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Ai, Sei
本当に好きな作品。セックスの意味を考えさせられる。
セックスは暴力とイコールという考え、わかりますし共感できます。
だからこそ「あなたにしたい」というのもあるだろうし、
「あなたにだけはしたくない」というのもあるのでしょう。
でも、どちらも私には愛に感じられました。
「アイ、セイ」はきっとこの後も何度も読み直すことでしょう。
朝田先生、大好きです。
◆ディーン
表題作ではないけれど、冒頭収録でボリュームもあり、一番印象に残った作品でした。性行為の際に痛めつけられる相手の様子に欲情するコト。こういう癖って、一歩間違えてというきっかけで0が1になるのか、元々潜在的に持っているものが発現するのか、どちらなんでしょうね。いずれにしろ本人にどうこうする術はなく、犯罪者にならないように上手く付き合っていかねばならない。ゲイである上に、特殊性癖。もう一生、誰とも恋人らしいことはできないだろうという諦念。でも、実際に好きな人と付き合ってみたら、向き合う術が見つかるかもしれない。新しい視点が生まれるかもしれない。一歩踏み出すことによって得られたコトの新たな人生。短編でも読み応えのある作品でした。
◆ハレの日
親子揃ってゲイという設定はまだ珍しいですよね。父親の見守り方、息子の失恋に際してかけた言葉、息子が幸せを掴んだ日の彼の表情、すべてが素晴らしく、温かい気持ちになれました。
◆アイ、セイ(表題作)
本当に大切な人とはセックスしたくならない。この考えも分かりますよね。たとえば彼氏や夫が家族のような存在になればなるほど、性欲が湧かなくなるのもそうですよね。いつまでも旺盛なのも、性欲がなくなって穏やかな時間の共有で満足できるのも、お互いが同じ温度ならどちらも素敵なカップルだと思う。その狭間で揺れる2人の行き着く先は分からないけれど、BLの多様性を広げてくれる作品だと思いました。
4作品の短編集。
朝田ねむい先生の作品にしては、エロが多めな作品が描かれています。短編集ですが、全4話のものと全1話のものもありますが、どれも満足できるものになっていました。
暴力やいじめを受けるシーンがあるので、ダメな人はダメだと思いますが、肉体的には暴力を受けている方が可哀想で辛いのですが、なぜか暴力を与えている方がさらに可哀想に見えます。
ねむい先生の可哀想な男にしか萌えないというあとがきを読んで、受けも攻めもみんな可哀想だと感じていたのは間違っていないと気づきました。
表題の「アイ、セイ」は試し読みでまるまる1話読めますが、その後のふたりが気になる終わり方だったので、コミックスに描き下ろしの後日談があると知ってこの本を買いました。
あとがきを読んで「え?そうなるの?」と思いますが、最終的にはハピエンに違いないのようです。
後日談の話も読みたいと、続編を希望です。
ゲイであること、そして特殊な性癖であることで「普通」じゃない自分の気持ちと身体を思うようにコントロールできないキャラたちを読むと、極端なんですがそれこそ「普通」だよなって思います。やめよう、やめたい、このままじゃダメだって、大なり小なりみんな持っている気持ちだと思うからです。
ねむい先生の作品はどちらかというと暴力的だったり残酷だったり悲惨だったりすることが多いのですが、読んでいて辛くても惹きつけられちゃうのは自分も持っている気持ちだからかな、とわたしは思っています。
表題作『アイ、セイ』pixivコックで読んでグッときたので紙でも購入。
攻の魅力にあてられて読んでるこっちまで落ち込んでくる。受は冷めた大人ぶってるけどこのあとどうなるのか。気になる。
普通の人のなかにある狂気と普通の人のなかにある良心。漫画だと水と油は案外相性がいいもの。でも実際どう付き合ってくのだろうか、デートは盛り上がるのか。そういうのをリアルに考えてしまい、登場人物が立体的に描くのがホントに上手い作家さんだなと感じた。
特に好きだった話の感想
・ディーン、加害欲と性欲が結びついていることに悩んでいる人の話。危ないのでセッはしない…と思いながらも乙女な恋心はあるので好きな人に告白されて嬉しいけど傷付けたくないと葛藤する。友達で十分と思っていたのに、相手が醸し出す空気や話の方向がなんか妙だぞ?ってなっていくシーンもドキドキして良かった。結局恋人は何も知らないまま最後は自己解決する展開が好きだった。
・ハレの日、ゲイがバレて離婚後も息子を育ててきた作家の話。長年お世話になっている編集者がとても好みだけど何も動く気はなくて平和に過ごしていたら、息子の恋心を知ってしまう。ゲイな上に好みまで似ているじゃん…となったのをきっかけに息子の様子と自分の若い頃の記憶を重ねて思い出していく。息子の健やかな成長や家族愛、過去の後悔などじわっと胸にくるお話でした。初めは収録する予定ではなかったらしく、提案してくれた担当さんありがとう。
朝田先生と性癖が被っているところがあるので楽しく読めました
特に表題作のアイ、セイ
薄暗い感じがめちゃくちゃ好きでした
アイのクズな感じもセイさんの性格等、とても良かったです
ただ、他の方もおっしゃっているクラスメイト……
可哀想な男の子は好きなので序盤はとてもよかったのですが最後、え?!ショーマくん!!!?え!!!!?からのあとがきであぁ…という気持ちになりました
う〜〜〜ん全体的に暗いお話が多いので闇属性の方じゃないと見るのきついかもしれません
ネタバレしてるか分からないので念のためネタバレ有にさせていただいてます
暗いお話美味しくいただける方は是非!!!
短編集。
表紙がポップでとてもキレイ。
「ディーンEp.1〜4」
薄暗い性癖モノ。というか、自分の欲望を悪だ、異常だ、と感じて自分で認めない男の話。
暴力をふるって、相手を踏み躙りたい。性欲と加虐欲の結合。
そんな男・コトに、高校からの友人・ソノが告白してくる…
コトの嬉しい気持ち。同時に恐怖の気持ち。絶望感。
明確なハッピーエンディングではないけど、コトの心が少しでも軽くなるのなら。
「クラスメイト」
こちらも暴力の話。そしてゾッとするイジメの話。
深く考えたいんだけど、目をそらしたくもあり。恋心もあるの?やっぱり暴力性だけなの?
「ハレの日」
単話でレビュー済み。
こちらは希望の話といえる、かな?
「アイ、セイ」
体の相性が最高のセフレ。何もかも好みで夢中だ…
一方お相手のカレは、愛が深い相手とはセックスできない、割り切ってるアナタとがいいんだ、とのたまう。
あ〜どうすればいいの〜⁉︎という話…?
ホント、朝田ねむい先生の視点って面白いよなぁ。
「好きあってる」相手同士だって別に同じ事考えてるわけじゃなし、こうやって言葉で話せることがまず良い事だと思うけどね。
4作品収録の短編集。どの作品も朝田ねむい先生の独特な世界観を楽しむことができてめちゃくちゃ刺さりました…!
表題作は恋愛が面倒だったセイがアイとの出会いで救われていくお話だと思っていたのですが。
先生のあとがきや描き下ろしを読んでふたりの関係の最終地はここではないのだなと感じて、愛されることや幸せになることの難しさを痛感しました。
「ディーン」もすごく好きなお話でした。自分自身の性癖に悩みながらグルグルと長い間抜け出せずにいたコトですが、本当に大事な人の死に直面した時に彼自身のなかにある加虐心が変化していく様子が面白かったです。
「ハレの日」はわりと明るめなお話でしたが、その他は主人公たちの歪みにすごくゾクゾクして仄暗さがとってもクセになるような展開でした。
短編なのでもっともっとその先を知りたい…!という思いになるのだけど、描かれていない彼らの未来を想像して楽しむことができるのも短編ならではだなとしみじみ思いました。
朝田ねむい先生の新作との事で試し読み数ページのみして購入。
アイとセイの話丸ごと一冊だと思ってたけど、短編集でした。
私は短編集結構好きなんで、結果オーライです。
4つの物語で構成されていて、どれもが面白かったんですが、前半の2つは暴力を含む話なので苦手な方は注意です。
個人的に暴力は地雷ではないんですが、好みって訳でもないのでどちらかと言えば後半の二つの話が好きかなぁ。
さらに順番をつけるとすると「ハレの日」が1番好きですね。
同じ立場の息子を見守る父親の悲哀。
自分と同じか、と思いつつ違う部分に驚いたり感心したり。
子供のいるゲイから見た息子の物語っていう視点が良かったし、ジーンときちゃいました。
「アイ、セイ」はセフレに愛されたいと思ってしまったセイの葛藤の物語でした。
自分には取り柄がないし、年も大分上で愛される要素がない…哀しさがありつつ、結局快楽落ちなところが面白かったです。
朝田先生のあとがきでは別れる予定の2人だったみたい…しかもそのうちアイに本命できるて…泣
セイがEDで枯れてハピエンてw
性欲無しで向き合える2人になってこそハピエンという物語なんですね。
新しい!
どの作品ももっと読みたいと思わせる内容ばかりで流石と思いました。
個人的に好きだったのは「ディーン」と「ハレの日」でした。
「ディーン」ではコトがソノの命の危機によって、やっと呪縛から流れて純粋にソノを愛することが出来る様になったのだと思いました。
この作品は2人の未来に光が見えるので好きです。
次に「ハレの日」ですが、こちらもゲイの父親が息子がゲイだと知った事により息子の為に生きようと決意した事で救われるお話でした。父親とは違う選択をしたハレの日の父親の表情が凄く良いです。時が経って共犯者のような立場になってる元妻が格好良いのが素敵でした。
そして最後に表題作の「アイ、セイ」ですが、これが凄く切なく感じました。
でもこの2人にもちょっと明るい未来が待ち構えているのかなと思った余韻のある最後と描き下ろしだったんですが、巻末の作品に対する先生のコメントで地獄に落とされました。泣