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表題作10年越しの恋だから

鳴海,18歳,大学生
波留,35歳,元プロサーファーのマリンショップ店員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

ある事件をきっかけにサーファーを引退した波留は
過去の想い人の結婚を聞く。

「この人の一番になりたい」
――そう思ったのは、10年も前のこと。

まだ過去に捕らわれているのかと
鬱屈した思いを抱きながら祝賀会の席から離れた波留に
一人の若い男が声をかける。

「俺のこと覚えていますか」

やすいナンパの文句だと返す波留に
貴方に会うために帰ってきたと言う青年、鳴海。
まっすぐな視線に絡めとられ、二人はやがて交わりほぐれ――…。

10年越しの想いが溢れて濡れる
年下一途わんこ×臆病な元サーファーの
キュートにきらめくピュアラブBL!

描き下ろし漫画は、豪華26ページを収録!

作品情報

作品名
10年越しの恋だから
著者
多摩緒べべ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
デイジーコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784815550523
3.7

(61)

(19)

萌々

(20)

(14)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
223
評価数
61
平均
3.7 / 5
神率
31.1%

レビュー投稿数11

10年越しの恋が切ない

多摩緒ベベ先生のラブクオリアを読んで、その切なさに虜になってしまったのでこの本の購入を決めました。
今回も切なくてすごく良かったです。

10年前、鳴海が海で手を怪我した時に応急手当をして病院に連れてってくれたお兄さんがいた。

同じ頃、そのお兄さんの波留は、この人の一番になりたいと想う程好きだった店長に彼女が出来た事を知って絶望し、その時のちょっとした事件が元でプロサーファーを辞める事になる。

それからの波留は人と距離を置いていたが、彼女との結婚が決まった店長のお祝いの飲み会の店で鳴海と再会する。

みたいな話なんですが、波留の店長に対する恋愛感情が報われなくて切ない~!10年間吹っ切る事も出来ず引き摺って、結婚の報告でトドメを刺されるんですよね。
10年前の事件で店長がきっかけをくれたサーフィンも、仲間とも距離を置かないといけなくなって、好きな事何もかもを諦めて、10年間海の底に沈んだ気持ちでいたわけですよ。

そこに超光属性の鳴海が波留の事を好き!と言ってグイグイくるんです。
本当に光属性って言葉がピッタリの性格で、波留が冷たく当たってもめげないし、他の店員との仲を取り持ったりと大活躍です。
正直鳴海が波留の事をなんでこんなに好きなのかは疑問に思いました。
子供の頃一度助けて貰っただけの大人にこれだけ執着するのってあんまりないと思うんですよね。
でもまあすごく真っ直ぐ気持ちを伝えて来るので、きっかけはともかく好きだという気持ちは分かりました。

10年間引き摺っていた気持ちを過去の事に出来て、鳴海との新しい恋愛に進めて良かったなあと思いましたが、鳴海は10年間の憧れを両想いまで持って行けたわけなので、光属性すげえある意味怖いなどとも考えてしまいました。

切ない話が好きな方にお勧めです。

8

年下わんこが最高です

10年愛…これはいいBL!
絵も綺麗だし上手い!サーフィンの描写とかカッコいい。
お話も繊細。大人の拗れた恋がうまく表現されています。

とある事件を機に大好きなサーフィンを辞めてしまった波留。
彼には10年思い続けた人がいたけれど、告白する勇気もなく、想い人は波留たちに結婚を告げる。

最悪な気分な気分の時、現れたのは想い人の甥っ子。
年の差10歳の彼に「俺の事覚えていますか?」と言われるが…

拗れに拗れたハルの性格を、少しずつ解いていってくれる年下ワンコ・鳴海。
彼が可愛らしすぎて健気すぎて。
わんこ攻め・年下攻め・拗らせ受けをお好みのかた是非!

描きおろしの二年後のお話も幸せすぎます。

1

レトリバー攻め!?

ちょっと切なくて爽やかなお話。

帯の”レトリバー”攻めが言い得てる!!
懐っこくてグイグイきたり、実直で控えめなとこもあって朗らかで…
波留さんの10年越しのわだかまりを解く爽やかなパワー!逃げても逃げても逃さない強さ!!10年愛!!
絆されちゃいますね~~~

過去の恋や人間関係を拗らせて卑屈になってる波留さんのモノローグが切なくて(海に絡めた表現が美しい)鳴海の押しに戸惑いながらも表情が明るくなってくのがじんわりしました。

好みから言うと、もう少し陰がある無骨な年下攻めが好きなんだけど、優しいほんわりした光の子って感じにホコホコ!!

ずっと憧れていた人が笑顔取り戻してくのは嬉しく、えっちの学習力の高さから、波留さんトロントロン、翻弄しちゃって…いざとなったら強くなる年下攻め×面倒な年上受けが陥落しちゃうスキーに刺さりました。


そして、電子書店のレビューを見てたら、単話版とは話が違う!??
単話も読んでみたら、大筋は一緒だけど起点となる事柄が違っていて同じお話だけど、全く違う!!!!!

単話の方がキリキリしているので、単話→単行本だと、少し物足りないかもしれません。
単話の表紙と帯から得る雰囲気よりもシリアスで尖ってて波瑠さんの荒みっぷり、鳴海の不器用な推しっぷりが際立ってヒリヒリ拙さにぐわッッてなりました。鳴海がちょっと幼くて、幼いゆえの無遠慮や勢いが良い塩梅。
ちなみに、2人の出会い、好きになってく過程、波瑠さんがサーフィン止めた理由やセリフがちょこちょこ違います。
波留を好きになった過程は単話の方がしっくりきたかな。

単行本の方は構成や10年越しってキーワードの深みが増して優しく沁みわたるようなお話になっており、描き下ろしの2人の未来が明るくて幸せいっぱい、えっちも確認しながら焦れ焦れ良い~攻め方!!
どちらにも面白味がありました!

1

レトリバー攻め&救済!!

タイトルと帯にあるように、年下光ワンコしかもレトリバー攻めが最高にかわゆす♡♡♡
年の差もけっこうある。年上受けの波留さんがピュアで恋愛に臆病なところがまた年下ワンコと合う♡
とある一件からサーフィンから離れてしまい、徐々に心を閉ざしてしまった波留さんを、一途に健気にゆっくりじっくりでも押しまくる鳴海!最終的には救済BLだと気付く。
多摩緒べべ先生は『ラブクオリア』も『親友と彼氏の定義』も大好きなのですが、この作品は恋愛に対してピュアな気持ちが読んでいて心洗われる作品でした。鳴海の積年の想いと一途に想い続けた結果、また波留さんが笑顔取り戻せた瞬間は感動しました。

0

オジサンが光を取り戻すまで

読み終わって表紙を見たら、「10年越しの恋」「レトリバー攻め」と書いてあってびっくりしました。そういえば年下攻めがめっちゃ恋してたな~と思い出す変な感じ。BLだから恋愛部分を推すのは当然だし、そこもすごく良いんですけど、自然と波留が立ち直る話を軸にして読んでました。
心を閉ざした波留の前に、10年も波留を思い続けた鳴海が現れます。そこから波留が少しずつ変わっていく描写がじわっと心に響きます。鳴海のことだけじゃなく、周囲との関係も変わっていくところが良いです。枯れオジサンの哀愁漂う感じがまたさらに感情を揺さぶってくるというか。私こういうのに弱いので…。
鳴海は強引さは感じないものの勢いがすごい!光みたいって言われるだけあって眩しくて、波留に一番効きそうなタイプ。いつ波留の中で明確に恋になったかは分かりませんでしたが、絆されるのには納得です。
初Hは二人でぎゃん泣きしてて可愛くて笑いました。描き下ろしのHはエロ度が爆上がりしててびっくり。次作もぜひ買わせてください!ってなる作画です笑。
オジサンが年下ワンコの10年越しの想いに触れて光を取り戻す、良き救済物語でした。作家買いします。

0

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