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表題作CHEER UP!

青嵐学園応援団副長 斉木京介(攻め予定)
フツーの新入団員 花村実(受け予定)

その他の収録作品

  • 過ぎゆく季節に
  • ボーイズ歴史館
  • ホムンクルスの造り方
  • あとがき

あらすじ

新しく応援団に入った小さい・細い・内気の3拍子!?揃った年下子羊1年生・花村実。そしてカレがかわいくて気になって、守りたくてしょーがない副団長の斉木京介。
毎日まるで調教のようなハード・トレーニングが実に刻み込まれていく。
屈服寸前の実は京介の甘くあたたかな胸の中に包まれることで満たされていき、さらなる解放を求めて京介に揺れていく・・・
みなみ恵夢がお送りする、ピュアで不器用な男達が繰り広げる純情ボーイズ・ラブ・ストーリー!

作品情報

作品名
CHEER UP!
著者
みなみ恵夢 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大都社
レーベル
Daito Comics BLシリーズ
発売日
ISBN
9784886538826
3

(3)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

みなみ恵夢さんのデビュー作品

この話は、十年以上前に学研の「コミックpocke」という雑誌に掲載されたものだそうです(ご存知の方います?)
「主人公は元気な少年」「ボーイズ要素はなし」という作品だったそうですが、それを大幅修正して、これに仕上げたということだそうです!?
修正してもエチはありませんが、充分にボーイズ要素は満載で、一体どこをどうやって修正したのか、過去作品とくらべてみたくなる欲求を起こさせますよ♪

全寮制の青嵐学園に入学した花村実は、じゃんけんに負けて応援団に入ることになりました。
ところが、この学校の応援団は文武両道のツワモノどもが集まるところ。
チビでヘタレの実はどう見てもふさわしくない。
しかし、副団長の斉木京介が応援してくれて、また、小さくてかわいいもの好きの生徒会長・綾小路純平も認めたことで無事団員となることができます。
内容は、この団の活動を通して花村が斉木の優しさや強さに惹かれて行く姿が、純平と団長の良樹のラブと同時進行でコミカルに進んでいきます。
BLでは絶対ないような、純平の妹・紫子の存在がとても重要で、彼女の存在で彼等のラブも進行するのですから、多分そこが修正に当たっても譲れない部分でしょうねww

元々ラブ要素のないものでしたので、斉木と花村のラブの進行は花村については斉木に惹かれて行く出来ごとというのは沢山あるんですが、斉木が花村をかわいいと思う部分は、健気で一生懸命以外見つからない気がするんですよね~
そういった甘さも、ま、いいか、、と許せる作品なのは間違いない。
その分、ツンデレとワンコカプの良樹と純平カプがみせてくれますから♪
番外編では、この二人の仲を察した斉木の機転でどうやらいいところへこぎつけた様子ですしww←これが唯一のBLらしいBL展開とシーンだったデス☆

この本編マンガの他に、『ボーイズ歴史館』と称した、アキレスの話、スカムラージュ(フランスの文学作品)、クオレ・愛の学校、水滸伝、モーリス、などのBL萌え要素について書かれています。
「金瓶梅」あれって水滸伝の外伝だったのですね・・・精力絶倫の話ww
あと『ホムンクルスの造り方』なる短いエッセイが入っています。

幻想ファンタジー作品が多いみなみさんの、知られざる一面というか、ユーモアの原点をみせてくれる一冊でしたヨ。

0

1990年代初期っぽい雰囲気

表紙はスタンドを使いながら奇妙な冒険を続けているイメージで、BLと言われなければ「少年マンガかな?」と思いそう。
本編もコミカルなだいぶノリが少年マンガでした。
それも「ズッコケ」という言葉が出てきても驚かないような、1990年代初期の少年マンガのノリ。

進学先の男子校で、なぜか応援団入部を押し付けられてしまった実。
文武両道を地で行く由緒ある応援団の中で、小柄で弱々しい実は完全に場違い。
力もないし、体も大きくないけれど、根性だけは!という実に、副長の斉木は…。

力強くて男らしく、見た目はスタンド使いな斉木と、ちっちゃくて女の子顔負けの可愛さを誇る実の恋をまるまる1冊かけて読ませてもらえるのかと思いきや、生徒会長と応援団長の恋の方がやや多め。
そちらのCPの話と、生徒会長の妹で系列女子校に通う紫子(ゆかりこ)が乱入してのドタバタのスパイス的に斉木と実が描かれているような感じでした。

すぐカシオミニを賭けちゃう教授のいる獣医学部の話を描いた漫画家さんを彷彿とさせる字の綺麗さ、ちょっと耽美な作画に昭和のノリ。
お邪魔でしかない妹は女装した美しい男性にしか見えず、とにかくこの子の登場が面倒な上に男子校設定なのにいちいち乱入してくるせいで、もはや共学に思えてきます。
そのせいで全寮制設定もそんなに生きてこない。
この子の強引さがストーリー進行の軸みたいな面もあるので不可欠ではあるけど、この子なしで読みたかったです…。

意地っ張りな生徒会長と一途で猪突猛進な団長の恋はいい感じだし、男らしい斉木に憧れて、期待を裏切らないためだけに頑張る実と、そんな実が可愛くて仕方ない斉木の関係も良いんです。
それだけに、読み終わった今も紫子の存在が何だったのか、よく分からない作品でした。

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