑛士の若さや単純さに救われましたね。
正直ここまで単純だと、瑛士くん大丈夫かぁ?という気分にもなりますが。

晶のカラダの線は滑らかで綺麗。
身体中を噛まれて悶える晶の姿は程よく官能的。
瑛士は若くてまっすぐで気持ちのいい子。
読後感も良く、これからの作品も期待大ですね!

6

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