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翼ある盗賊と攫われた宝石

tsubasa aru touzoku to sarawareta houseki

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表題作翼ある盗賊と攫われた宝石

ミルバ
盗賊団のリーダーで鳥人 
ラル 
血液が宝石になる人間 

あらすじ

血液が宝石になる特異体質の少年は鎖につながれ生きる意味を見失っていたが、突然風のように現れた翼ある盗賊に攫われて――。

87ページ

作品情報

作品名
翼ある盗賊と攫われた宝石
著者
松梶もとや 
イラスト
キツヲ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイデジタルノベルズ
電子発売日
4

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萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

不憫受けが幸せになるお話。

短編ながら、ファンタジーな設定やエピソードがぎゅっと詰まっており、とても綺麗にまとまっていた。メインはもちろん、サブのキャラクターも魅力的。読後感も良かった。

体から流れ出る血液が宝石になる体質ゆえに、悪徳子爵の城に監禁され、流血させられ続けてきたラル。ある日飛行船で移動中に盗賊団の襲撃に遭い、お宝とともに盗まれる。理由は盗賊団のリーダーで鳥人のミルバが一目惚れしたかららしい。

そしてラルの日々は一変する。家族のような盗賊団の一員となり、スラムの人々にも受け入れられて、徐々に心が癒やされていくのが伝わってくる。助け合うことをルールとする彼らと過ごし、前向きな気持ちを持ち始める。

しかしそんな日々は長くは続かず――、という感じ。
悪役のポディキは終始徹底して胸糞で、あの醜悪さは本当に気持ち悪かった。悪役としては素晴らしいのかも。

ミルバのキャラもとても良い。盗賊団といっても、ダークな成金から宝を奪い、スラムの皆で分かち合っている。人望も頼りがいもあるリーダーで、まさにヒーロー。
告白はしっかりはっきり堂々と、嫉妬も独占欲も隠さず表現してて、性格が男前。

文庫一冊分で読みたかったかな、と思う充実の内容だった。ど真ん中の王道。

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