ボタンを押すと即立ち読みできます!
美術高校に通う2人が作品制作のために(エロスの探求のために?)身体を重ねるようになり・・・というお話。
全体的に湿度が高く、エロエロな雰囲気がすんごい!!!
変な表現ですが、紙(漫画)から湯気が立ち上っているんじゃないかと思うくらいです。
身体を重ねるようになるまでの導入も、説得力をもちつつダラダラしていないし、それから2人がどんどん行為にハマっていってしまう流れもエロくて最高でした。
肉体関係が先行しつつも、「作品のため」という理由・目的があり、だからこそストレートに自分の感情を伝えられなかったりするところは、高校生らしさがありました。攻めの樋口の口下手なところも、受けの鶴見のぶっとんでいるのにどこか繊細なところも、キャラクターたちの人間らしさも良かったです。
また、セリフ回しや間が独特で映像作品っぽさがあるなと感じました。
漫画では、状況や感情を文字(登場人物たちの会話やモノローグ)で読者に"読ませよう"とすることがあると思うのですが、この作品はそれがかなりカットされていて、キャラクターの表情や行動、実際に口にだして言っている言葉からしか読み解けないな、、と感じるところがありました。けど、だからこそ、口にだして言う言葉や目に見える行動だけが、その人の意思のすべてではないよね・・・というのが伝わってくるというか。(上手く言語化できないのですが。)
2人の高校生らしいみずみずしい感情と本能的かつ衝動的な肉欲のエロさのバランスが絶妙で、大満足の内容でした。先生のデビュー作品ということで、前情報ほぼなしで読みましたが、読んでよかったと思える作品でした!
美術高校に通う樋口と鶴見。
樋口が鶴見の描いた絵に惹かれて興味をもったことからお話は始まります。
あらすじにもあるように、「作品の昇華」を目的として身体を重ねます。
目的からして芸術的。エロというか、エロスっていう感じがします。
鶴見(受・下巻表紙のメイン)は、絵に関しては天才的だけどデリカシーない系の芸術家っぽいキャラでした。
思った事を口にして、表情がコロコロ変わる賑やかな感じでした。
樋口(攻・上巻表紙のメイン)は、寡黙なイケメン。だけど自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人。
心の声や、二人の会話がなんというか詩的で。
こういう芸術系のお話って“どちらかが天才でどちらかが秀才とか普通の人で”、みたいな構図が多いと思うのですが、二人とも芸術家な人でした。
だから分かりにくさとか、難しさがあっていいという気持ちになりました。
DKものだけど、ポップで爽やかなお話ではないんです。でもDKらしい未熟さやすれ違いもあって。
お互い作品のため、だけではなく好きになっているのに上手く相手に気持ちが伝わっていなかったり不安になったり。
だけどアオハルではなく、全体的に官能的な雰囲気なのが好きでした。
きっとヒロハルヨシ先生の感性なのだろうな、素敵だな〜と思いました。
「うわ、ぽってり肉厚な唇が超エロい…」
そんな不埒な第一印象でした。
なんだなんだ、この圧倒的存在感…
ねっとりエロスと、もどかしい青春の恋の高鳴りという
相反する要素が見事なまでにマッチングしている!!
今作が初コミックスとのことですが、デビュー作とは思えぬ迫力の画力と
繊細かつ複雑な内面描写に、気付けばずぶずぶと引きずり込まれていました。
物語の舞台は美術高校。
ある日、絵画コースに通う鶴見の元に彫刻コースの学生・樋口が訪ねてくる。
初対面にもかかわらず、わざわざ絵の感想を伝えにやってきた
樋口に興味を惹かれた鶴見は創作に対する悩みを打ち明けるが…。
女の性を題材として絵を描くにはその感覚を体感してみることが必須。
そんな鶴見の極論に引きながらも、その芸術家らしいぶっとんだ熱意に
押された樋口は鶴見を抱くことになり、その日から二人の秘密の関係が
始まります。
別にゲイでもなければ、片思いをしていたわけでもない。
それにしては随分あっさりと体を繋げちゃいましたけど!
誘う方も誘う方だけど、それを受け容れる方も大概だ。
しかも、躊躇など欠片もなく、初回から超濃密で過激極まれり!
創作に注ぐ熱量といい、濃厚で官能的な情事といい…
本当にこの子たち、高校生?
とはいえ、いくらエッチのときの表情が色っぽくても、
芸術家として感性がぶっとんでいても、お昼を一緒に食べたり、
夏休みを満喫したり、普段は年齢相応の高校生男子たちなのです。
クラスの女子一同から揶揄されて大騒ぎしている鶴見と
口下手が過ぎて周囲から高嶺の花扱いされている樋口が
二人きりで過ごすときとはギャップがあって微笑ましい。
情事の最中は激しくてどこか野獣感のある樋口ですが、
日常でのスイッチオフ時は見た目の無愛想さとは裏腹に従順で幼げだ。
それが可愛いくもあるけれど、ちょっともどかしい。
恋愛以前に人と関係を築くことに極端に臆病で、そのせいか、
鶴見とも惹かれあっているのにその感情が恋に直結せず、
すれ違ってしまうのにじれじれしっぱなしでした。
鶴見がわかりやすいくらいに言葉や態度で好意を伝えてもそれには応えず、
あくまで創作のための関係にこだわって内に閉じこもろうとする樋口は
何か過去にトラウマでもあるのかな?
樋口の抱える感情が複雑で、甘いのに苦くて、両片思いがしんどかった…。
そんな樋口の態度にいつもはマイペースで元気いっぱいな鶴見が
はぐらかされる度に不安になったり、傷ついたりするのも可哀想で。。。
図太そうに見えて意外と傷つきやすく健気で、樋口の言葉や反応を
伺うような繊細さが無性にいとおしくなっちゃいました(๑´д`๑)
主導権は鶴見側にあるように見えて、二人の進展の鍵を握っているのは
案外樋口なのかもしれません。
身体の関係スタートであっさり快楽に溺れ、次第にそれが恋心に変わり、
普通ならここで→好き→晴れて恋人同士に!となるのだろうけれど…
なんでだ、友達どころか未だただの同級宣言?(`・н・´)プク
感性や空気感が独特で…これが芸術家同士の恋というもの?
現時点でも十分すぎるくらいイチャついておりますが、
やはり恋人同士になった二人のイチャ甘も見てみたいので、
下巻では頑なな樋口の心が解れ、一刻も早く!恋が実りますように!
某サイトで試し読み?を読んで発売まだかまだかと待ち望んでいました。
最初から最後まで絵が綺麗で、特にえっちなシーンの肉厚さは最高でした!!
あんなにイケメンなのに高嶺の花すぎて?童貞な樋口君も初めてなのにヤる気満々でトロトロになっちゃう鶴見君もエロ可愛い。
途中両思いやん、はよくっつけ!なんでそうなる!!って読みながらもだもだしたけど、まぁ最初があぁだしなぁ。樋口君も悩んじゃうのかなぁとか。
お付き合いに至る前の樋口君の鶴見君に対してのセリフかっこよくて可愛くて彼は真剣なのにニヤけました。
鶴見君好きな樋口可愛すぎか!
絵が好みだから買うって事が多いので、先生の作品は次回以降も読ませていただきたいです!
先生の『ないしょのストーカーさん』を拝読した後にこちらを読ませて頂きました。
表紙のイラストからとても綺麗で、本編もとても美麗な画力で描かれていて一コマ一コマ見入ってしまうほどです。
上巻は、卒業制作を控えた美術高校に通う雅章が、同じく高校の彫刻コースに通う高嶺の花、慧に制作のために【女】として抱いて欲しいと話を持ちかけるところから始まります。
慧は話をする事が苦手で自分の思ったことを上手く言葉にできないタイプ。
反対に雅章は思ったままをまっすぐ伝えるため予想しないような発言をする破天荒なタイプ。
最初は制作のために資料として身体を重ねた2人が、次第に作品ではなく自分を見てほしいと考える過程が丁寧に描かれていました。
そしてこの作品で1番の目玉はえちシーンだと思います。汁気はもちろんですが、男性向け作品を想像させるような喘ぎ方をする場面もあるので苦手な方は注意して読んでください。