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表題作スリーピングデッド 上

(仮)佐田聖二,30歳,ゾンビになってしまった高校教諭
(仮)間宮(沢尻)冬邪,30歳,研究者

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!
【高校教諭×マッドサイエンティスト】

真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。
ある日、放課後の見回りをしていると、
そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。
咄嗟に逃げようとするも間に合わず、
佐田は命を落としてしまう。
しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。

作品情報

作品名
スリーピングデッド 上
著者
朝田ねむい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686553
4.4

(173)

(117)

萌々

(28)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
31
得点
759
評価数
173
平均
4.4 / 5
神率
67.6%

レビュー投稿数31

ホラー

ホラー映画だったら有り得る設定なのかもしれないんですが、そうはいっても最後にはほっこりさせられるBLなんでしょ、とか思って読むと手痛いしっぺ返しを喰らうかもしれません。

ハンサムで性格もいい高校教師、佐田先生。生徒の見回りをしていたら襲われて殺されてしまう。
しかし変な科学者にカビで生き返らせられて、ゾンビ化。人間の死肉しか食料はない。そのために人を。。

そう、最初から割とスプラッターなので、苦手な方は避けられた方が良いかと思います。
私は薄目を開けながら最後まで読んでしまいましたが。。

0

私が朝田先生にハマったきっかけの本

ぶっちゃけると全然好みのキャラではないんです!(見た目)
なのにめっっっちゃくちゃ面白い!!!

私は、朝田先生の絵ってカラーはセンスがあって好きなんですけどモノクロのタッチがあまり好みではなくて、ストーリーはすごく気になりながらも長年手を出さずにきました。
最近、短編集で好みの不穏そうだし入門によさそうと思って手に取ったのがアイ、セイでした。
それが、好きな系統なはずなのにやっぱりキャラ萌えはなくて、多分そのせいもあってそんなに刺さらずだったので、あまり合わない作家さんなのかなーなんて思ってしまっていたんですが、ふとこのスリーピングデッドの1巻を読むことになり、あまりに面白くて興奮しながらレビューしています。
この作品を読んだおかげで既刊全部買いました。

朝田先生の絵って、個性がしっかりしていて骨太でバランス崩れなど起こさない安定した感じなので刺さる人にはものすごく刺さる絵柄だろうと思うんですが、キラキラ感皆無の無骨な線なので刺さらない人には刺さらない絵柄でもあると思うんですよね。
私みたいになんか好みの線じゃないなって躊躇している人がまだいるかもしれませんが、線の好みなだけで絵も漫画もお上手なので読んでいるうちに慣れてきて、私は今ではとても好きです!
絵がかっこいい、上手いって言ってる人の気持ちが分かりました。

自分がこの作品でドハマリしたからなんですけど、朝田入門にこそスリーピングデッドを読んでみてほしいな。(チャレンジャーなのを勧めてるかもしれないけど)
普通のBLではないし、内容も初心者向けではないんですが、この世界観とストーリー構成は唯一無二だと思う。
私は光属性のハピエン主義だ!という方は1巻の時点で怪しいのでやめておいたほうがいい気がしますが、黄昏とか闇とか…そっち系の一味癖のある作品が大好きだ!って人には推していきたいです。

1巻はBLじゃなくても面白い内容で、エロとは無縁ってくらいです。(性器を触るくらいはあるんだけど、別にエッチな雰囲気とかではないし、射精もしない。)
BLというより一般の面白い青年漫画に出会った時みたいな気分でわくわく読めました。
これがどんな展開でラブとエロ(あるのかな?)に転がるのか楽しみすぎます。

3

これが恋なのか?

まず上巻を読んだ直後の感想です。

とにかく面白いです。寝ても覚めてもスリーピングデッドのことばかり考える。“これが恋なのか?” 状態です。

ヤバい、良い、設定からして良い、とにかく良い、ページから血の臭いがして来る、関係性が良い、段々と攻めの顔になってくる佐田先生良すぎる、と心の中で悶絶しながら読み進めてあっという間に最後のページとなりました。

会話の呼吸とその場の空気の見せ方と言うのでしょうか。間の取り方が絶妙に素晴らしいです。
相手が相手を見るコマのアングルが映像的でとても印象に残ります。例えばp92、庭でサルと戯れる佐田を家の側から見る間宮のコマや、p146、車の中、外からの光に照らされた二人の横顔が並ぶコマなど。このコマでは間宮からは佐田の横顔が逆光となって見えているだろうことを想像すると、このシーンに漂う緊張感が強調されるように感じます。

個人的に好きな台詞は、大島の件の夜に間宮が言った「あそこは生体用だ 死体は納屋で処理する」です。
間宮は佐田を起こすにあたって納屋には運ばなかった。つまり、佐田は一度死んだ側の人間ですが、間宮にとって明らかに佐田は死体ではなかったんだなと。“死んだ” というのは過去形であって、それは佐田が “死体” であることとは同義ではなく、生体として、生者として扱う。そんなところに間宮の想いというか執念を感じました。

佐田の「韻を踏んでるな」も好きです。そこにひそませられた伏線もありつつ、佐田の人となりが表れた台詞だなと思います。

この作品、とにかく面白すぎます。現在進行形で追っていらした方々は、この二人が今後どのようにその関係性を変化させていくのか、それこそ続きが気になって気になって仕方が無かったことでしょう。
今これからすぐに下巻を読むことができる幸せを深く噛み締めています。

2

怖いよー

佐田の適応力が!
やっぱり基本的に良い人で常識人で理性的な人なんでしょうか。

とんでもない目にあって、私なら殺してくれ!と言いたいです。恐ろしい。

これをBLで出すということはただのゾンビ物ではないんですよね?
佐田と間宮の関係は?間宮は佐田を狙ってたのか?元々知ってたのか?
最後の高校生らしきシーンは?そしてあの男との接点は?

マッドサイエンティストほど怖いものはありませんね。なのに佐田が部屋を片付けたり食事を作ってあげたり。描かれてない佐田の心の動きがあったんでしょうか?

1

良い作品なのは間違いないかなと

上巻だけですが、海外映画みたいな雰囲気で読み応えがありました。

主人公がいきなり死んでゾンビになり、人肉を食べないといけなくて人間を殺さないとーってなる。アッこれはしんどいやつだーってなりました。ネタバレを読んでないので結末を知らずに書いていますが、あんまりハッピーエンドになる道筋が見えなくて、多分バッドエンドなのかなーって思いながら読んでました。

マッドサイエンティスト的な間宮が良いキャラで。
しかも初対面かと思ったら過去に知り合いだったり?実は元々特別な感情抱かれてたりしたのかな?と上巻だけでも人気の理由がわかる濃厚な内容でした。

掛け合いというか、考えさせられるようなセリフや哲学を感じるセリフがとても好みでした。
グロとか食人は苦手なのですがこういう問いかけみたいなのがあったり考えさせられたりするような真面目な作品は良いものだと…(それでも苦手は苦手ですが)…良い作品なのは間違いないなと思いました。

下巻を読むのに覚悟が必要なのでは…?今のところ勇気が出ません(私の心がヨワヨワですみませぬ…)

2

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