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表題作転生オメガバース!

黒須叢雲
黒須家の次期当主の高校3年生,18歳
白羽菊夜叉
オメガの高校生,17歳

同時収録作品幕末オメガバース

黒須叢雲
南虎藩主の三男でアルファ,17歳
白羽菊夜叉
旗本・白羽家の嫡男でオメガ,19歳

その他の収録作品

  • 蜜月未満
  • あとがき

あらすじ

ーー愛しちょる。お前は俺だけん番(つがい)じゃ。
幕末、敵対する家に生まれながら愛し合った二人が、現代でめぐり逢う…! !

「お前(まん)は、俺(おい)の運命やっでよ」
幕末。銀の刃のように美しい白羽家のオメガ菊夜叉は敵対する南虎藩に攫われる。
南虎藩のアルファ黒須叢雲に抱き寄せられ、彼の匂いをかいだ時、
菊夜叉の体は熱く疼き生まれて初めて発情してしまう…!
南虎藩を裏切ってでも運命の番である菊夜叉を守ろうとする叢雲。
そんな叢雲に惹かれていく菊夜叉。二人の運命は炎と闇の中に消えた…。
時が流れ、菊夜叉は現代に転生。前世の記憶がない彼の前に叢雲が現れ…!
「もう離さない。お前は俺だけのものだ! 」
【人物紹介】
黒須叢雲/菊夜叉を激しく愛し、執着する強力なアルファ。
菊夜叉以外は何もいらない。
前世は南虎藩の次期藩主有力候補。
白羽菊夜叉/若木のようにしなやかで美しく、強い意志を持つオメガ。

作品情報

作品名
転生オメガバース!
著者
宮緒葵 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799756058
3.7

(19)

(5)

萌々

(6)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
71
評価数
19
平均
3.7 / 5
神率
26.3%

レビュー投稿数7

幕末の「南虎藩お家騒動」の決着

冒頭を読んだら、覚えがある内容。「叢雲に惹かれていく菊夜叉」
・・・登場人物の名前ですぐ気づけば良かったのに、わからなかった。
重複購入したかも?と落胆したけど、そうじゃなくて、そういう構成の続編だった。

今作は、電子版のみの短編「幕末オメガバース」が前半にマルっと掲載、その後に、現代に転生した物語が続いています。
★前作の「幕末オメガバース」は、今作を買うなら、重複するので買う必要が無いです。

「幕末オメガバース!」2020年1月9日  電子版のみ
  電子配信「小説ビーボーイ 異世界特集(2019年秋号)」に収録
「転生オメガバース!」2022年2月18日 
  電子配信「小説ビーボーイ 秋の熱愛特集(2020年秋号)」に収録

祖父と母に育てられた、父親の名を知らない白羽家の美貌のオメガ、菊夜叉。
母の墓参りの道中、突然南虎藩に攫われる。
南虎藩のアルファ黒須叢雲から「おまんは俺(おい)の運命じゃっどよ」と告られ、菊夜叉は生まれて初めて発情。

「運命の番を探した者が、お家の後継者として認められる」という条件のため、
叢雲と叢雲の異母兄弟二人の三人から菊夜叉は追い回される。
そして、叢雲と共に訪れた黒須家本丸で、実は叢雲の母親は菊夜叉の父親であることを知る。
その後、菊夜叉の父は、火を放った城の中に城主・綱久を伴い消えていく。
ここまでが、前作。

続編の「転生オメガバース!」では、舞台が近代に変わり、
生まれ変わった菊夜叉は、最期に刃で胸を刺される前世の悪夢を何度も見る。
そして前作登場の黒須家の3兄弟の転生者と再会。騒動に発展する。

菊夜叉の父親;泉之助と綱久は、登場しなかった。
頁を割り振れなかったかららしいです。 続編に期待。
・・それなら、前作を編集加筆なく再び載せずに、その続きだけを載せて欲しかったー。残念。

異色の時代劇×オメガバース!の続編で、菊夜叉は、やっと幸せになれそうです。

1

駄犬転生

先生買い。先生の初オメガバースとのこと。初とのことですが、普段先生の書かれる駄犬とあんまり変わらない気がした駄犬でした(ほめてる)。全編2段組、雑誌に掲載されたお話2回分+書き下ろし29Pほど+あとがき。

将軍が帝に政権を変換して数か月後、南虎藩と長龍藩が武家に関連する施設を襲うことが続いていて、菊夜叉は憤懣やるかたなしという日々。ある日従者を伴って出かけたら、アルファの3兄弟が現れ菊夜叉を拉致し‥と続きます。転生した後の後半は現代日本っぽい感じ。

攻め受け以外の登場人物は
鏡八、翆玉(攻め兄弟)、綱久(攻め父、南虎藩主)、泉之助(綱久の番)、後半に宗弥(オメガの転校生)、恭弥(新しい担任)ぐらいかな。

++内容に触れる感想

もともと宮緒先生ってぐっちょんぐっちょんなイメージなのです。なので、オメガに執着するアルファというかやりまくりなめまくりな駄犬があんまり違和感なくて・・・というか王道オメガバースとちょっと違うのか。ヒート無かったよな・・攻めと出会ってめっちゃ発情するというのはあっても、定期的に発情期になって周りにフェロモン巻き散らして抑制剤で云々などというくだりが無かった気がする。オメガバースというより、宮緒先生の書かれる駄犬にオメガバース属性がちょっと加わった という表現の方が正しいのかも?!(個人的感想です)

受けはめっちゃ凛々しい旗本直系男子!攻めは安定の宮緒先生の駄犬!その駄犬に土佐弁が加わってめっちゃ可愛い駄犬に感じられました。前半は結構好きだったのですが、後半がなんとなく盛り上がれず(でも前半の謎解きみたいなところもあるので捨てがたい)、どっちつかずな萌という印象です。前半の駄犬はほんと好きなんだけどな。うーん。どうだったらもっと好きだったのか、自分でもよくわからない。難しい。

2

幕末から今世へ。

宮緒先生初めてのオメガバースだそうで。
「幕末オメガバース」と「転生オメガバース」の2段構え構成です。
雑誌で「幕末オメガバース」だけ読んでいて、2人がどうなったのか、とっても気になっていたので、続きが読めて嬉しい(≧▽≦)


「幕末オメガバース」
受け様は幕臣旗本の嫡男菊夜叉。
まさに武士って感じの高潔で清廉潔白な美しいオメガ。

攻め様は、倒幕を目指す南虎藩の跡取り候補の1人叢雲。
跡取りとなる条件として、菊夜叉を番として得ること、藩主より言われ、跡取り候補3人の兄弟アルファは菊夜叉を連れ去ってくるのだけど。

叢雲は、菊夜叉が自分の運命の番だと言って、自分を選んでくれ、と懇願してくる。
愛を乞う叢雲の必死さが良きかな✧◝(⁰▿⁰)◜✧

そして、菊夜叉の強かさも素敵。
アルファを操る支配者となってやろうじゃないか、という強さ、美しさ。
そんな菊夜叉の魅力に翻弄されてるアルファ達の姿が小気味よかったです(^.^)

番に指一本触れさせんって、菊夜叉を囲い込んで兄2人に威嚇しまくってる叢雲の姿を容易に想像できてにやにや。

藩主とその番が出てきた時は、全然想像してなかったので驚きましたし、その運命が辛かった(T_T)


「転生オメガバース」
幕末から150年程たった現在。
アルファとオメガ専用の学院で出会う2人。
前世の記憶を思い出していた叢雲は、変わらず菊夜叉を運命の番だと言って、執着してくる。

そして菊夜叉の周囲の不穏な面々。
そうか~あなたは菊夜叉に執着してたのね…。
幕末の2人のその後も、物悲しくて(。ノω\。)

今世では幸せに溺愛ラブラブで過ごしてね。


最後の叢雲視点のお話は、コメディちっくというかなんというか…。
菊夜叉がたまらなくかわいい(*^^*)
そんな菊夜叉に一喜一憂してデレデレな叢雲もかわいいじゃないの。

宮緒先生の書かれる、受け様至上主義の攻め様を読むのは楽しいなぁ(人*´∀`)。*゚+


イラストは笠井あゆみ先生。
武士姿と制服姿とをそれぞれ堪能させて頂きました(^o^)
紙で買ってますが、表紙は絶対家族に見せられない(^o^;

2

宮緒先生初オメガバ

宮緒先生買いです。
表題作の「転生オメガバース!」も同時収録の「幕末オメガバース」も雑誌掲載作だそうです。

順番的には「幕末」から「転生」と来て、書き下ろしの「蜜月未満」では「転生」のその後が読めました。読んだイメージは「幕末」はドシリアス、「転生」はシリアス、「蜜月未満」でホッコリといった感じでしょうか?

実に宮緒先生らしいオメガバで、登場人物だったと思いました。
攻めの叢雲は菊夜叉にしか執着してないし、菊夜叉は実に慈悲深くて宮緒作品の独特な良さが表れていたと思いました。

「幕末」で登場した人物のうち「転生」では、叢雲と菊夜叉以外の誰が転生しているのかが、お話の肝なのですが私の予想はまんまと外れていました。

過去世と現世ではもちろん取り巻く環境や人物も変化しているんですが、過去を繰り返しつつ過去には無かった要素で違った結果が待っていた点が凄く面白かったです。 

「蜜月未満」では「幕末」「転生」のシリアスな感じとは違った、等身大の叢雲と菊夜叉を読めて良かったです。
お互いにどんだけ大好きなんだよとホッコリさせて貰いました。

1ページ2段組の大ボリュームで読み応え抜群でした。

1

唯一の最愛を探して

今回は運命の番である2人の前世と現世のお話です。

前世編は南虎藩主の三男と白羽家の嫡男の恋の顛末、
現世編は東都の特殊な学園で再会した2人の恋の顛末、
前世編の後日談を収録。

巻頭作である前世編をご紹介します♪

この世界には人口の8割を占める只人の男女の他に
アルファとオメガという特別な性が存在します。

アルファは男女問わず
総じて高い知能と身体能力と統率力を誇る性で
代々の将軍や武将のほとんどがアルファです。

対してオメガは産む性であり
発情期を迎えれば男女問わず子を孕め
アルファ相手なら10割の確率でアルファを産みます。

幕府が築いていた200年以上の安寧は
黒船の来航により大きく揺らぎます。

幕府は全力で抵抗しますが
南虎藩、長龍藩が手を組んだ事で窮地に追い込まれ
15代目将軍は政権を帝に返上しますが
南長の暴挙は留まる事を知りません。

受様は旗本白羽家にオメガとして生まれます。
オメガながらも旗本男子として武芸の腕前を磨くも
せいぜい15.6で見た目故か元服を許されません。

受様の母は白羽家の1人娘として生まれますが
父親のわからない子を産んで心を病みます。

母は受様を父にそっくりと愛してくれますが、
受様の父が誰なのかは黙して語らないまま
亡くなります。

受様が武芸に打ち込んだのは
父に捨てられた子と言う劣等感を拭うためでも
あったのやもしれません。

母の命日の今日、墓に手を合わせ
祖父と家を守り抜くと誓う受様でしたが
突然3人のアルファに取り囲まれてします。

1人は緑の目の白皙の美青年、1人は愛嬌のある優男、
1人は最も長身で強烈な威圧感を放つ若武者です。
この若武者こそが今回の攻様になります♪

白皙の美青年の受様への問いかけに
僅かな西方国訛りを聞き取った受様は眉を顰めますが
攻様は受様に「お前は俺の運命やっでよ」と
言い放つのです。

果たして攻様は本当に受様の運命の番なのか!?

雑誌掲載の連作2話に
続編を書き下ろしてのノベライズ化で
輪廻転生した2人のオメガバースになります♪

宮緒先生の初オメガバースは
攻様も受様もまさに宮緒先生らしいキャラで

能力も高いけれど
受様至上主義で独占欲も強いアルファな攻様と
オメガながらも自分の信念を貫こうとする受様が
時を超えて惹かれあう2人の物語になります。

幕末編は攻様は反幕府、受様は幕府の譜代という
敵対する人間として対面しますが
そもそも2人の出会いの裏には
攻様の父の番の思惑があるのですよ。

この辺りの設定と伏線が実に巧みで
受様と一緒にぐんぐんと引きこまれていきます (^-^)/

父の名を明かさずに死んだ受様の母
オメガを崇拝し己の番に溺れる攻様の父
オメガを忌み嫌う攻様の長兄
縛られるのは厭う傍若無人な攻様の次兄と

2人を取り巻く人々の思惑が絡まり合って進み、
受様が攻様を番として受け入れるまで
ワクワク&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました。

巻頭作だけだとちょっと微妙な終わり方なのですが
タイトル作がついた事で完結した1冊となっていて
読了感は良かったです。

ただ前世を抱えての輪廻転生は好きなのですが
現世<<前世な感じの展開は好みでないので
「萌」評価としました。

2

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