電子限定描き下ろし漫画付き
新人の作家さんということですがすごく面白かったのに、どこを見てもレビュー数が少なく、でも一人でも多くの方に読んでもらいたいと思いちるちるでは初めてレビューを投稿する決心をしました。届けこの熱い思い、そして広がれ読者の輪!
まずは、中表紙で、怖い!ってなる仕掛けあり、オカルト好きな私はテンションが上がりました。え、後ろ…ってゾッとしませんか。
深入りしちゃだめってわかってはいるけどぐずぐず…といきつつ、二人が普通にデートしてる日常は正直なやりとりが楽しく、このまま続け尊い日常…と思わせる描写が、その後の落差を引き立ててすごく上手でした。
そこからの徐々に不穏になる落差が絶妙でした。落ちるとわかってジェットコースターで上がっているんだけど、ガーーーって急降下ではなく、景色が見えながら、ちょっとずつ、ちょっとずつ落ちる、って感じで、急降下よりもより怖い!そして、落ちていく先がどこなのかわからない、とりあえず真っ黒い奈落が見える…!ってまたまた怖さが倍増する書き下ろしまで完璧でした。
といっても、バッドエンドという訳でもないと思うので、心が折れることはないとお知らせしたいです。
BLのLが足りてないと編集さんから言われたと読みましたが、キラッキラのLではなくともBたちのじめっとした執着がこれでもかと表現されていたので、ものすごくBLだったと大満足です。
ナオは本当は執着してるんだけど、それを全部見せて相手のためになることをするよりも、自分のエゴが大事で、腹の中は見せられないんだろうね。寺田のおじさんは大人なので、ナオが覚悟決めるならば受け入れる覚悟があったのかもしれないけど、そうはならなかった。
でも大きくなったナオがきちんと人間関係を築けるようにちょっと成長していたら?で、まだがっつり彼にロックオンされてたら…?そのときは、もう手遅れなのでは。。。とその後を想像してしめしめ。。。ってなりました笑
ちなみに、おばけよりこわいものがタイトルの通りテーマで効いてますが、オカルト好きなので、途中のちょいちょいお化けネタも怖くて美味しかったです。トンネル配信とかも、ジャパニーズホラー映画のパロっぽくておかしくなっちゃって楽しめました。
最後に、海外在住だそうですが、このコロナの中、海をこえて出来上がった素晴らしい作品ということに意味があると思いました。土地に囚われることなく心動かされる作品が出来上がったということに感謝と希望の光を感じました。これからも応援します!!
アラフォーゴシップ誌のライター×低モラルな配信男子。動画配信者の特集ネタ探しをきっかけに、心霊スポット巡りオナ配信をする受と出会った攻は闇深い男の子に翻弄されていた。受に弄ばれたたびに、身を引こうとしつつも受の異様さを受け入れ、さらに非日常的な渦に陥っていたが...不穏な雰囲気。
お化けより怖いものはなんだろ?人の心?考えながら読んでいた。攻の視点から見ると、お化けより怖いのは「正常」の人生から離れることじゃないかと。世の中の普通という基準に合わせて生きようとするのは当たり前のこと。そうじゃないと生きづらいだろう。受目線が少ないから受にとってお化けより怖いのは何かわからないが...続編が読みたい!ここで終わると受は可哀想すぎる!この2人の後について気になる!
これは、完結なんだよね?
タイトルの後に番号無いもんね。
完結しているコミックで、主人公達がお互い惹かれ会ってるのに、カップルになる前に関係を終わらせる設定を初めて読みました。
うぁ〜、これは癖になる。好きかも。
動画配信者のナオ(受)に、興味を持った寺田(攻め)が、配信先を特定して会いに行った事がきっかけで出会います。その後、怒涛のエロ!
このナオが闇系ビッチで、とんでもない奴。
生配信で、お地蔵さんに顔射してるのは〜ぉぉおおお、随分攻める描き方するな!と、笑った。
攻めの寺田は、3流ライターで、ナオに翻弄されるけど・・・途中から、日常に溶け込んだ自然な2人がそこにあったから、お互い良い感じだよね。
ナオが、拗れてるよなぁ〜気を許しあえない信じられない、深入りするのが怖い。
ナオの背景が少しと、ボソッ呟く言葉が過去を物語っているのかなと。
ナオが執着してストーカーになる始末。
寺田はなんだかんだと世話焼きなんだから、ナオも思い切って、そこに飛び込んで行けば良かったのに。
1回読んだ後、タイトルと内容から一言で言うと、お化けより人間の方が怖い!って話と、思ったけど、一言では片付けられないくらいディープだったので、何回か読み直しました。
この物語は、答え合わせはしない方がいいのかとも思ったり。
巻末に、成長したナオ・・・なんか、寂しそうだったな。うん、その後が読みたい。
初の作家さんでしたが、とても面白かったです。今後も、期待しています。
めちゃくちゃ良いです。もっと早く読めば良かった!
お話の構成や台詞回しに無駄がなくて美しく、そのためメリバ表記ですが読後感は不思議とすっきりしています。
そして何より絵が、絵がすごく素敵です。様々なアングルから描かれる人体はもちろん、家具や小物まで全て自分の絵柄に落とし込まれていて、画面の完成度が高く、芸術的で、読みながら自然と物語の中に引き込まれていきます。
(特に体液の描き方がとてもエロくて、魅力的な人体と合間って色気が凄いです。最高!)
1話の時点ではこの子は人間なのかお化けなのか...!?とドキドキしていましたが、ホラー要素で引き込みつつ人間ドラマが展開されていく様がお見事で没入感がすごい...!ラストの後日談もまた良くて、本当におすすめです。
読み終わってからタイトルを噛み締めました。配り歩きたいくらい好きです。
まず最初にネタバレしますが、表紙の二人はくっつきません、この一冊の中では。クズな三流雑誌ライターとクズな動画配信者が出会ってヤリまくった後、クズライターの方はお見合い女性と利害一致で幸せになりましたエンドです。BLカプの終わり方は後味が悪すぎる!好みが分かれそうな作品でした。
寺田とナオの出会いはまさに今風クズって感じで、屋外エロ配信中に寺田が凸っていきます。そこからズルズル関係が続き、ナオが異常さを見せつける展開が続きます。
寺田は堕落してる感があったんですが、ナオから受けた衝撃で目が醒めたみたいで。それが情をかけた相手への期待と裏切りで、心に刺さるものもなくはないです。とてもドロっとしたものなんですけど。
結局ナオは全てをぶち壊してしまいます。闇深な心に変化の兆しは見られたものの、寺田に相手を変えられるほどの何かはなくて、ただの怖い話として終わらせてしまいました。一体なんだったのか…という気まずいような読後感。
一番気になっていたのは、四話で描かれていた、寺田の部屋の窓に外から付けられていた手形の正体。ずっとこの伏線回収を待っていたのに、謎のまま終わってしまったので怖いままです。
描き下ろしの後日談もやっぱりザラっとした読み心地でした。