【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
面白かったー!
BLでホラー要素も楽しめるなんて、ホラー好き的には贅沢すぎる一冊でした。
押しに弱くてお人好しな幽霊が怖すぎる先輩(受)と、シゴデキだけど塩対応でクールな「見える人」の後輩(攻)が事故物件の社宅でルームシェアする事になり……というお話。
初めは「いけすかない後輩」だったのに、いつの間にか胃袋を掴まれ、意外にも甲斐甲斐しい攻めのギャップに絆され、「エロい事すると除霊できるらしいですよ」と言われて気が付けばエッチな関係になっていて…と、チョロすぎる先輩がおバカわいかったです♡
チョロいのに優しいから、知らない間にどんどん外堀が埋まっていくと言うね……(美味しい受だ)
一方、クールで塩対応なのに、密かに想いを寄せる先輩の為に隠れて努力して、こっそりお世話して、美味しい料理で餌付けして……と、受の外堀をうm…さり気無くサポートする様子は正しく“内助の功”
クールな顔して「実はめちゃくちゃ健気なのでは…?」と感じる程、受けゾッコンの熱烈一途で甲斐甲斐しい姿に思わず応援したくなる攻めでした(拍手)
そんな隠れ健気くんなのに、幽霊にビビりまくる先輩に「除霊エッチ」を提案するチャッカリ狡いところも高ポイント♡
ホラー要素も有りますが「めっちゃ怖い!」って感じはなく、二人の関係を進めるのに丁度良い塩梅で、徐々に強まる心霊現象にドキドキして、ゆっくり近づく二人の関係にキュンキュンできて一粒で二度美味しい一冊でした♡
不動産関係に勤める先輩後輩が事故物件のタワマンでルームシェアをする話。
怖がりな先輩と霊感のある後輩。
わりと序盤で後輩→先輩の好意が見えます。
ツッコミどころはままあるのですが、キャラが二人とも好感の持てる人物でかわいかったです。
ちゃんと事故物件ですが、ホラーシーンはやや怖くらい。
恐らく作中一番怖いシーンは先輩の寝室に幽霊が入ってきた所だと思うのですが、ホラー描写としてはちょっと物足りないけど、ラブコメベースと思うと十分怖い、くらいのホラー描写でした。
良くも悪くも描写が軽く、簡単に説明されるだけでジワジワ追い詰められる怖さが薄かったです。幽霊から逃げたあとの先輩の説明を聞いて、そんなに鬼気迫る状況だったのか〜と思いました。
そこから除霊セックスになるので、まあ、怖くないですよね(笑)
私はホラー好きなので物足りなく感じましたが、この作品にはこのくらいが丁度いいのかもしれません。
先輩はめちゃくちゃ怖がっているし、そりゃ怖いだろうなとは思うのですが、基本はラブコメなんですよね。
起きる現象もポルターガイストがメインでおどろおどろしさが無いです。
除霊までの流れも変に事件が絡んだりしません。
随分簡単に解決したな〜とは思いましたが、ハラハラドキドキが少ない分、安心して読めました。
ホラーよりも先輩の同僚、梅原が結構なウザキャラで最悪でした(笑)
とはいえめちゃくちゃ自分勝手なだけで悪人ではなくて良かったです。
藤崎都さんは読んだことなくて、でもシリーズは有名なのでどんな感じかは気になってたんです。
シリーズだと冊数多いし、1冊完結、新しめのもので様子を見たいと思っていた所、タイトル・表紙イラスト・設定など面白そうだったのでこれだ!と選択。
結論から言うと期待外れでした。
設定は面白かったんですけど、文章がなんかつまらなくて。
展開が簡単で、こういう風に進んだらお手軽過ぎて嫌だなあ、っていう方向に進むんですよね…。読んでて全くワクワクしない。これ作家さん本人面白いと思って書いてるのかなあ、片手間に書いてるとか、仕方なく書いてるとかじゃなくて?って邪推したくなるくらい読むの面倒くさくなりました。
やる気があって気を込めて作ったものに思えなくてキツかったです。
8割くらいつまらなくて、霊関係のあれこれの所だけちょっと面白いと思えた。でもだから、イコール恋愛部分はつまらなかったです。受けの性格もあんまり好きになれなかったし。
それと細かい所で矛盾とか辻褄合わない所がちょこちょこ出てきてそれも評価下がる原因。
建築業の二人はひょんなことから事故物件の高層マンションに住むことに。受けの天海は攻めの榊を実は苦手と感じていたが、、、、
心霊現象が起こると前の住人は退去してしまっていて、噂を払拭し不動産価値を下げないようにする任務で社宅として同居することになってしまう。しかし心霊系が苦手な天海は霊が見える榊を心強く思い、さらには霊の無念を晴らしてあげたいとまでいう。
で、、、
実際に霊はいて、金縛りやラップ現象も起こってしまい、やむなく天海は榊のベッドで一緒にいたいとお願いします。榊は了承するのですが、それでも霊がおさまらないのでエロいことして追い払おう!という暴挙?に(笑)
ここから二人の関係は進展していきます。その過程で天海は榊を好きな事を自覚します。榊の方は、元から天海に気持ちがあるわけで。
霊の無念も無事はらせて、めでたく二人の思いも確認できて、ハッピーエンド、という形です。
お話はエロで霊を追い払おう!が面白いところですが、BL的にはむーん。難しい。
ちょっと天海が榊を好きになるのが簡単すぎるというか、萌えどころがなかったというか。男女ものの小説ならそういうのも良くある事なんだとは思いますが、物足りなさが残りました。
本編はラブ要素が薄い。
幽霊も、二人の邪魔したり受けにイタズラしたりするような立ち位置ではなく、ほんとに単に彼女に未練があって部屋に居続けてるだけの存在。
美味しいシチュエーションにはならないです。
幽霊の存在を活かして、攻めが受けにエロい事したら効くとか言って抜き合いしたり、抑えが効かなくて突っ込んだり等はある。
ラブが始まるのは本編が終わったあとから。