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読み応え、嚙み応えのある1冊です。
私は当て馬や複数ものが得意ではないので
泉里と水琴のようにべーーったりしているのが
好きなんですね。
これくらいのド執着、揺るぎない気持ちがあれば、いかなるトラブルがふりかかろうとも安心して読み進められます。
1巻ではかなりふわふわした印象の水琴でしたが、2巻を読み終える頃にはしっかりとした芯が見えるに成長しました。
一見何にもゆるがない泉里の、内にある弱さが見えたのも対象的で良かったです。
ずっしりした重石として水琴を引き留めてね、
泉里さん!
はー…圧巻の、「悪食」シリーズ2巻でした…
1巻も350P超えでしたが、こちらの2巻も360P強と、分厚くボリューム大。
でも、夢中で一気読みです。
今回、事件は2本立て。
まず最初は泉里(攻め)と水琴(受け)のもとに怪しい二人組が訪ねてきて、
そこから著名な画家の殺人事件へと発展する物語。
そして2本目は、雪山の中に閉ざされたプレオープン間近のホテルで
起こる、因縁の事件。
”妖精画家”としてSNSから火のついた水琴を騙る人物が現れ、
その正体を暴こうと乗り込む二人ですがー
というものです。
どちらも一言では感想を語れないほど、重く、切ない人間関係の絡む
お話でした。
家族の絆ってなんだろう?とか、
親の愛とは、ということについて考えさせられ、
表題作では”血の繋がらない二人を結ぶ絆の強さ”に胸打たれ…
また後半のお話では、兄を守ろうとして20年前に亡くなった弟が
”足跡”だけで兄の跡をついて回るその理由、健気な思いに
読んでいて思わず涙が..( ; ; )
悪意はなさそうだけれど、水琴に迫る”雪輪”の不気味さもまた、
気になることしかり!
ただ何よりも、タイトルの”羽化”にあるように、
今作では水琴の成長っぷりが目覚ましく、強く印象に残りました。
表題作で”愛人”と揶揄されてショックを受ける水琴ですが
(これは絶対にショックだったよね…と、読んでいる自分も胸が痛くなりました)、
泉里のもとで匿われ大切にされるだけでなく、羽ばたいていこう、
画家としてデビューしよう、と決意を固めた水琴。
自分が絵を描く理由は”亡くなった人たちの遺した思い”を伝えるためなのだー
と理解し決意してからの水琴の言動の力強さに、心震えました。
一方、対照的なのがどこまでも強く、スパダリ力を発揮する泉里の見せる
不安、思わぬ弱さです。
宮緒先生があとがきに書かれているように、水琴関連でなければ
パーフェクトな彼の弱点、唯一弱くなってしまうウィークポイントが
水琴なのですよね。。
でも、彼の愛を一身に受ける水琴もまた、泉里という精神的な支えなしでは
しっかりと立っていられない。
互いが互いを必要としてやまず、寄り添い寄り添われ…という関係、
深い愛とその重さが胸にグッときて、たまらなく萌えてしまいました。
続く3巻では、いよいよ雪輪が本格的に動き出すのかな…?
一体何を企んでいるのか、行動の読めない彼の動きが気になります。
このまま完結巻の4巻まで、駆け抜けて読んでしまいそうです…!
あっ。
みずかねりょう先生のイラストが、今作も神がかっていました…!
贅沢にも、2枚も楽しめる口絵カラーイラストにうっとり。
水琴は作中でも言及されてましたが、本当に”雪の妖精”のようでした✨
前作がとても面白かったので、続編を楽しみにしていました。
厚みにビックリ。
あとがきで、先生が予定を百ページ近くオーバーって書いてあって、そりゃぶあつくもなるでしょうね。
受け様は、この世にならざるものが見える水琴。
その姿を描き、正体不明の妖精画家としてSNS上では話題になってる。
攻め様は、水琴のパトロンであり画商のオーナーであり恋人の千里。
雑誌掲載作品の「夢魔」
千里がオーナーの画商『エレウシス』に、桜庭という画家の作品を問い合わせに来客がある。
その時初めて水琴は桜庭を知るのですが、平凡な絵だったのが、家族を失って絶望の淵で描いた絵が皮肉にも人々を魅了する作品となり、今では行方不明であるという。
もし千里を失ったら…
絵を描き続ける、という業に怯え、水琴は死者の姿を描くことができなくなる。
そんな中、桜庭の殺人事件に巻き込まれ、桜庭の死してなおの想いを描きたい、と強く思い、残したい相手に繋ぐ水琴。
桜庭の守りたい想いに共感してホロリでした。
妖精画家の偽物が現れた『足音』
自分こそが妖精画家だ、と名乗り出たのは、モデルも務める若い美女。
手をひくようにと対面するため、プレオープンのホテルへ向かうと、出迎えた支配人の加佐見の後ろには小さな足跡が続く。
画家としてどうありたいのか、自問することになる水琴でしたが、画家として生きる覚悟を決めてます。
題名のように、水琴が画家として羽ばたく前の、まさに羽化の時を読ませてもらいました。
そして、死者の想いに同調してしまう水琴の重いおもーい重石となる千里。
画商のオーナーとして、パトロンとしては、水琴の才能を最大限に生かして世に送りたいけど、恋人としては腕の中に囲いこんでいたい。
そんな葛藤がとてもよかったです(#^.^#)
えちシーンでは、いまだに無自覚に煽る水琴が、素直でかわいい(///ω///)♪
煽られる千里ににやにやです(´∇`)
不穏を感じる謎の人物が出てきましたけど、次巻も楽しみに待ってます。
イラストは引き続きみずかねりょう先生。
口絵がカラーならではで、とってもキレイ。
先生買い。水琴ちゃんの透明度がますます上がったように感じて嬉しかったので、萌2より萌にしました。カプの馴れ初めやら受けさんの異能に関する説明はほぼないので、是非1巻からお読みください。雑誌掲載の表題作150P+別のお話230Pほど+あとがき。水琴ちゃんの異能の関係で、どうしても死者が絡んでくるのでちょっぴり悲しいエピがあるのを許容できる方向けかと思います。
恋人でありパトロンである泉里のギャラリーで仕事し、同棲している水琴ちゃん。ある日、ちょっと柄の悪そうな男が「桜庭廉太郎の絵があるって聞いた」と押し掛けてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
前半エピで、桜庭廉太郎(画家)、慧、橋本(水琴の友達)、
後半エピで、加佐見(ホテル支配人)、槇(水琴を激推ししているギャラリーオーナー)、百川結衣(妖精作家と名乗り出た♀)、光次(加佐見の弟、故人)、七瀬(誘拐犯)ぐらいかな。槇さん、イケメン~♡
++より内容に触れる感想
水琴ちゃんは透明度ばりばり上がりまして、画家としてどうしようかと色々模索中。それで雑誌掲載作の表題が「羽化」。ええ少しずつ羽化してますよ、もう超キレイ。真っ白ぴゅあぴゅあで健気に泉里さんを慕うもんだから、ウハウハなのでは。
泉里さんは変態色&犬みが少ないイケメンだけど、もう水琴ちゃんしか見えていない執着さんだし、大事に大事にしまいこんでおきたいと思っている溺愛さん。お金持ってるからじゃんじゃん貢ぐ&着飾らせるので、かなり羨ましい。正統派イケメンだと思うんだけど、めちゃ惚れる~という箇所が無かったかな。
槇さんもビジュアルイケメンなのだけど、やっぱり超惚れるというところが無くて、ちょっと残念です。
お話としては前半の方が良かったなあ。まだ続きそうなサブキャラ登場があったし、そのキャラを読みたいので、天使のような受けがお好きな方、是非是非、よろしくお願いいたします。
宮緒先生があとがきで書かれていた通り
全編後編の2話で約400ページ、単行本2冊分相当のお話でもりもりのボリュームでした。
前回の悪食で晴れて恋人兼パトロンと画家のたまごの関係になった泉里と水琴。
今回は、衝撃的な作品を残して行方知らずになった画家の作品をめぐってのお話(前編)と、「SNSで話題の妖精作家は私」と名乗り出た偽者が現れてってお話(後編)
今回ホント泉里さんのモンペが加速してて過保護が過ぎるぞ!って思いました。
かわいい、かわいいで構いすぎて至れり尽くせりにしたら結局本人の為にならんぞ、ダメ人間を製造してまうぞって、子育て世代なもんで思ってしまいました。
しかし、私の思いと同じ人がいた!
前作で出てきた槙怜一さん。彼も水琴を崇拝してる1人だけど、泉里より冷静に画商としてビジネス視点も持ち合わせてる。
怜一さんが水琴に「君はこの先どうなりたいの?」泉里に「過保護過ぎて水琴の才能の開花に悪影響」と言ってのける。(正確にはこんな言い方ではない)
これ言われなかったら、甘々溺愛カップルの珍道中が繰り広げられるお話になったかもしれない。
受けが溺愛されるのはいいんだけど、姫扱いで存在してくれるだけでいいって関係性は、ペットみたいで嫌なんだよね。
やっぱり、1人の自立した人間であって欲しい。
今回、シャーマン的な能力がどんどん発揮されている水琴。それによって死後の世界に引きずり込まれかねない恐怖もあるけど、水琴への感情重々の重たい男の泉里のおかげで現世に繋ぎ止められている。
お互いがいてたからこそ魂が救われた感のあった前作、今作は庇護する者とされる者の関係性から一歩踏み出そうとする未来が見えるお話でした。
まさに、タイトル通り、サナギからチョウへ「羽化」しようとしてるお話でした。
ただ、不穏な空気が漂いながら終わったので、次何が起きるの???とドキドキします。
雪輪の存在が気になるし続編が読みたいです。
濡れ場シーンは、挿絵も相まってとっても良かったです。初々しいのに言葉と態度で煽ってくる水琴くん。
この子はもしかしてインキュバスなのかもしれない。
泉里さんの悶絶してる姿が目に浮かびました。
ここからは、個人的に気になる事。
BL作品内で、女性登場人物が極端に性悪だったりするのが、残念に思います。いろんな女性キャラがいてその中にどうしようも無い性格の人がいてもいいのですが、唯一出てくる人物が毎回悪人ってどうよ?と。
世の中、いい人もいれば悪い人もいるのでは?
あと、ステレオタイプに悪人は悪人じゃなく、人は多面的だから、いい人、悪い人の境界が曖昧でもいいのではと思ったり。それだとキャラ設定がブレちゃうのかな。
悪女、鬼女ばっかだとうーん………と思ってしまいます。
