• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ハード・トライアングル

景/零 (二重人格)
精神科医(二重人格)

同時収録作品DOLL

従兄弟の陽にそっくりな人形

同時収録作品水晶遊戯

天雪

同時収録作品水錆び沼

直水 大学生
火香

同時収録作品SILENT VOICE

カガミ 酒場の用心棒
ジン 酒場の用心棒

あらすじ

みなみ恵夢、ピアスシリーズ初登場!「貴方を抱くのはもうひとりの僕…愛すればこそ堕ちていくのが僕らの運命」分裂した人格を持つ少年と精神科医の危うい関係。描き下ろし部分を大幅に加えて更に完成度を増した表題作をはじめ全5作収録。妖しく狂おしい愛の世界へようこそ!

作品情報

作品名
ハード・トライアングル
著者
みなみ恵夢 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784896440461
3

(6)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
17
評価数
6
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

絵は美しく、話は痛い

みなみ恵夢先生、初読みです。
最近はBLを描かれてないようですが、大変美麗な絵で素敵。
本作は短編集。

「ハード・トライアングル」
舞台は医療少年院。
男娼を半殺しにした少年・景は二重人格。担当する精神科医師は子供の頃同じ団地に住んでいたのだが、昔に団地で起きた連続殺人の後医師の方が引っ越していた…
景が二重人格になったのはなぜか。連続殺人とは何だったのか。
非常に陰惨な内容で、少年の2つの人格と美しく優しい医師のトライアングルかと思いきや、そうか!となるラスト。エロはハードな陵辱系です。

「DOLL」
いとこ同士の陽と優。
陽の姿を模した張り型付き等身大人形で人前で責められる優。
なぜ優はそんな事を受け入れているのか。話の展開はすぐわかるんだけど、内容の意味は不明で無理やり。絵柄は耽美ともいえる。

「水晶遊戯」
宝石デザイナー?の天雪(たかゆき)と岳(がく)は、幼稚園からの幼馴染。
水晶を集めているという天雪は岳にクリスタルヒーリングをすると言って…
健気?執着?深い恋心?
インテリアや衣装が凝ってると思いました。

「水錆び沼」
憎み合っている旧家同士に生まれ、幼い頃から反目しあってきた直水(なおみ)と火香(ほのか)。
火香が直水の彼女に手を出し、こじれきってついに直水が火香を犯す展開に。しかし火香は俺は病気を持っている、と言い出して…
これ、結末が何とも言えず仄暗いです。

「SILENT VOICE」
酒場の用心棒をしているカガミとジン。
ジンは口数も少なく人付き合いもしない。そして自分を振った元恋人(女性。でも肉体関係なし)に給料のほとんどを送っていた。
そんなジンにカガミは女を経験させてやろうと風俗店に誘うが、ジンは好きな人としたいから、と拒む。ジンを不憫に思い、カガミは俺とするか?と2人でホテルに入り…
ジンが本当に不憫というか健気というか純というか…これはいい話でした。


最後の1編以外はエロは陵辱系。あられもないポーズと無理やり道具を突っ込むような話が多い。絵が綺麗なだけに逆に耽美性すら漂います。
トラウマやバッドエンドもありです。今こういうのを読むのも新鮮。

0

二重人格の二乗なので4通り?

みなみ恵夢さんの作品はちょっとレトロな設定で幻想モノが好きなのだが、今回の表題は現代モノの不思議、二重人格モノ!!
しかも、患者も医者もだったんで、??って(見えてはいるんですけど)
ピアスなので、いつもよりエロも濃い目で、そんな部分も眼福?

表題は障害事件(殺人?)を犯した少年が医療少年院にいるのですが、そこでのカウンセラーが同じマンションにいて慕っていた青年。
少年は通常はごくごく普通の子なのに、別人格が出ると鬼畜に変身。
先生は、身体で他患者をセラピーする淫乱。
過去の先生への執着が少年の人格を壊すきっかけになったようだが・・・
複雑怪奇な心理が絡んで、それがエロスになって爆発している。
世にも奇妙な、、うまく書けないなー
ホラーチックな仕上がりで、鬼畜淫乱の太人格同士が暗い面でむすびつく、その暗さが魅力的。

この本の中では一番好きだったのが『水錆び沼』
旧家の反発しあう仲の二人が、互いを憎しむほどに執着し殺し合う姿が、ゾクゾクします♪
田舎の家だけあって、お道具が生活密着型なんですが、天狗の面が出てきたのには笑ってしもた!
一昔前のストリップ本番まな板ショー♪♪
しかも微妙に角度がやおいなのが・・・
そんな突っ込みは、置いておいて
この殺したいほどの愛が生々しくて、でも恵夢さんらしく幻想的なのです。

他はちょっと、残酷さを秘めながらもラブって感じの甘目のお話でした。
『DOLL』は自分にそっくりな人形に従兄を犯させて見世物にする話ですが、結局のところ従兄はお互いが好きだったというものです。
この人形がイチモツ部分が、からくり人形だけにバネ仕掛けというのが何ともレトロで、そんな部分に注目♪
『水晶遊戯』は、ヒーリングを偽って大好きな友達を何とかしようとしたら、逆に!というものですが、ここでは水晶プレイ♪
『SILENT VOICE』は無口で不器用な青年のお話。

軽めと重めがちょうどよく配合されて、読みやすいですが、結構深刻な主人公達がいつの間にかコミカルな流れに変化していく部分が、少し陳腐さを与えてしまうのは、弱点かもしれない。

2

二重人格

全体的に、精神的な面で痛い作品が多い(;´・д・)ぁ~・・・
でも、この雰囲気を出せるのが、みなみ先生作品の魅力だとおもわれw

■ハード・トライアングル
気づかないうちに、殺人現場に出くわし、あらぬ行動に出ている。
悩みをおってやってきた先。それは、久しぶりに再会した幼馴染のお兄ちゃん。
カウンセラーとなったお兄ちゃんと会話をするのだが・・・!?
現れたもう一つの人格。過去に行われていた非道な行動の数々。
次々と、殺されていく近所の人間達の真相とは・・・!?な、ちょっとサスペンス風な作品。
景の二重人格をメインに進められていく流れなんですが、最後の最後。
衝撃の展開には驚きました。ここで終わってしまうのがもったいない!
過去・トラウマ。そして現在、償い~・・・。
■DOLL
名前のとおり、人形と~なお話。
代々伝わる玩具。それを大事にする姿に・・・・。
チン子の生えた人形。スイッチひとつで腰を振る仕組み~な・・・。
リアルであったら気持ち悪いのでは・・と思うんですが、まぁ素直になったから赦すw
■水錆び沼
これも、ちょっと幻想的なお話でしたね。
お互いに想っている、想いあっているんだけども・・・。
駆け引きめいた先の答え。
あの描き方は結局どちらが本当だったんだろうか。
それともどちらともが本当・・・?
■サイレント・ボイス
え?なに?お前童貞なの?
なら、俺がおしえてやんよwww
なお話。ちょっと重たい話がつづいてたので、最後の口直しにはぴったりなお話でした。
「おれはホモじゃないし。これっきり・・・これっきり・・これっき・・」
もぉいっそホモになればいいとおもうwww

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP