CALL

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

220

レビュー数
5
得点
116
評価数
24
平均
4.8 / 5
神率
83.3%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784775529669

あらすじ

バイトが長続きしないハルヒコは金欠状態。高給への興味本位で見ていたウリ専の店の前で偶然出会ったアキヤマに、
なりゆきでウリ専デートサービスの従業員だと偽ってしまう。
金を巻き上げるためにエッチもせず、上手くアキヤマを騙し始めたハルヒコだが、アキヤマのあまりに純粋な対応に気持ちが混乱していき……!?

表題作CALL

ハルヒコ,22歳,フリーター
アキヤマ,36歳,ハルヒコを買っているオジサン

その他の収録作品

  • それから

レビュー投稿数5

さすがだな……

作家買い。久しぶりに朝田先生の新作を読めて幸せでした。

かなり読み手を選ぶ作品かな、と思ったのが第一印象。
朝田ねむい先生は社会の暗い部分に生きる人々を描くのが本当にお上手ですが、私が特に好きなちょっぴし遠い世界に生きている「Loved Circus」や「Dear, my God」とは違って、「CALL」は身近でもありえそうなお話だなと思ってゾッとしました。

メインキャラはフリーターでかなり大変ドクズなハルくんと、ハルくんの嘘からハルくんを買うようになった妙に羽振りの良いアキヤマさんの2人。目立ったサブキャラはほとんど出てきません。

まずは2人の出会いから始まります。
前半部分ではうっすらとホモフォビアを匂わせる言動をしておきながらゲイのアキヤマさんを利用したり、少しずつ惹かれていく自分を隠すようにアキヤマさんに酷いことをしたりと、なかなかのクズ人間っぷりを発揮しているハルくん。
あ〜ダメ人間だ〜と、思わず笑ってしまいました。

しかし、そんなかなり人間臭いハルくんとは対照的に、アキヤマさんには違和感を覚えました。
ハルくんが自分と寝るつもりはないと恐らく察していたのに、びっくりするぐらい羽振りが良いのに、バリバリ働いている感じもしない。しかもハルくんに酷い抱かれ方(本番まではいってないけれど)をしたのに「また連絡してもいい?」と自ら提案。
私には少し理解できない懐具合だったのですが……。

なるほど、と。
この違和感に納得のいく展開が待ち受けていました。
ネガティブ思考な人や、ちょっとメンタルが沈んでる人が読むとキツく感じてしまうかもしれないですね。

なるべくネタバレなしで読んで、朝田先生らしいスパイスの効いたストーリーを楽しんでいただきたいです。
社会で生きていくのは大変だけれど、愛のパワーってすごい。そう思わせてくれるお話でした。

1

リンドブルム

レビュータイトルは覚えにくいあいつの名前。

悪そうな口絵通り、ハルくんは褒めるとこがあんまりない。いつもの朝田先生のいつものアレ。
強いて言えば朝田先生にしては珍しい、下まつげがバサバサなところがかわいいくらい。(多分少数派)

ストーリーはなんやかんや有りつつだいたい予想通りに話が進みます。

ショボくれたアキヤマさんが可愛く見えはじめたハルくん。この辺からハルくんも可愛く見える。

「てめーーーーッ オッサンのくせに(以下略)には笑っちゃいましたw
よくあると言えばあるあるなのに、朝田先生がやると新鮮だったからかな?

そして…さすがは朝田先生!やってくれました!!!

ここから俄然面白く読みました。

満身創痍のアキヤマさんが少しずつ回復していく感じやハルくんとの再会シーンがすっごく良い。

5年後、203ページのハルの表情が好きです。
この後に思わずこぼれる涙とか…。もう、もらい泣きしたw

アキヤマさんがショボくれたまま?なのもリアル。

作品には直接関係ないけど、今年発売のコミックは期待を越えてくる率が高くて嬉しい。
朝田先生ファンならぜひどうぞ。

1

ピリッとした甘さ

朝田ねむい先生の作品は「マイリトルインフェルノ」しか読んだ事がないで余り比べようが無いですが、今作は人間の心の暗部を描きながら、その先に見える仄かな明るい希望の描き方がお見事でした。

ド底辺なクズなハルヒコがアキヤマを手玉に取ったと思いつつ、彼の純粋な反応に戸惑い絆されて行く描写が上手いとしか言えませんでした。

アキヤマの本来の目的を知ると、それを体験してしまったハルヒコの衝撃とか考えるとトラウマものです。この辺りが朝田先生らしいなと思いました。

それでもそこで終わりでは無くて仄暗さの中にも希望の光があって、時間をかけてアキヤマが再生してハルヒコとの未来を選ぶまでの流れが秀逸でした。

読み手を選ぶ作品だとは思いますがピリッとした甘さが病み付きになるお話で、昨今量産されるものとは一線を画した作品だと思います。

2

どちらが酷かったのか?

朝田ねむい先生の作品はマイリトルインフェルノしか読んだ事がないのですが、ダークな世界観でクズが出てくる話の印象が強かったです。

今回もあらすじの雰囲気でそんな話だろうと思いました。

何となく予想していた結末を飛び越えていった展開で、驚きと共にそこまでやってしまう先生凄いと思いました。

金欠の為、手近な羽振りの良いサラリーマンを騙して金を稼ぐハルヒコ。

気が弱そうで羽振りは良いけど明らかに何か隠してる薄幸そうなアキヤマ。

電話がなければ縁が切れる、金だけの関係の2人ですが、2人の誤算はハルヒコがアキヤマに惹かれてしまった事ですよね。

アキヤマだって、その後の事を思えば金だけの関係で終わらせたかったはずです。

そのせいで最後のCALLは最悪な結末になりました。アキヤマは意図してませんでしたが、ハルヒコの心を抉るのに十分です。

結末は途中から予想でき、ハラハラしながら見ていましたが、CALLまで繋げてくるとは!タイトルそういうことか。と納得すると同時にゾクゾクしました。

救いはハルヒコが思ったより強かった事。バッドエンドなのかと焦りましたが、きちんと立て直し、成長してアキヤマを追いかけてます。

描き下ろしで思わずこぼれたであろうハルヒコの涙が、本当に刺さってウルっときちゃいました。我慢してたのに最後に泣かされました!

7

もしかしたら読み手を選ぶかも。

作家買い。
朝田さん作品は、なんていうんですかね、ヒリヒリする感じっていうのかな。人の心の底に秘めた「何か」をごっそりと浮かび上がらせる。そんな感じがします。

今作品もそう。
甘々でほっこりする作品が読みたい方には不向きかと思われます。けれど弱者に目を向けた、切なくも温かい作品です。痛い描写もあるのでもしかしたら読み手を選ぶかも。けれど個人的には心に突き刺さる、そんな作品でした。






主人公はフリーターのハルヒコ。
バイトが長続きせず常に金欠にあえいでいる彼は、ウリ専の店の前でおどおどしているアキヤマという男性と出会う。「もしかしたらカネになるかも」ととっさに判断したハルヒコはその男性に自分はウリ専の従業員だと嘘をつき、デートをして大金をせしめることに成功するが―。

ハルヒコという男の子がなかなかのクズです。
明らかに慣れていないとわかるオッサンをカモにして金銭をあの手この手で巻き上げる。

一方のアキヤマさん。
若く見た目の良いハルヒコに気前よくお金を使ってくれますが、でも、ああ、なんかある男性なんだろうな…、ということも何となく読み取れる。

「お金」だけで繋がっている年齢差もある二人の男の行きつく先は―。

アキヤマ、という男性の内情っていうのかな、彼が今どういう状況に身を置いていて、なぜハルヒコに大金を使ってくれるのか、という部分は読み進めるうちに少しずつ見えてくる。その魅せ方が実にお上手です。

お金を巻き上げるだけのカモにしか相手を見ていないクソ男のハルヒコ。
謎めいたリーマン・アキヤマ。

ベースとしては凄くシリアスで退廃的な空気が常に漂う作品なのですが、もうアキヤマさんが可愛いんですよ。冴えないオッサンで、決してイケてる男ではない。その彼の素の部分に、読んでいてどんどん惹かれていく。

で、それはハルヒコも同じ。
読者と同じように、単なる金づるでしかなかったアキヤマという男性が、ハルヒコの中で少しずつ一人の男性になっていく。

アキヤマが内に秘めた思いは。
そして、二人の男の行く末は―。

キラッキラな恋愛を描いた作品ではありません。
けれど噛めば噛むほど味が出る、そんな作品。「アキヤマ」という男性に自分を重ねる人もいらっしゃるんじゃないかな。

ウリ専、の客と従業員(というのはうそなわけですけれども)という形で出会った二人ですが、身体の接触という部分はかなり少ないです。エロ度は決して高くはありません。甘々な濡れ場もありません。

けれど心とともに、少しずつ身体も近づいていく、その過程にめちゃめちゃ萌えました。この世界観が、朝田マジックならではか。

携帯一つで繋がっていた、言い換えれば「それしか繋がりがなかった」彼らが、どんな結末を迎えるのかー。タイトルも秀逸だなと、読後しみじみ思いました。

11

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