• 紙書籍【PR】

表題作太陽を曳く馬(上)

あらすじ

福澤彰之の息子・秋道は画家になり、赤い色面一つに行き着いて人を殺した。一方、一人の僧侶が謎の死を遂げ、合田雄一郎は21世紀の理由なき生死の淵に立つ。―人はなぜ描き、なぜ殺すのか。9.11の夜、合田雄一郎の彷徨が始まる。

作品情報

作品名
太陽を曳く馬(上)
著者
高村薫 
媒体
小説
出版社
新潮社
発売日
ISBN
9784103784067
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

何が2人にあったのか…教えて高村先生!

合田雄一郎シリーズ第4弾であると同時に福澤彰之シリーズでもあるようです。
今までの雄一郎シリーズと違って、最初から最後まで雄一郎目線で書かれており、その点では読みやすかったです。

しかし内容は絵画、宗教という、個人的に全く興味の外の話が続いて頭の中が「?」で埋め尽くされたりもしましたが、ひとまず上巻読了。

BL的展開はというと…雄一郎と祐介は疎遠になっちゃってます(凹)
えー、なんでー、前作のLJでお互いの気持ちに気づいたんじゃなかったの?って思いましたが、理由は書かれていません。
「価値観の違いや、変化が憎悪となり……」そしてお互い乗り越えようともしなかったらしい…。
なんだか意味深に思えますが、何にせよ残念でした。
そして祐介は大阪に移動になっており、物理的にも距離ができちゃってます。ガーン

9.11で元妻であり祐介の妹が亡くなってしまい、それで久しぶりに連絡(と言っても、留守電)があり、それから手紙が来たり、返事を書いたりしています。

上巻ではそんな少しのやりとりしかありませんでした。
下巻ではもう少し歩みよって、関係が回復するように期待しつつ本に手を伸ばす…。

2

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP