イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
初めての作家先生でしたが、面白かったです!
この作品、オメガバースものなのですが、Ωが不憫でも、幸薄い感じでもなく、これまたいい男でして。コメディというのかな、テンポよく明るく進んでいくので読みやすかったです。
二人は元夫婦で、離婚しているのにまだまだ大好き同士。お互いに気持ちがあるのに拗れてしまっているところからのスタートなのですが、英汰も明臣も賢いのにどこか残念なところがある人たちなので、共感もできるし、見守りたい気持ちになりました。
この二人の続きが読みたいですね。
初読み作家様だったのですが、もう本当に面白過ぎてページを捲る手が止まらず、数時間かけて一気読みしてしまいました(遅読です;)。
この一冊が良過ぎて、鹿嶋アクタ先生の既刊をチェックし、まとめてカートにインしてしまった…
コミカルだけど切なさあり、きゅんきゅんする萌えあり、と読んでる間中終始ドキドキが止まらなかった…!
子どもたちの前で小学生レベルの口げんかをする2攻め受け2人、そして「タンスの角に足の指ぶつけろ!」とか、
「裸足でレゴのパーツを踏め!」と心の中でぶつくさ言ってる明臣、可愛すぎ面白過ぎます笑。
さてこちら、現代オメガバースの世界観で、7年前に離婚した2人の復活愛のお話です。
「復活愛」とは書いたけれど、実はこの2人の間の愛は冷めたことなんてなく。
攻めは受けが初恋で未練タラタラ、別れたくもなかったし大大大好き!だし、
受けも受けで意地張っちゃってるけど常に攻めを意識している、という、なんとも焦ったい両片思い(最高✨)。
別れたところから始まるー
という設定、コミックスで恋人同士の関係では見たことがあるけれど、
一度結婚して離婚した元夫夫…というのは初めて!
もう、この設定だけでドキドキワクワクでした◎
で、最高なのがこの2人、本当の本当に「対等」だよね、ということ。
オメガバースでは特に受けの方が社会的地位が低く、スパダリαに救われる…という展開になりがちだと思うのですが(もちらんそんなお話も大好きです)、
こちらは正真正銘、αの英汰・Ωの明臣どちらもが容姿端麗、頭脳明晰、社会的地位も確立した憧れの人ーというハイスペックな2人なんです!
最後の最後にやーーーっと想いが通じ合い、
英汰(攻め)が「俺のものになってくれ」的なことを言うシーンがあって。
この時の明臣の返しがもう、最高だった…!✨誰が見てもアルファ、のオメガ・明臣の男前っぷりに惚れました//
で、このお話、最高にうおーーーっ!と滾ったのが、
ΩがΩ(明臣)を襲うシーンがあること!
α→Ωは定番だけど、Ω→Ωは初めて見た…!(o_o)
あっ、この印象深かった部分がここに繋がってたのか!!とその流れにも驚いてうおおおお!となったし、
「ダブル妊娠しちゃお★」(←正確なセリフは違います)的に襲ってくるヤンオメ(病んでるΩ)くん、怖すぎる…っ!
で、そこで颯爽と現れる攻め・英汰の助け方がまたもう、ハイスペ攻めそのもので興奮しきりでした…
そして、可愛い子供たちの存在もまた、物語の素敵なスパイスに。
意地を張って素直になれないパパ達のため、
一肌もふた肌も脱いじゃう娘ちゃん・凛ちゃんがほんっっといい味を出していた…ナイスアシストだよー!
読んだ直後の感想で支離滅裂気味ですが;
また一冊、何度も読み返しては味わいたい小説に出会えました✨幸せ☺︎
あ。えち描写、回数はそんなに多くはないのですが、濃厚です・:*+.
愛おしそうに奥の奥、結腸まで攻めてくれる攻めが最高でしたっっ!!
この本をよんでいるうちに、先日経験したわたくしごとを思い出しちゃったんで、まずそれについて書きたいんです。前置き的な部分が長くなっちゃうんですけど。
私、お仕事がらみで、利害の異なるAとBの間を仲裁、と言うか、調整をしなきゃならない事になりました。で、先日Aの人と『それぞれの言い分をどこまで妥協できるのか』というお話をしている際に『勝ち・負け』という言葉が口から出ちゃったんですね。『妥協する点の多い方が負けで、少ない方が勝ち』っていう意味だったんですけれど。そしたらAの人から「Fさん、仕事は勝ち負けじゃあありませんから」と苦笑されちゃったんです。
「いや、勝ち負けだよ」ってあたしは思うんです。
口には出しませんがね、大人なんで。
「人生のほとんどが勝ち負けで説明できるんだよ」って。
そんな私は、このお話の明臣に激しく共感しちゃうんですよ。
相手に惚れさせたい。
相手が大したやつであればあるほど勝ちたいから。
明臣も英汰も大企業の御曹司。
生まれ育ちが良いだけではなく努力家で、コミュ力も半端ない。
で、自分の力を自覚している。
だからこそ『努力と勝利が合言葉』なんです。
勝たねばならんのです!
ふたりの意地の張り合いがとてつもない可笑しみを生み出すことや、最終的に子どもたちの機転で元鞘に納まるなど、古き良きアメリカンコメディを踏襲しているなぁ、と思います。読んでいてとても楽しいし、笑える。
それだけじゃなくて、私、笑いながら結構考えちゃったりもしたんですよ。
ジェンダーについて、考えたのね。
なんでそんなことを考えたかと言えば、やっぱり男性同士だから。
『受ける』方が『守られる者』という常識が、この物語世界の中でも存在しているんです。
明臣は英汰に守られたい訳じゃない。
でも、アルファがリーダーの特性を持つ者ならば「守りたいのだろうな」と察することができるほど、明臣は聡明なのです。お話の途中で「華奢なオメガの方が良いのかな?」なんて思ったりもして、傷ついたりもします。
でもそんな弱気を自分の矜持で振り払い、突進し続ける明臣……
これはある意味、いじらしいよ。
常識が求めるものとは違った意味で、可愛いよ。
そして最後に気づくのは「この人になら負けてもいい(ただし、時々)」。
これって『愛の発見』ってことだよね。
強気受けがお上手なアクタさんにピッタリのお話だと思いました。
いやー、面白かった。
はじめましての作者さんです。
なんというこじらせ。
あとがきにあるように、何度も「おまえらもっと話し合えよ」と言いたかったか。
明臣、まず父の言葉をちゃんと最後まで聞きなさいよ。曲解しちゃってその後の人生ものすごく遠回りしてからに。
高すぎるプライドに素直になれず、英汰相手に勝手にどんどん可愛さ余って憎さ百倍になって。
英汰、ちゃんと伝えなさいよ。こちらも言葉足らずというか、つまりそういうことなんだよみたいに省略しちゃって。
こじらせて言葉も足りず新婚初夜や二人目の妊娠出産の場面は見ていて辛かったです。
なぜ明臣はそこまで破滅へ突っ走るのか。臆病でプライドが高くて仕方ないなあ。
子供たちがとっても可愛くてキューピットで。
冒頭のオメガに終盤に引っ掻き回される事件も必要でしたね。
もう明臣が意地を張って。確かにエベレストのようなプライドを持つ資格があるんですがねえ。英汰も努力の仕方が本人に伝わってなくて伝える気もなくて。
もうこれからはちゃんと仲良くしてね!
オメガ受けが弱々しくなくて、子煩悩で、意地っ張りのこじらせまくりで新鮮でした。
外商の杉田さん!どこまで仕事するの!
優しいオメガバースの世界でした。
初読み作家。
すれ違いの積み重ねで、お互い素直になれない。
利口な娘が鎹になって、再婚させようと頑張る。
頭が良いけど、性格がどこか幼くて親になり切れないオメガの明臣。
表に出さないけど、明臣に振られたトラウマ持ちのアルファの英汰。
考えすぎて、妄想に振り回されて、すれ違う二人が凄く面白かった。
あんまり面白かったので、他の作品も読んでみたいと思うほど。