俺はΩ、でもαにも誰にも抱かれるつもりはない

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表題作ドラスティックオメガ

南条,α,大学教授
国立葵,Ω,売春バーの店員

同時収録作品Guilty Plesure

神父
本郷

あらすじ

αを犯すバリタチΩ、本当の自分を暴き尽くされる

売春バー『club bar Puddle』でトップの売上を誇るウリ専Ωの国立葵は、
誰もが羨む容姿でβとΩ、そして“α”を抱き散らかし快楽を金に換え生きていた。

ある日、店へ出勤すると
どのΩ店員に声を掛けられても全く靡かない一人のα客が。
冷やかしなら一発ブチ犯してやろうと近寄ったのが運の尽き…
今まで感じたことのないフェロモンを放つその男・南条は
それ以来執拗に葵を求め、心の奥に閉ざしていたトラウマを少しずつ剥がしていく。
そんな折、葵の過去を知るβ・衛が現れて…?

不穏不適ニコやか浸食系沼サイコα×アンチアルファな暴君Ωの
運命焦がすオーバーヒートオメガバース!!!
描き下ろしは、初めての巣作りを含む後日談7ページを収録。

作品情報

作品名
ドラスティックオメガ
著者
三川ケイヤ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
デイジーコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784815550585
3.9

(49)

(17)

萌々

(16)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
188
評価数
49
平均
3.9 / 5
神率
34.7%

レビュー投稿数5

受けの子がかっこいい!

煽り文句のとおり、アルファを抱くオメガの葵が、運命の番の南条春幸と出会って、徐々に浸食されていくお話です。
攻めも受けも二人ともかっこよくて、強気な受けの葵がとってもかわいいです。
南条と出会って、普通のアルファではないと察した葵が、南条のことを苦手だと思いつつも、少しずつ惹かれていく感じです。
ラットになっても葵の項を無理矢理に噛まない南条が好印象で、男前だなあと感じました♪
受け攻め両方かっこいいキャラが好き、という方におすすめしたいです♪

4

帯の煽りはすごいけど

三川先生の作品は初読みでしたが、画力のある作家様で読み応えありました。

帯の煽りとあらすじの「不穏不適ニコやか浸食系沼サイコα×アンチアルファな暴君Ω」が派手だったので、ビクビクしながら読んだんですが良い意味で裏切られた感じです。

表情こそ思わせぶりでしたが、攻めの南条は至極真っ当な人間でした。彼の第二の性に惑わされない生き方がとても良かったです。

そして傍若無人に振る舞う葵の過去が痛々しくて悲しかったです。近くに南条みたいな人物がいたら彼の人生も変わっていたのではと思いました。

終盤に現れた葵の親友だったβの衛の方がサイコっぽくて怖かったです。それでも彼と話し合いの姿勢を見せる葵が男前でした。衛は衛でβとしての深い苦悩があったんですよね。

こちらの作品は煽りの文句は派手ですが、α・β・Ωのそれぞれの性に振り回された故にただの人間として生きようともがく人々のお話でした。
そう考えるとタイトルの「ドラスティック」がとても理解出来ました。

描き下ろしの南条と葵の暮らし振りがとても微笑ましくて良かったです。

9

救済系オメガバース

トラウマから「逆にアルファをブチ●す」アルファ嫌いのオメガ、アオイが、運命の番であるナンジョウと出逢って変わっていく話。修正はほっそい白テープなのでよく見えます。ちゃんとゴムつける系のヤリチンです。えらい。
※トラウマ相手が女性です。地雷注意。

はじめて二人がスル時とか、「ナンジョウってちょっとヤバめのメンヘラなのかな?」と心配になりましたが(目の下の涙袋?がそんな人相にしている)進めば進むほどただの溺愛攻でした。考え方めちゃくちゃリベラルだし、本能に逆らって相手を労われるし、ゲスくないアルファ様。

途中、アオイの幼馴染のモラハラベータ(こわい)が出てきますが、最後はちゃんとハピエンなので、がんばって頑張って読み進めましょう!

同時収録作は神父モノの短編です。昼間は「同性愛はダメです、と説いている神父様が夜信者にファ●クしているところを目撃してしまう信徒のDK、、これ大丈夫?とちょっと心配になる設定ですが、萌えなくはない(というか萌える)。

4

ふたりらしく生きる

大学教授の南城(α)と売り専バー店員葵(Ω)のお話。

売り専バーで働くΩの葵は、自分のことを抱くつもりで買ったαを逆に抱く"αを犯すバリタチΩ"。
ネコにされたαは、葵に対してというよりはΩのことをひと括りにひどく口悪く罵るのですが
それでも怯まずに抱くので一見ドSのようにも見えます。
でもそれは過去にαに犯されたことがある葵が
心の傷を隠すための精一杯の抵抗だったと知ると切なかったです。

学生時代、Ωであることでずっと差別を受けてきた葵の唯一の親友だった衛とも
その姉に犯されたことで疎遠になってしまったとか…
過去がわりと重くツラいので、南城の存在が薄くなってしまったようにも感じました。

南城はバース性に関係なく葵自身を見てくれる人だったので、だんだんと心を開いていき
更には葵の運命の番で本能的にも求めあって結ばれる、という王道なハピエンですが
それがなければ救われないくらいの過去なので
本当に良かったなと感じました。

南城が物書きをやっていて、実は葵が昔から好きな作家だったというふたりの接点とも呼べるようなエピソードが
その他のたくさんの出来事に埋もれてしまったのはちょっと残念だったなと思います。

エロはしっかりあってページ数も多く、読み応えのあるオメガバース作品でした。

8

バリタチΩの本当のこころは…

オメガバース作品。
結果的には、順当な「αxΩ」もの。なんだけど。
その過程にはドラマがあります。

主人公は、ウリをしているΩの葵。
ウリと言っても「受け」ではありません。バリタチで、しかもαをハメてひんひん言わせるのを至上としているΩ。
ある日飄々としたαが一人来店するが…
…という冒頭。
初めて顔を合わせた時から感情をコントロールできず戸惑う葵だが、そのα・南条は嫌がる葵に対して攻めてきて、しつこく指名を続ける。
葵は南条に抱かれるたびに過去の辛い記憶を思い出すようになり…
そう。葵の言動にはトラウマの影がある。
過去に負ったΩであることの理不尽や惨めさ、それらに過剰に反発してまるで復讐のようにαを抱いていた葵。
でも南条ははじめは無理矢理にかと思いきや、葵が自分で気付き自分の思考で前に進むように仕向ける…ような?
そして、やはり葵の第一印象は当たっていました。
そう。
南条は葵の運命。同時に。
葵は南条の運命。
だから2人は時に反発しつつも強く惹かれ、離れられなかったんですね。
Ωであることの辛さが「運命の番」と出会うことで救済される、というハッピーエンディングでした。
描き下ろしの「after story」にて同居を始めた葵の巣作り描写あり。可愛らしい。

「Guilty Pleasure」
同時収録作は一種背徳的な設定。
男同士で、聖堂の中で、セックスに耽る神父。
視点は、若くて爽やかな神父様に憧れる信徒の少年で、忘れ物を取りに行ってその行為を覗き見しちゃう、というストーリーです。
短編だからかな、特に深みもなくシチュエーションのみ!という感じ。

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