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表題作焦がれる熱情を貴方に

ラウル・ヴィルヘルム・ヴィクセル(皇太子)25歳
深澤秋保(外務省勤務)27歳

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  • あとがき

あらすじ

外務省に勤める深澤秋保は、祭典に呼ばれ同僚である恒と共にエルシア公国に赴く。
皇太子であるラウルが日本を訪れた際に通訳を務めた関係で招待されたのだが、ラウルに熱く口説かれていた秋保は、戸惑いつつも再会を心の奥底で喜んでいる自分がいることを自覚していた。
しかし過去の恋愛へのトラウマから再び恋をすることを恐れ、気持ちを受け入れることができない秋保。
そんなとき秋保と確執のある兄が現れて…!?秘めるほどに貴方を求める心と体―異国の地から贈るアダルト・ラブ・ロマンス。

作品情報

作品名
焦がれる熱情を貴方に
著者
遠野春日 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044523022
3.2

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

キャラが変わってる(笑)

前作「秘めた恋情を貴方に」の続編!
華やかで、ハーレクイーン系な感じで楽しめました。
私的には、こちらのお話の方が好きです。

エルシア公国皇太子のラウル × 眼鏡通訳、外務省職員の秋保の異国の王子様&年下攻もの。
前作の2人も登場します。

舞台は、エルシア公国に移ります。
前作では、恒を口説いていたラウルは、いつしか秋保に恋心‼
自分を口説いてくるラウルに戸惑いつつも、秋保も惹かれる想いを止められないでいたので、心の中では喜びます。
でも過去の恋愛のトラウマで臆病になってしまっている秋保。
そこに、確執のある秋保の兄が現れ、過去の傷を抉られることに…。
他国に来てまで、嫌がらせをしてくる兄。
裏で手引され、襲われそうになった秋保の危機を救ってくれたのは…⁉

第一声の感想は、ラウルの株が一気に急上昇でした(笑)
前作では、やんちゃな王子様といった感じで、ご無体な事とかもしてたのに…すっかり別人に(笑)
男前になってました。

凄く紳士的に秋保を口説いているじゃないですか‼
年下ながらも、秋保に対して、とても大人な姿勢で、包容力たっぷりに迫ってる姿に驚きました。
でも、結構好きでした。
仕事もしっかりこなしているし…本当に王子様系でドキっとさせて頂きました♡

秋保も前作に比べるとギャップありでした(笑)
冷たそうな印象だったんですけど、凄く可愛らしい人でした!
クールビューティー系でしょうか…
過去の恋へのトラウマと家族間での疎外感が、彼を殻に閉じ込めてしまっていたんです。
だから、臆病で、なかなか素直に自分の気持ちを表現できない人でした。
それが、ラウルや恒、矩篤との出会で、強く素敵に変わっていく所は、とても心地よかったです。

出来れば、どうしてラウルの気持ちが秋保に移ったのか…その辺の流れは描かれていたら、もっとよかったのになあと思います。

本当に『熱情』ピッタリな作品でした。

0

なんかスゴイね。

「秘めた恋情を貴方に」のスピンオフ。
「恋情」に登場していた外務省の通訳担当・深澤秋保とエルシア公国皇太子・ラウル・ヴィルヘルム・ヴィクセルのお話。

前作では舞台は日本でしたが、今回はエルシア公国。
前回の予告通りにラウルが秋保たちを友人として自国へ招いて。
ラウルに想いを寄せつつあった秋保だが、どうしても躊躇してしまう部分もあって。
更に、もう1つ危惧していたことも…。

えーと………。
前作はCDで聞いたんですが、その時の私の秋保の印象って静かなクールビューティっていうか、ちょっとツンなイメージだったんですよね。
ですが、今回読んでみるとそうでもなくて、あれ?みたいな。
いや、これは単なる私が勝手にそう思っていただけなんですが。
ラウルへの気持ちがあるのは全然OKなんですが、意外とそれが表面に出てて。
フツーにかわいい恋物語という感じだったんですよね。
あらすじでは過去の恋でトラウマが…みたいなことを書かれてたんですが、それに関してもそんな大層なトラウマではない感じで。
もちろん、それもあって家族との確執はあるんですが。
なんというかトラウマとしては弱い感じがしました。

そして、何よりもその秋保の家族がヒドイな、と。
高校生の時に教師との関係がバレて自宅謹慎を言い渡された秋保を「もう汚れてんだから一緒じゃん」的に襲おうとした次兄。
まぁ、これは年頃の好奇心とかイジメ的な要素だったのなら、と若さゆえで仕方ないかなとも思えるんですが。
長男、これがヒドイ。
その頃からの確執があったのは事実なんでしょうが、長男ですから明らかに秋保より年上です。
その人物が秋保が高い地位の者(ラウル)に取り入ってるのをやっかんで妨害するんですが。
この妨害がヒドイ。
金で雇った男たちに襲わせるんですよねー。
………なんて、大人げない!!!!!
それなりの地位にある大人がするようなことには思えず正直引きました。
悪感情しかないとはいえ身内相手にそういう手配って…。
しかも、バレて警察で男たちが「頼まれた」って告げ口したのに、秋保のところをわざわざ訪れて「アレはお前の自作自演だろ?」とか言っちゃうあたりスゲー。
もう、この兄にびっくりでした。

お話としては、まぁ私の好みとは大きくズレてしまったので私の評価は低いんですが、ラブラブ系のが好きな人なら意外とフツーに読めるのかも。
どっちもわりと好き好き言ってますし。
あ、意外と秋保がベッド慣れしてないようなのに、積極的な面もあったりでびっくり。
年上の男と付き合ってたこともあったのに、騎乗位の経験はなかったのか…。

お話は「ウーン」だけどCD化されるんだったらちょっと聞いてみたいかな。
キャストはラウルが諏訪部順一さんで、秋保が野島裕史さんです。

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