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ストーリー展開、キャラクター造形、絵もすごく好み。ギャグからシリアスへの振り幅もすごい。
テーマはオメガバの運命の番なのですが、「魂の番」マッチングアプリでヒットした社長Ωと部下αが、効果を検証するために身体先行でお試しで付き合うというもの。
社長桐山さんはΩで苦労したせいか、本能と理性が内面で喧嘩してるような厄介な人で、キャパオーバーだとすぐ鼻血を出してしまう。
部下のαの葵は育ちのいい大型ワンコ。しかし、性格の図太さは桐山以上に曲者。
この二人が運命の番というのは本当にあるのか、証言を集めて検証していくのだけれど、コスプレイベントで運命の出会いを果たした夫婦とその娘、運命の番のベストセラー作家だった葵のお祖母様、その他登場人物のキャラクターが隅々までたっていて読ませる。
そして、葵のお祖母様とお祖父様の愛にほろりとさせられた。
果たして運命の番は都市伝説なのか、二人はどうなるのかヤキモキさせられ、話のテンポも良いので、読み終わるまでジェットコースターに乗っているように感じられた。
開発費という名目のアダルトショップの経費伝票で、部内全員の判子が押してあるのに笑ってしまった。桐山さんの会社に入社してみたいです。
このスタイリッシュでオシャレな表紙、気楽な「リーマンズLOVE」だと勘違いして手に取ったら、トンデモない拾い物だった‼︎
オメガバースは今では多様化していて。その設定も多種多様。作家様の手腕で新たな設定も出て来たり。トンデモコメディにも、ドシリアスにも料理される。
これはその両極を良い塩梅でミックスされた良作なのではないかと思う。
桐山は、Ω としては非常に優秀で、10代のうちに立ち上げた会社が成功した社長だ。
若くして成功しているが、社会の Ω 差別はそれなりに受けて来た。その度にいつか彼等を見返したいという強い気持ちでここまで上り詰めた、努力の人。生粋の真面目人間だが、彼も人。頭では常に理性と本能が闘っている。
この、桐山が本能を理性で抑え込んだ際に不意にドバーッと出る鼻血が好きだ。
身体大丈夫⁈ と気にもなるが、彼の興奮度が見て取れてそれは何だか色っぽい。
彼の会社で開発されているのは、何ちゃらWatch の様なデザインの身に付ける発情期アラート。Ω 性が働き安い世の中を目指す彼らしい発案だ。その他にも運命の番を見つけ出すマッチングアプリ的な開発も行なっていて、研究に余念が無い。
そんなある日、桐山は彼を慕う秘書・松井に薬を盛られた直後、新入社員の葵とマッチングしたとの連絡が入り、あれよあれよと獣の様な発情期セックスを繰り広げてしまう。
もちろん大事なところは白抜きなんだけど、おおっ‼︎ と思わず見入ってしまう、所謂「貪りエッチ」。身体中に付けられた歯形、塗れた色んな液も凄いですが、私が凄い‼︎ と思ったのは2話の2ページめ。アレがこうなって、こうなってるのね⁈ という構図。何か凄い‼︎ 仰け反る桐山の胸に噛み付く葵の凶暴さ。もちろん、描き下ろしの浴衣エチもお約束なんですが、このページ凄い。何か、好きです。
さて。理性が勝っている桐山は、自社開発のマッチングシステムを些か信用していない。だって何の裏付けも無いのだから。桐山は、葵とのマッチングを否定しながら、「運命」とは何かを探し始める。それは開発中の仕事の為か。葵がまるで「信仰」しているかの様な「運命」を否定する為か。途中、この「運命」の物語を描いた世界中で有名なロマンティックな絵本の作者が葵の祖母だったことが分かり。彼女の生涯を追って行く内に。2人は「運命」よりも、彼女の生涯に起こった奇跡の様な愛情の物語の真実を知ることになる。
ここは究極にロマンティックなクライマックスなので。是非本編で感じ入って頂きたい。
愛情は必ずや「運命」に打ち勝つというオメガバースが内包する永遠のテーマに寄り添いながら、笑いとペーソス。信じることの強さと切なさ。翻弄される人々の滑稽さと愛おしさ。
充足感がもの凄い神作だと思いました。
ラストの「嘘か誠か」の贈り物もクスリと笑わせてくれます。
絵も凄く綺麗。桐山の硬い色気も、葵のタレ目イケメンっぷりも好きです。
新卒×社長というアベコベな二人のどちゃシコバースを期待して買ったんですが、、!
ストーリーの巧みさに引き込まれました!
作画もとても良いです!
めちゃくちゃ頑張り屋な受と、スパダリながら偉ぶらず可愛い攻・・・!ワンコ攻が特別好きってわけではないんですが、こちらの攻がワンワンしてるのはすごく可愛いです♡♡
ひたすら従順なわけじゃないとこも好き♡♡
二人の関係性はもちろん萌なんですが、合わせて会社の面々が!良い人ばっかり・・・(*´◒`*)
チョコチョコはさまるおもしろエピソードも◎
完全な悪者とか、うすぐらーい感じが苦手な光属性なので、こういう“本物の悪人”がいない作品は本当にありがたいです。それでいて、いろんな時間はしっかり起きる、と・・・(この作品で言うと、クスリ・乱パなど)。
ストーリーも楽しめる作品なので、ネタバレせず読んでほしいです。
鰐淵先生、おっぱい星人に続く2作目コミックス。
こちらも今更レビューです。啓蒙活動です。
αを見返すべく努力に努力を重ねた理性の人、桐山晶。Ωで社長。
対して、運命を信じてる(信じたい)生粋のα坊っちゃんな葵和馬。社員。
運命の相手をマッチングするシステムを開発するぞ!な過程で、社長・桐山自身が社員・葵とマッチングしてしまい…な話。
運命って何?がテーマですね。
人が人に惹かれるのだって、理由なんかあって無いようなものだし。
何をもって運命とするか、てのもありますね。
小ネタを探して隅々まで読めよ〜な事は、おっぱい星人で学びましたので、目を皿にして。
社長のマグカップの柄。なぜ。こういうのが楽しい。見つけると小さくガッツポーズしたくなる。
Ω専門外来の医者、濃いな〜と、思いつつ…え?マチルダさんの血縁だよね?絶対!
などなど。
楽しいポイントがそこかしこに隠れています。
是非確認して、その他探して下さい。
そして鰐淵先生は笑いとエロだけでは終わらないのです。ちゃんと「キュン&ほろり」が用意されています。
恋愛ものとして十分楽しい。
乙女なのが好きな方には向かないですけど、私は大好きな作家さんです。読んで欲しい!
鰐淵先生の作品を拝読したのは初めてなんですが、鰐淵先生、とてもお話作りというかストーリーの運びが上手いなぁと感じました。
ポップな表紙を裏切らない、終始軽快に進んでいく清々しいストーリーです。本当にお上手。
期待通り、期待以上の読了感でした。
この表紙に惹かれた方、買って是非読んでいただきたいです。すごくお得(めちゃくちゃ満足度高いです。)
αがあまり好きではなさそうな、努力家でそれがまた身を結んで社長を勤め上げている受・桐谷と、生まれも育ちもボンボンで、運命を信じたい新入社員の攻・葵の、オメガバースの魂の番をめぐるお話。
桐谷の精神映像の狼悪魔と羊天使(?)が可愛いですね。いつも、葛藤している笑
オメガバースで、Ωがαに何かしら嫌な感情を持っているにしては、暗いシーンも特になく、二人が番になっていくまでが丁寧に描かれていきます。
ボールギャグを噛んで破壊する程の葵に爆笑しました。咬む力強すぎる笑
ぽやぽやしてますが、やる時はやる葵と、高飛車で実力も伴ってますが、葵に押されると押し切られてしまっている桐谷が、もだもだしつつも可愛かったですね〜。
ビジネスも成功して、今後どうなっていくのか、行く末が気になります。