電子限定特典付
幼い頃に出会ったクリストファとアシュリー。クリストファは淡い想いを胸に抱くも会わぬまま成長する。
侯爵家次期当主として前途洋洋だったアシュリーは山で事故にあい、4年の眠りにつくが…。
2人の出会いは微笑ましい。けど、成長したアシュリーが不憫で…母の我儘で事故にあい、目覚めたら父や後妻に目の敵にされ、追い出される始末。この辺りは憤りしかなかった。またアシュリーが人を責めるでもなく、自分で抱えこむから余計に辛い。
ただ追い出す為の結婚相手をアシュリーが選択できて良かった。
クリストファのもとに来ても、言葉の足りないクリストファの態度に傷つくのが可哀相で。周りのフォローやクリストファの態度で徐々に前向きになる姿に安堵。
大きな波はないけど、純愛が花開く様が素敵。ラストはすっきりハッピーエンドで面白かった。
イラストも美しい!口絵素晴らしかった!
オススメです✧*。
母親を失い塞ぎ込んでいた幼い攻めと、
そんな攻めを救ってくれた憧れの存在な受け。
成長した攻めは口下手な一途男子になっていて好みドンピシャ
攻めの不器用な優しさに触れて、
受けが健康を取り戻しながら攻めに惹かれていく様子もいい。
攻めは不器用すぎて勘違いされがちなんだけど元が素直な性格なので
一瞬すれ違っても直ぐに本音(熱烈な気持ち)がポロリして受けが赤面して終わるのがストレスフリーでいい。
受けも素直だから変に拗れない。
ちゃんと会話で解決するカップルが好き。
攻めのクリストファは愛すべき朴念仁!という感じ。もっすごい不器用さん。
感情が表に出にくいが、行動は真っ直ぐです。
言葉はストレートに正直過ぎるほど。
アシュリーがクリストファの気持ちを理解できずにいたのは、クリストファ自身が自分の感情をわかってなかったからだったんでしょうね。
クリストファが自覚してからは真っ直ぐストレート投げてきますから。豪速球で。
毎日強引に薬を口移ししたがるわ、脚をマッサージしたがる。
幼い二人が初恋に翻弄されながらも、しっかりとお互いへの愛を自覚していくお話でした。
2人の間に子宝が授かるのはそう遠くない気がします。
作者様もお気に入りと書かれていたリュカが私もお気に入りです。
グリム童話のような中世欧州の雰囲気の世界観。森と広い庭園ご塔があるお城。
お約束のいじわるな継母も登場。
みずかねりょう先生の挿画が、内容とピッタリで、素敵だけど、
・・・電子版には挿絵が無かった。残念。
気に入った作品は紙版も購入することにしているので、
紙本が先ではなく、試読も兼ねる電子版を早目に出して欲しい。
馬車で外出した先で、山賊に襲われて目の前で母親を殺害されて以来、クリストファは剣を嫌う。
剣術嫌いのクリストファに剣の楽しさを教えたアシュリー。
剣術大会で優勝した後、アシュリーが落馬事故で、昏睡。
四年後、アシュリーが目を醒ますと、母は死に、アシュリーの治療費のため、家は破産寸前。
父は9年前から外に囲っていた愛人と再婚、侯爵家の跡取りは後妻の息子に決まっていた。
厄介払いの為に縁談を勧められ、アシュリーはクリストファーと結婚を決める。
久しぶりに再会したクリストファーは、鬼辺境伯と恐れられる不器用な強面美丈夫になっていた。
よそよそしい二人が、徐々に相愛夫婦になるまでの物語。
ブツッと切れるような結末だけど、心理描写が丁寧で、恋愛小説として凄く楽しめた。
脇役が、良い味出している。
あとがきにもあったけど、二人のその後や、リュカの続編もしくはスピンオフを、出して欲しい。
★「辺境伯アルファと目覚めた眠り姫」の 番外SS がある。
プライベッタ⇒ https://privatter.net/p/8335566
釘宮さんの新刊は、タイトルからも推測できるようにオメガバースもの。
オメガバものではありますが、オメガバ要素はあまり強くありません。薄幸な受けさんがスパダリ攻めにメタメタに愛されるお話です。
伯爵家の長男で跡継ぎのアシュリーは落馬事故に遭い4年間も意識不明だった。目が覚めたアシュリーだったが、すでに母は亡く、父親も再婚しており後妻はアシュリーに冷たかった。事故の後遺症で足は不自由だが、父は治療に前向きではなく辛い日々を送ることに。そんな彼に縁談が持ち込まれ―?
というお話。
主人公はアシュリー、ではありますが、序盤アシュリーのお相手のクリストファ視点でストーリーが始まります。で、そのまま、視点が交互で描かれていくので二人の感情の機微が理解しやすい展開でした。
アシュリーが落馬してしまった理由。
父親からは見放され、継母にも冷遇され。
挙句の果てにオメガという理由で嫁に出されることになって。
と、序盤こそアシュリーの薄幸さがこれでもかと描かれていきますが、全体としては甘い空気が漂う作品です。その大きな理由に、クリストファの感情の機微が描かれているからなんですね。
子どもの時にアシュリーと出会い、彼に精神的に救われたこと。
それからクリストファは一途にアシュリーを想い続けてきたことがきちんと描かれています。言葉が足りず、最初はすれ違っていく部分も多いのですが、その後少しずつ心を通わせ、愛情と信頼関係を築いていく二人の姿がめちゃめちゃ甘い!薄幸受けさんがスパダリ攻めに愛され幸せを手に入れる、というストーリー展開がお好きな方にはお勧めな1冊かと思います。
そしてその優しく温かなストーリーに華を添えるのがみすかねさんの挿絵。
綺麗です。
美しいです。
萌えが滾ります。
釘宮さんがあとがきで「中世ファンタジーBL」と今作品を評されていますが、その中世ぽさがきちんと描かれているところはさすがです。ビジュアルも良いけれど、服装がね…、萌えるのです。
クリストファ×アシュリーの二人のやり取りも可愛いですが、彼らを取り巻く周囲の人たちもめちゃめちゃナイスガイ。最後、アシュリーに冷たかった父親たちにもちゃんと鉄槌が下りますが、このシーンもぬるめな鉄槌なのでシリアス過ぎない展開だったのも良かった。
シリアスと甘々と、萌えと。
非常にバランスのいい1冊でした。