イラスト入り
妻を守るのは夫の務めだ。君の身も心も、俺が守る! 獣人×政略結婚、溺愛保証付き
最っっ高に良かったー…!
溺愛ここに極まれり!という完璧スパダリ攻めの愛に、
溺れました。
こちら続編もあるのですね。早速カートにインです。読まねば。
櫛野先生の7月新刊と一緒にお迎えした、本作のスピンオフ作
(『銀狼と許嫁』)がとっても良くて、スピン元のこちらも
読んでみました。
溺愛獣人(白虎)×異能を持つ不憫受け、
その歳の差12歳!
獣人、年の差、不憫受けの頑張りと成長、
年上スパダリの溺愛…と、萌えツボをぎゅぎゅっと押される設定
盛りだくさんです。
表紙からして愛が溢れてるのが、また最高ですね。
真っ白な軍服姿に、褐色肌が映える…!
琥珀(受)を優しく見つめるその眼差し、
互いの胸に手を置き微笑む二人が眩しいです✨
ちなみに、そんな二人の下にいる可愛い仔虎たち。
てっきり二人のお子かと思いきや、そうではなく。
神獣の子たちでした。
この仔たちもまた、作中ピンチの際に大活躍!
最高に頼もしい仔虎ちゃんsでした◎
義父により13年間も屋敷の一部に囚われていた琥珀。
強い予知能力を持つ彼は義父の商売に
その能力を利用されていたのですが、実の母が亡くなった時から
その能力が消え失せてしまいます。
それでも、いつか能力が戻るやも知れぬと
琥珀を手放さない義父。
しかしそんな折、琥珀のもとに
四神家の一つ・白秋家当主である高彪から結婚の申し込みが。
これを、能力の戻らぬ琥珀を体よく追い出す良い機会、と
捉えた義父。
彼は”予知できなくなっている”ことを隠して
高彪のもとへ嫁ぐよう、琥珀を脅して送り出し...
と始まる、政略結婚ラブストーリーです。
まず何よりも言いたいのが、
琥珀の兄・祐一朗!!! グッジョブ!ナイス!ということ。
全ての辻褄が合う終盤、この兄に向かってグッ!と
親指立ててハグしたくなりました(๑•̀ㅂ•́)و✧
そのほか色々萌え悶えポイントはあるのですが、
以下2点に絞って書き残しておきたいと思います。
一つはストーリー、設定の緻密さと素晴らしさ!
そしてもう一つは不憫受け・琥珀の成長ストーリーです。
まずストーリーと設定について。
お話の中に綺麗に散らばった伏線のカケラが、
終盤に向けてカチッとはまり揃っていく快感...!
最初からやけに高彪が琥珀を溺愛してるなあ…とか。
琥珀兄からの手紙に添えられた贈り物、万年筆に
インクが付いておらず実際に使うことはできなかったー
というエピソードとか。
物語序盤でチラッと出てくるそういったパーツ、
全部が全部後から「なるほどー...!」となる爽快感、
そしてたまらない萌えがありました。
幼かった琥珀は覚えていない、高彪との最初の出会いの
エピソードが可愛過ぎます。。(*´◒`*)
そして2つ目のポイント、琥珀の成長。
ここも胸熱でした…!
ただただ義父にその予知能力を利用され搾取されるだけだった
琥珀。
そんな彼がとあることをきっかけに
自らの力の意味に気付き、その活用法を真剣に考えるようになっていく。
誰かの役に立ちたい、と立ち上がっていく。
体は小さくとも、その心に宿した決意と思いは大きく、
そんな琥珀の成長っぷり、変わりようが頼もしく思えて
ワクワクでした。
脇を固める白秋家の人々もまた、最高に良いキャラで☺︎
義父の六輔だけは許すまじ!でしたが、
ちゃんと成敗されて(でも殺されるわけじゃないところも自分好み)
後味スッキリです。
読書中は萌えでドキドキにやにや、
読後も爽快感に包まれる素敵な一冊。
続編もワクワクしながら(二人のお子ちゃまが見られるかな?)
読みたいと思います◎
あ…人間姿でのエッチと、
獣人姿(獣人だと巨根になる設定も萌える)のエッチ、
一粒で二度美味しいエッチ描写も最高に甘くて最高でした(語彙力...)。
宣伝文句に溺愛保証という文言を見つけてから読むのをとても楽しみにいました!
溺愛攻めのBLに登場する受けは基本的に不憫と相場が決まっていると思っていますが、こちらも例に漏れず実の親とは死別し、特別な能力を持っているがゆえに義理の父親から虐げられているという現状があり、利用価値がなくなったと判断され政略結婚のコマにされるという不憫な状況に立たされている受けとそんな受けの政略結婚相手である獣人の攻めのお話でした。
基本的に受けが何をしても全肯定、身体に負担がかかることに関しては過保護になり、圧倒的な強さを持つスパダリ攻めに愛される不憫な受けが、愛され自信を持つようになりどんどん可愛く強く綺麗になる描写が本当によかったです!これだから溺愛攻めが好きなんだ〜
要所に登場する仔虎もめちゃめちゃ可愛い…
どうして2巻が電子で読めないのか、、紙での購入を検討中です!
琥珀(受け)と高彪(攻め)は政略結婚の相手として引き合わされます。
少なくとも琥珀は そう思ってる。なので、真心を込めた贈り物を たとえ毎日 琥珀に贈っても「自分が白秋家に娶られたのは予知能力があるからだ」と思い違いされている高彪が いささか不憫に思えてきます。
琥珀が自分のことを大切に思えなくなった元凶が、義父の六輔です。強欲で私利私欲でしか動かない キングオブクズ人間であります。(後に ざまぁ展開あり)
自己肯定感の低い相手との恋愛て、ここが厄介です。でも冷たく固くなった(自分なんて…)と卑下してしまう頑なな心を、あたためながら優しく解していくのが 包容力攻めの 技の見せ所。
二人が晴れて結ばれてからも(琥珀の全てを自分のものにしたくて たまらない)という強い独占欲と、(外の世界を知って 自分の意思で自由に生きてほしい)と願う 相反する感情に苦悩する高彪。永年の思いを拗らせている彼は、琥珀のこととなると余裕がなくなるんですね。
想いを分け合い、温もりを確かめるように唇を触れ合わせ
獣の本能を抑えながら、琥珀の敏感な場所を丁寧に暴き ひとつに融け合う気持ちよさを優しく教える高彪が素敵です。
琥珀の義理の兄・祐一郎が帰国してからの終盤の展開が私は大好きです。琥珀が疑問に感じていた事柄の謎解きみたく、話の種を蒔くだけ蒔いて颯爽と去っていく。
義父が絡んでくるシーンだけは 読んでいて しんどいですが、それも 気のいい使用人さん達や モフモフとの触れ合いで相殺されます。
一途な獣人攻め、ぜひご堪能ください。
「銀狼と許嫁」は狼。今作は白虎。
ひと捻り加えた獣人もの。癒しのハピエン。
フカフカの毛並みの描写が上手い。挿絵も可愛い。
藤堂六輔:強欲な貿易商。
予知能力を持つ真珠母子を、商材に使う。
藤堂祐一郎:
藤堂の息子。優しい義兄。父親により国外追放。
白秋高彪:祐一郎の友人。四神・神獣の末裔。
真珠:予知能力を持つ。琥珀の母。藤堂の後妻に入る。
琥珀について観た予知を告げ、高彪に5才の琥珀を託して死亡。
琥珀:真珠の息子。
母より強い予知能力を持つが、母の死後、予知能力を失い幽閉。
高彪と政略結婚後に能力復活。神獣に愛される。
母親の譲りの、そしてその母親よりも強い予知能力をもって産まれた琥珀(受け)は母親が亡くなってからはその能力を失っていまいます。
が、強欲な義父・六輔はその事を隠し自分の都合の良いように琥珀の予言を偽造し、事業の拡大に使っていました。
いよいよそれも危うくなり責任を琥珀になすりつけ厄介払いするため嫁に出すことにするのです。
相手は帝を守護する四神の血を引く白虎一族当主・白秋高彪(攻め)。
義父に義妹・菊子(琥珀とは血の繋がりはなく六輔の実子⁉︎)を人質に取られた琥珀は能力がなくなったことを隠して嫁入りします。
政略結婚とはいえ、初めて会った高彪はとても優しく大事にしてくれるのです。
なぜこんなによくしてくれるのか、琥珀の能力は戻るのか。
琥珀の境遇はとても気の毒なものですが、話は結婚から始まるので全体的には
甘々です。
なぜそんなによくしてくれるのかわからないので琥珀はドギマギしていますが、両視点で話が進むので、こちらには理由もわかっており、いつ種明かしをするのだろうかと思いながら読んでいました。
予知能力がなければなんの役にも立たないと言われ続け、軟禁されてきた琥珀は自己評価が低いです。
それを高彪が少しづつ解いていく過程がとても良いです。
そして、気の良い使用人達と2匹の神獣。
神獣は可愛いし、使用人達は良い人たちばかりだし、嫁入りしてきてからは幸せで一杯の琥珀に魔の手が…
琥珀がやったことになっている過去の予言について、どれくらい回っているのでしょうか。
初めに暴漢が現れたことで、憎しみの対象になっていましたがこのことに関してはそのあと全く触れていなかったので一部の人だけだったのでしょうか。
そして、義父がクズすぎてびっくりです。
養子の琥珀ならともかく実子である祐一郎や菊子までも使う非道さ。
琥珀が望んでなくてもかなり悪どいことをしていた人を人とも思わない義父には相応の罰が与えられると良いのですが。
そして、この政略結婚の一番の黒幕は祐一郎だったというのが一番の驚きでした。
ずっと初恋を拗らせていた高彪が色々手を回して嫁取りしたと見せかけて実は…というオチが面白かった。
父親に対抗するため、ずっと留学先で力を蓄えて戻ってきた祐一郎はとても頼りになる存在でこれからも琥珀達の力になってくれることでしょう。
他の四神とは付き合いないのでしょうか。登場してもおかしくなかったのに。
そこはちょっと残念でした。