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カフェオーナー大崎泰央✕カメラマン三原遼輔の同級生からの同棲ラブです。
私が神評価にするのは人生を抱くBLです。
正直こちら1冊の評価は星4でした。
作画はもともとずっと青年誌を読んでいたので嫌ではなかったのですが、特に泰央に表情がないといいますか、遼輔も飄々とした感じなので、お互いがお互いだけに見せる視線だったり表情の描き方で魅せる!があまりなくて。
笑顔だったり「目が好きっていってる」のような
お互いにみせる表情が欲しかったな、と思いました。
ストーリーがいくら良くてもやはり漫画作品ですので、作画で魅せて欲しかったんです。
その部分が薄く感じたので、萌えも薄まってしまったのと、お互いのお互いに対する「愛」がこちら側に伝わりにくくなってしまっていたと言いますか…。
うわー「もうこれ好きを超えて愛じゃん」の伝え方として、ストーリー上の展開ではなくて説得力ある作画が欲しかったな、と思いました。
表情の書き分けが欲しかったんです。
なんだか硬かったんです、表情が。勿体ない。
ボーイズラブですので、ラブの表情大事!!
ですので、星4で投稿するつもりでしたが
あとがきにpixi〇にマンガあります。
とあったので読んだところ、良かったんです!
そこにラブがあったんです!
この2人からこの話しになったのか
と、高校生編からの2人の関係性の構築ありきで今回のこのストーリーに説得力が出るので読んで評価変わりました。
特に「三原遼輔執着と自我」が儚くてそれでいて強くて秀逸です。
上、下巻だったら良かった。
pixi〇で読み始めたら日常にあるお互いに向ける「心」がホントに良かったです。
親友であり、恋人ってボーイズラブの真髄ですよ。
この2人の空気感好きだな。
この2人の関係って男性同士だからっていうより、
仕事や関係性のもので、同性異性関係なくある問題で。
まぁ結婚していれば連絡はきますが、今は事実婚やお付き合いの段階の人だって沢山世の中いる訳で。結婚してるから連絡くるからってものでもなくて。
「金なんてどうだっていい。絶対帰ってくるって言えよ」
「俺の知らない所で勝手に死ぬな」
心がぎゅぅっとなりました。
誰だって愛する人が帰ってきた時は目一杯迎えてやりたいし、出ていく時は笑顔で送り出したい。
仕事柄あちこたま出る仕事なら心配だってする。
愛する人が世界を跨ぐ仕事なんてしていなくても、
誰にも、ある日突然愛する人がいなくなる、なんて事はありえる話で、自分に置き換えて読んでみてほしい。
今すぐ大事にしたいと、会話をいっぱいしたいと思うと思うでしょう。
そして、適齢期だからと結婚が目的になっちゃってるような人に読んで欲しいなぁ。
本来の結婚とはこうあるべきだよねって思わされます。
結婚失敗した私には痛いくらい刺さります。
タイトル通りのお話でしたが、リアリティと重みがありました。
同性カップルが共に生きるとはどういうことか。
いずれ訪れる別れは…どちらかが先に逝く時。
その時、他人のままでは…と考える場面など現実味があります。
長年付き合っているとは言え、愛情表現の仕方、仕事、生活リズムなどそれぞれ価値観は違うわけで。
お互い尊重し合っているからこそ、大事なことを話し合う機会がなく、すれ違い気味になる描写がいいなと思いました。
泰央の「お前が世界に何も残せなくたって俺はお前を愛してる」「昔からそうだ ずっとそうだ これからも」
のセリフがよかったです。
泰央は違いますが、例えば最初は容姿や職業や才能に惹かれたとしてもそれはその人の一面であってその人自身ではないですもんね。恋愛と愛情の違いでもあると思います。
泰央は言葉は荒っぽいけど世話焼きでよく泣くし愛情深い性格がよくわかる。
どこかドライな遼輔とは温度差がある。
遼輔も愛情はあるけど表現の仕方が泰央とは違うし、向き合うことから逃げがちな性格なのもよくわかる。
でも遼輔が死にかかって泰央と家族になりたいと話をする場面は感動的でした。
愛情表現や自覚や覚悟って人によって速度とか時期が違うので、その辺もうまく描かれているなと思いました。
泰央は早く、遼輔はゆっくりタイプ。
正直なところ絵が得意な方ではなく、時々2人の顔が怖かったんですがw 感情がよく伝わってきました。読んでよかったです。
読みながら涙が零れてしまい、霞んだ目で読み切りました。
怪我をした遼輔のために、ソファを動かして窓の近くに置き換えていたり、
バイクを売って軽自動車を購入していたり…決してそれらを言葉で伝えたりしない(できない)のだけれど、行動で示される泰央の愛。。
それに気付いてハッとする遼輔と同じ目線で、泰央のことが愛しくなりました。
「一生一緒にいる」、「共に生きる」という覚悟を決めること。
シンプルなようでいて、特に同性同士だと、壁がまだまだ高いのだ……と、主人公二人を通じて実感させられた気がしました。
家族へのカミングアウトをしようと決意して実家に行くけれど、玄関前で足がすくんで引き返してしまった遼輔。遼輔の恐れと葛藤が分かる、リアルなシーンだと思います。
単純なハッピーエンドとはいえない、二人の愛。
両想いになって終わり、ではなく、その先の二人の生活という”リアル”を、しっかり描いてくれている作品です。
この二人が一緒に歳を重ねて、おじいちゃんになったところが見たいな。
続編があったら、ぜひ読みたいです。
すごく感動しました。泣いてしまった。最終回を読んで何度も感動し、涙を流しました。
結婚の意味は?もともと結婚する理由がわからなかった。病めるを読んだ後、私はついに人生のパートナーとは何なのかを理解した。それは自分で選んだ家族です。お互いの経験を共有して一緒に成長し、愛の言葉を囁くこと、とても美しいです。
二人の愛が永遠に続きますように。