【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
読むのに時間がかかりました。2段組なのと、どうにも読むのが進まなくて。
でも最後の方は一気読みでした。
ゲームの世界に異世界トリップもの。
多いですよね。ゲームのシナリオでは…と毎回こだわるのがだんだん飽きてきたのですが、今回は違いました!
やはり闇落ちが山場だと思って、いつ?どうやって?と読み進めてたら、え!?どうしちゃったの?いつもそんな感じじゃないよね?
シルヴィスが元々選ばれし者だったから?
引き金がそんなことだったの?妙にいつもと違った反応をするなあと思ったら。
主人公の織人が現実ではダメダメだったけど、ゲームの世界で頑張って居場所を作り仲間を見つけ、愛するシルヴィスに認められ満たされていくところがとっても良かったです!
織人の童貞なことが生かされましたね!?
恋愛面がからきしでコミュ障でゲームのあらすじを知ってるから、シルヴィスに愛情表現をうまくできませんでしたが…。
自分に自信を持ってこれからは肩をならべて隣にいてね!
織人のシルヴィスにときめくところ、胸がキュッとなるところ、好きなところを並べてもらったところ、は〜良いお話でした。
初見の作家さんでしたが、文章がスルスル入ってきて凄く読みやすかったです。
正にタイトル通りの展開で王道異世界転移モノですが、自分の性癖が詰まった設定にドキドキしながら楽しめました
まず、攻め様の【闇落ちラスボス】設定が最高ですね!!
〝闇落ちする攻め〟が大好きなので、シルヴィスのキャラ設定にめちゃくちゃ萌えた〜…!!
品行方正・清廉潔白で市民からの人気を集める聖騎士様ですが、本当は元ヤン(元々ヤンチャ)で口が悪い二面性も◎
元ヤン設定ですが俺様傲慢な怖い印象は無く、情に熱い気さくな兄貴ですね。
また、完璧な兄に対して憧れとコンプレックスを拗らせている、闇の部分も兼ね備えていて……
爽やかなのに闇を抱えるキャラクターってやっぱ良いな…!
主人公・織人はゲームシナリオを全て知っているので、将来的にラスボスになるシルヴィスとは出来れば離れたい…なんて思っていましたが、ゲームキャラでは無い等身大のシルヴィスを知れば知るほど惹かれていき……
シルヴィスとの交流を経て、卑屈だった性格が前向きに成長していく様子にジーンときました。
シルヴィスの闇落ち回避のために懸命に行動するものの、それが原因ですれ違ってしまう展開が切ない……
そして、濡れ場が大変エロくて驚きです!
素直に甘える織人がめちゃくちゃ可愛く、「あーん」と媚薬を求める描写が兎に角エッチで堪らん……!!
意地悪に責めるSっ気シルヴィスもスケベで最高すぎる!!!
エロメインの作品では無いですが、ボリュームたっぷりの艶かしい濡れ場は嬉しい誤算でした。
ただ、2人の交流にキュンとする反面、闇落ちしたシルヴィスの救済方法が攻略本キッカケなのが少し残念……
1番重要な部分なので、織人には自力で気づいて欲しかったな…と言うのが正直なところ。
とは言え、大団円のラストにほっこり幸せな気持ちになり、甘々な2人に癒される可愛い作品でした!
兄のようになろうとして絶望していた聖騎士とコミュ障のリーマン
ブラック企業に勤める織人(受け)は都合よく使われる自分の状況に絶望していました。
そんな時見つけた古いRPGゲーム。
懐かしく感じて繰り返し遊ぶうちうっかり水をこぼしてしまいます。
すると画面に「この世界で冒険を続けますか」の文字が。
「はい」を選択するとゲームの世界へ転移してしまうのです。
そこで出会ったのは、聖騎士シルヴィス(攻め)。
のちに「破滅の王」ブラックドラゴンに取り込まれラスボスとして世界を破滅に導く存在でした。そして自分は「光の聖者」としてシルヴィスを滅ぼす存在。
女主人公の場合恋愛イベントで救う方法があるのですが男主人公にはありません。
なにくれと不慣れな織人の面倒を見てくれるシルヴィスを助けることができないかと心を砕くのですが、なぜか女主人公にしかない恋愛イベントが起きてびっくり。
シルヴィスの心の闇を払い、闇に堕ちないようにできないかと思案する織人でしたが‥
織人はシルヴィスのラスボス化を阻止できるのか。
コミュ障で友人もおらず、家族からいてもいなくても気にされない織人は現実世界に絶望していました。
シルヴィスは英雄として死んだ兄の代わりになろうと頑張るも思うようにいかず、周りから比較される日々が続き兄へのコンプレックスで闇に囚われかけていました。
そんな2人が出会い、お互いが真の自分だけを見てくれる存在として心を寄せていくのですが、シルヴィスは初めての存在に執着するし、ラスボス化を防ぎたい織人は空回りするしで、あっさり解決しそうでしないのがお約束だなーと思いながらも楽しく読ませていただきました。
異世界転移に話はファンタジー要素満点で読んでいて楽しいです。
空を飛ぶ金糸羊、すごく見てたい。さぞかし幻想的な風景でしょうね。
仲間として2人を信頼してくれる、リリアーナとグレゴリーがいい仕事しています。
彼らの存在がシルヴィスを助けたい織人にとってさぞかし心強かったことでしょう。
そして、シルヴィスは家族に心配されていたし、仲間からは慕われていました。
兄を追いかけるあまり、視野狭窄に陥っていたのですね。
織人も家族に心配され必要とされていてよかったです。
ただ、織人だけが転移を繰り返せるこの不思議な現象は一体なんなんでしょうね。
その辺りがちょっと気になりました。
面白かった。
ゲームの世界にトリップして、最初の仲間にして闇堕ちラスボス予定の攻めと恋する話。
受けの中で最初はゲームキャラクターの一人でしかなかった攻めがどんどん解像度を上げて生身の人間になっていく過程がとても良かった。ゲームでは描かれてなかった本人の気持ちや、ゲームシステムではなく受け本人の行動が攻めの好感度を上げているとわかる描写が特に良かった。
受けは内向的なコミュ障でところどころにコミュ障あるあるが詰まってるのも面白かった。攻めの悪口を言う人々に受けが怒るシーンがあるんだけど、主人公補正なんてなくてコミュ障らしくもにょもにょと不完全燃焼に終わっちゃう。このシーンがとても良かった。ゲームシナリオの影響ではなく、受け自身に攻めが惚れる動機が理解できるシーン。人見知りで初対面の人が現れると攻めの後ろに隠れちゃう受けも可愛かった。
攻めは普段は聖騎士らしく品行方正で上品なんだけど、素はもうちょっと粗雑で味の濃いジャンクな食べ物が好きで、そんなギャップも萌える。そして独占欲が強くて周りに牽制しまくりなのも良い。
パーティーメンバーのグレゴリーやリリアーナも二人と相性が良くて、見ていて楽しいグループだった。
ブラック企業で働いていた織人。
とあるきっかけで、昔に買ったRPGゲーム【ディサピアード・セイント】をするのですが
ある日その世界にトリップしてしまいます。
そこからお話は始まります。
サマミヤアカザ先生の絵柄目当てで購入したのですが、
私はゲームがあまり得意でないこともあり
イマイチ世界観に入ることが出来ませんでした。
でも、執着攻めだったことと、折人が強気受けじゃなかったので
最後まで読むことができました(*´ω`*)
話が進んでいくごとに増していく
シルヴィスの執着心がすごく良かったです。
やっぱり執着攻めは最高だなぁ。