いまさらお前のいない夜はいやだ

コミック

  • 5分後に孵るのを待ってる

5分後に孵るのを待ってる

5hungo ni kaeru no wo matteru

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表題作5分後に孵るのを待ってる

八城孝己
沙世の幼馴染で大学生
秋野木沙世
大学生

同時収録作品5分後に孵るのを待ってる

蜂須賀
孝己の友人兼セフレ(リバ※性描写なし)
八城孝己
大学生 (リバ※性描写なし)

同時収録作品5分後に孵るのを待ってる

モブ
八城孝己

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

世話焼きの孝己は、いつでもどこでも寝てしまう体質の沙世と幼馴染同士。
家族のように生まれ育ってきたが、物心ついた頃から沙世へ特別な想いを密かに寄せていた。
大学生になり同居を始めるも、お世話係として変わらない日々。…ひとりでは何もできない沙世が自分にだけ縋ってくるようそばに寄り添いながら……。
お互いが何よりも大切な存在であると分かりつつも、幼馴染以上にはならない二人。
恋を知らない沙世とは一線を超えられず、持て余した熱は夜な夜な外で発散していた。
一方、自分の知らない匂いをつけて帰宅してくる孝己に沙世は、幼い頃のとある出来事を思い出して――。

【描き下ろし19Pあり】

作品情報

作品名
5分後に孵るのを待ってる
著者
チ点日子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758024570
4.2

(58)

(27)

萌々

(21)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
240
評価数
58
平均
4.2 / 5
神率
46.6%

レビュー投稿数10

旨味

同人誌からの商業化作品としてとっても良い塩梅でした。同人誌からの作品は曖昧な完結が多い気がするという勝手な先入観を抱いているのですが、商業でよく見る設定や展開ではない作家さんの描きたいものがストレートに描かれている同人作品の旨味もしっかりあり、かつまとまりが良くすっきりと完結しています。強めの設定(病気)も悲劇的にしすぎず、かといって軽く描くわけでもなく、漫画がうまいなぁ、と。登場人物の描きわけもひっそりと上手だし。派手ではない良さがある。しみじみ。

0

『好き』に対しての価値観

独特な絵と「場所や時間関係なくどこででも寝落ちてしまう」という特殊な体質を持つため、ひとりでは何もできない受けという新しい設定に惹かれ購入しました。
今作品がチ点日子先生にとってデビュー作だと聞いてびっくりするほどの高クオリティです!

ほとんど植物状態な沙世(受け)。
体質のせいで常に眠たそうな雰囲気を発しているため、勘違いしそうですが、実はかなり男前。思っている事は、はっきりと言える健気な子です。

そんな沙世とは違い、孝己(攻め)は過去のトラウマや沙世に対しての歪んだ感情のせいで、何事も曖昧にしたいタイプのヘタレです。
しかし、沙世の事は何より大切にしたいという事が物語が進むにつれひしひしと伝わります。そして、沙世を大切に思うあまり、自分の「汚い」部分を必死に隠そうとする孝己に泣けてきます。

そんな二人は、性格も経験も『好き』の価値観も全く違いますが、お互いがお互いの側にいたいと強く思うことだけは一緒・・・そんな二人の関係性がどう変わっていくかが描かれる不思議なお話です。

こちらは、何度も読み返すほど大好きな作品なので、ディープな作品をお求めの方は是非読んで見てください!

1

かわいい

表紙が可愛くて一目惚れして買いました。買ってよかったです。

"性行為=恋愛のゴール、愛情の表現の最上位"的に描かれることが多くなるのが恋愛漫画の常ですが、これはそんな感じがしなくていいなと思いました。性行為をどうするかが2人の交際においての争点でしたが、それはたいしたことではないというふうに描かれているのが面白かったです。好きでお互い以外ないから一緒にいたい。たとえインプリンティングだとしても。一緒にいる為の手段の1つが性行為であるというのは面白いなと思います。一緒にいる為に価値観を擦り合わせていくのは恋人やパートナーとでなくても必要なことです。性行為の有無についてがそれに該当している話は新鮮でした。

性行為がゴールになるのが悪いとか、不快だとか思っているわけではありませんが私個人の問題としてごく稀に押し付けがましく感じることがあるのでこの作品には救われたような、新しい視点を見せてもらったような気がします。大好きです

3

近すぎて見えないモノ

幼馴染の距離感ってどういう感じだったっけ…?と、考えてしまうくらいとても距離が近いふたり。でもそれは物理的な近さで、心が微妙にすれ違ってしまう様子はまるで親子のようで…そんな不思議な関係を続けていた孝己とさよが共に気持ちを変化させていく、そんなお話だったなと思います。

ネックになっているのはさよの病気なのだけど、孝己はそれを通してさよを見ているから深く踏み込めない部分があって。
さよをいつまでも子ども扱いしているのはそういうところからきているのだなと感じたし、さよもその施しのような孝己の行動に逆らわないのでいつまでも変わらなかったんだな、と。

病気のことを抜きにして向き合ったときに、さよの心は成長していて感情も変化していることを認めざるを得なくなった孝己の動揺はとても人間くさくて、表面を取り繕っているように見えた彼の素が見えたのが良かったです。

色々なところに少しずつ気持ちのズレがあったり、習慣づけられた生活によって動き出せないもどかしさがあったり。
想像していたよりずっと重いお話でしたが、でも愛情深いふたりのやり取りに温かい気持ちにもなって。
ずっと近くにいたふたりだけれど、同じ場所にたったこれからが本当の始まりなのかもしれないなと思いました。

すごく不思議な魅力があって、他にはあまり無いような独特な世界観を楽しむことができた作品でした。

0

きれいにまとまる感情だけではない

二人の関係性にしっくりくるオチで読了後の余韻も非常に心地よかった。
二人の布団にくるまれているような安心感とちょっとの痛みがこちらにも伝わってきて最高!

0

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