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表題作Mの教典

神島、疑惑のある第一発見者
常田、アウトローな警部

その他の収録作品

  • エピローグ

あらすじ

とある事件の取り調べをすることになったアウトローな警部・常田は、異様に美しい容疑者・神島になぜか懐かれてしまう。常田は事件の犯人が神島ではないかと疑いマークする。一方、神島から常田への愛情表現はエスカレートしていき……!?

作品情報

作品名
Mの教典
著者
野良おばけ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
秋田書店
レーベル
プリンセス・コミックスDX カチCOMI
発売日
電子発売日
ISBN
9784253154901
3.9

(26)

(8)

萌々

(9)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
101
評価数
26
平均
3.9 / 5
神率
30.8%

レビュー投稿数6

Mってなんだろう

新刊まったく気づいてなかったんですけど記事を見つけて迷わずポチ

インモラルな〜を既読です。

まず絵が見やすくなった気がします。

インモラルの時も思ったのですが、舞台は現代日本なんですけど世界観がしっかりあるというか独特(褒めてます)

受け攻めどちらも自分の世界と考え方があって、その上での攻防。
かといって特別難しいわけでもない程々に良いバランスだと思います。

以下は印象に残った部分を

神島は同席したくないレベルで食べ方が汚い。これについて常田が指摘して矯正というよくありそうな流れはなくて、神島の不気味さが際立つ演出と感じました。

最後の方の常田の思考と行動は良くわからないんですが、どっちも極端なキャラです。

エピローグをヒントにもう一回読む予定。

3

世にはいろんな人がいる

攻めはサイコパスです。現在への理由となる過去描写がありますが、サイコパスなのは間違いないキャラです。

本当のネタバレです。

このお話の主題は受けの心理変化にあります。読み終えた時に読者が満足できるか出来ないか分かれる可能性が高い心の変化です。
今までこうして生きてきた刑事が簡単にこんなに変わるかな?考えられない、とかあっさりと感じて物足りないと思うとか。
私はすっと受け入れられました。例えて言うと、世を賑わす事件が有って関係者を知る人達にインタビューした時に「そんな風には見えなかった」というお話を見聞きします。そんな感じです。昔とは良くも悪くも別人の様になるのはこういったきっかけなのかもしれません。

2

ズブズブ

ズブズブと深みに嵌っていく、寂しがり屋の男たちの愛のお話。
最近のマンガ家さんは皆さん絵がお上手で、ビックリするほどきれいで、おまけにエロエロな作品が多い。
だけど、このお話は、レーベルがカチコミなだけあって,BLとしてはかなりハードというか、ヘビーというか、刑事ものだし、やたらと人は死ぬし、とりあえず、キャッキャウフフのエロエロってタイプのストーリーではない。
で、だからこそ、この、ちょっとザカザカした硬質な絵が、とっても味わい深い。
うん、年上受け、いいよね。

2

絵で見せられる

すっごくゾワゾワしました。ぶん殴られたような衝撃!

アウトローな刑事・常田が神島はなんか怪しい、おかしいと思いながらペースに飲まれて、じわじわ緊迫感の中で奮闘する姿、神島はなんだか憎めない、でも絶対にヤバいやつ、陽と陰のバランス、この2人どうなってくの?ラブになるの?というところを漫画できちんと面白さと共に伝えてくれていた。表情だったり、仕草だったり、文章での説明はなくても説得力のある物語はこび。特に指の動きにゾクゾク。全てを投げ捨ててでも神島を選んだ常田の細かい心情は分からなくても、選んだことはすんなり納得。お互い持ってないもの、自分を壊してくれるものに惹かれたのかなと思いました。

1番印象に残ってるのは、神島が常田を「ビザ屋の彼女にならない」と誘うところ。これを椎名○檎の楽曲にかけてるとしたら、殺されたいのは神島だけど、ピザ屋の彼女になった常田がグレッチで殴られる方なのでは!?とか、今の環境から抜け出してみようと誘ってるのか、単純に神島の不可解さを表してるだけなのかとか考えるのも面白かったです。気になって元ネタの歌詞を調べてたら、「ピザ屋の彼女になって」は「彼女になって見られたい、その世界の住人になりたい」という意味もあるかも?だそうで、神島が常田を常に見てたい、取り込まれたいという執着度と勝手に重ねてゾクゾクしちゃいました。

最後に逃げた2人がガツンと求めあってる姿も色っぽくて、骨太な作品でした!!

0

変換点をもっと知りたい

野良おばけ先生の前2作は既読です。
で、ナニサマ意見ですがどんどんストロングないい作品になってきた、と思ってます。

本作は、警部の常田が主人公の事件もの。
一家心中事件が何度も起きている。常田はそこにどこか猟奇的なニオイを嗅ぎ取り、その中の1件の第一発見者・神島を疑うが…

…と始まります。
前半割とすぐに神島の持つ異常性が明らかにされて、追う常田と追わせる神島の対決なのか?と思わせてしかしそうではなく。
自分の歪んだ執着に標的を否応なく取り込んでいく不気味さ。
そして後半・6話以降はもっと驚きます。
なんでこうなった⁉︎
…と私はまず感じました。
この唐突感が読者にショックを与えるためなのだとしたら、成功。
だけどその唐突さ故に前半の常田の造形とのつながりが絶たれているようにも感じて。
常田は飢えていた?ここがわからない。
常田のある種度を越した正義感のようなもの、犯人を追うさま。それが愛を諦めた飢えの上に立っていた?
そこに現れた神島に「救われた」とまで感じるような隠された渇望が感じられなかった。
しかしこうなった以上、2人はどうなるんだろう。
どこかヒリヒリするエンディングだと思いました。

3

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