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表題作災厄は僕を好きすぎる (9)

一条千隼,高校2年生,17歳
神楽育実,高校2年生,17歳

その他の収録作品

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あらすじ

飼い猫ニャモの正体は、災厄のかけらだった──!! 少年に変貌したニャモは、育実と千隼を保健室に閉じ込め、火を放ってしまう。「二人のどちらか、または両方死ねば結界は解除されるよ」燃え盛る炎の中、育実は家族の裏切りに呆然として…!? 追いつめられ、育実の負った火傷の転送に苦しむ千隼、二人の絆の深さを知り、目を逸らしていた恋情に囚われる和樹──絶体絶命の極限下で、第九の災厄が発動する!!

作品情報

作品名
災厄は僕を好きすぎる (9)
著者
二宮悦巳 
原作
神奈木智 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
災厄は僕を好きすぎる
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609213
4.1

(9)

(4)

萌々

(4)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
36
評価数
9
平均
4.1 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数2

全てを守るため災厄に立ち向かう!!

シリーズの続編です。

高校2年生で一条家子孫の千隼くんと宝績家子孫で同じく高校2年生の育実くんの運命で結ばれた災厄と恋のお話。

小野家の一員だと思っていた愛猫ニャモが災厄のかけらだったことが判明した8巻。
9巻はその続きからになります。
――次の災厄は俺だ
そう言い残して姿を消したニャモ。
育実くん達は必死にニャモを探しますが見つからないまま新学期が始まって…。

今月も13日になり、九番目の災厄が動き出しました。
炎に包まれる保健室に閉じ込められた千隼くんと育実くんの前に、人型ニャモが姿を現します。
結界を張ったために誰も助けに来ない…絶体絶命のピンチの中、育実くんは気が付きました。
――自分を愛してくれた小野家を守るため、この災厄を早く終わらせたい。
それには、災厄のルールを破ってでも早く育実に死んでもらう――
ニャモの本心を見抜いた育実くんが抱き締め伝えた言葉とは?

第九の災厄がまさかのニャモだった。
……が、9巻はその斜め上を行く展開になっていました‼
今作も神奈木智先生の練られたストーリー構成には敬服です。
長編作品らしく読み進めていくほど謎が深まり、面白さも増している作品に仕上がっていました。
丁寧な心理描写はもちろん、一人ひとりの個性を活かしたキャラ設定で違和感なくファンタジーの世界観に浸れます。
そして、原作の魅力を最大限に引き出している二宮悦巳先生にも拍手を送りたい!
キャラの表情や仕草を含めて、全体的に映画のような臨場感溢れる描写は必見ですよ。

個人的なおすすめは、過酷な宿命の中に育まれる千隼くんと育実くんの純愛です。
「これからはもっとたくさんキスしたい」
死を覚悟した千隼くんが後悔したこと…それは、最後に育実くんとキスしなかったことでした。
めちゃくちゃ可愛くないですか?
2人にはいっぱいキスして欲しい (〃ω〃)♡

最後は、次の災厄が「和樹」だと予想した千隼くんが文化祭中に本人と対峙します。
ところが、その予想は外れ、2人を探していた育実くんが非常階段から突き落とされてしまいました。
同時に、育実くんのケガが転送され千隼くんは意識を失ってしまいます。
血だらけの千隼くんに正気を取り戻した和樹ですが、突然現れた久遠寺先生とニャモ2号から衝撃の事実を聞かされました。

このタイミングでアップデート?‼
第十一の災厄はとんでもないことになりそうです。
もう、クライマックスに向けて一瞬たりとも目が離せません‼

祖先の契約、家族の絆、運命の恋…全てを守るため災厄に立ち向かう2人を最後まで見届けたい。
長編作品は手が出しづらいとは思いますが、ぜひ多くの方に読んでいただきたいシリーズ。
10巻も楽しみにしています♡

0

シリーズ9作目

運命共同体の高校生、ファンタジーでシリアスなストーリー展開。絵が繊細で美しい!エロ描写がほぼ無いので読みやすく、続きが気になる作品です。1年間12の災厄に立ち向かう育実と千隼。災厄を乗り越える度に深まる信頼関係と成長。和樹の育実への恋情がもたらす災厄と見届け人の存在とは一体なんなのか……

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