苦手な恋人

上田先生の描く攻めが好き！

上田規代先生の漫画を読むのは「王子様の受難」以来で、暫くぶりのような気がします。
小説のイラストも多く手掛けてらして、清潔感のある絵が大好きなんです。

今作は表題作のDKのお話と、イケメンエリートと愛犬大好き癒し系元上司のリーマン物である「ライフ イズ ワンダフル！」が同時収録されてました。
どちらもエッチは少なくてサラッと読ませるんですが、攻めを好きになるまでの感情の動きや表情が素敵でキュンと来るんです。

表題作はゲイバレした笠原くんと、態度を変えない加藤くんが付き合う事になるんですが、タイトルの「苦手な恋人」になるほどと唸りました。苦手だったのに好きになってく過程にキュンとくるんです。
このお話ってのちに笠原くんがアウティングされて帰った後の、加藤くんの取った行動を友人から教えて貰うんですが、加藤くんの取った言動にちょっと感動しました。


そして「ライフ イズ ワンダフル！」ですが、告白されてもなかなか信じられないバツイチオジさん受けに、一生懸命に愛を囁く一途な年下攻めにグッと来ました。
また、彼らの過去のお仕事のお話も凄く面白くて、もっともっと読みたいと思ってしまいました。


やはり二作収録されているので、どちらも短くて残念でした。どちらの作品も凄く面白かっただけに、じっくり一冊丸々読みたかったと思いました。