電子限定かきおろし漫画4P付
魂を司る天才人形師×奴隷となった聖騎士 愛憎渦巻くインモラルな侵略愛
初読み作家さん。絵が綺麗だな~と思い、割引時にポチリ。
なんと初コミックスでこのクオリティですか!すごいな…!
2022年末の発売ですが、その後のBL発表作は小説の挿絵のみ。
もっとBL漫画も読みたいなぁ~。
本作は中世ヨーロッパを舞台としたファンタジーBLで、魔術が出てきます。
「人形師x敵国に囚われた黒髪騎士」
"人形に魂を移す" という概念をBL作品に落とし込んだ作品は私が知る限り唯一無二であり、そこがとにかくすごいなと。
重いテーマと聞いていたので尻込みして数週間積んでたんですが、思ったよりスラスラと読み進められました。
☆を一つ減らした理由は、なかなか二人の心情、特に攻めの心情がつかめなかったこと。
人間らしい表情がやっと拝めたのは描き下ろしのセッシーンでした。
<以下注意>
・大勢のモブがタヒにます
・名前があるキャラの流血シーンあり
(しかもその際 デビ○マン的な首チョ…あっ、やべぇコレ若い人に通じねぇわ)
・無理やり要素あり
<こんな方にオススメ>
・筋肉がしっかりある受けがお好きな方
・重め、深めのストーリーをお望みの方
以上、大満足です。めちゃくちゃオススメ。
大好きな曽祢まさこさんの「呪いのシリーズ」を思い出しました。
なんて美麗な絵柄なんだと思って、試し読みからの購入です。
戦争のくだりはあっさりで、捕囚から人形師に囲われてからがメインです。
人形になりたくない、というところから自ら性奴隷に。ちょっとそこまで…とも思います。
そこまで生に固執する何か…。
仲間からの裏切りに侵される日々にと、絵柄が美麗なので読めていますが辛いなぁというところです。
西洋的な鎧とか建物とかとにかく画力が素晴らしいです。
魂をいれるための空っぽの人形と人としての魅力、なんて当たり前に人としての魅力が勝つんじゃないかと思いますがそれらを豪華絢爛な世界で描いている感じです。
とにかく眼福でした。
まず、カバーイラストが素晴らしくないですか?
色味といい、甲冑の金属の表現といい本当に美しい。デザインも素敵で、思わず手に取りたくなる本とはこのこと。
極め付けは人形師と奴隷となった敵国の聖騎士という組み合わせ。これはわくわくせずにはいられません。
高い画力で描かれる鍛え上げられた受けの腹部の筋肉と、甲冑姿のまま鎖で拘束される受け…とっても良い受けでした。
ストーリーは一貫してシリアス。美麗な作画と共に細部に至るまで作家さんのこだわりが濃縮されています。
敗戦の将であるギルバートの処刑を止めさせ、お前の魂を使って自分の作品にしたいのだと言う人形師のクリスと、絶対に人形にされたくない元聖騎士ギルバートの攻防戦が続くお話といった印象を受けました。
ギルバートの騎士らしい凛とした言動の数々や、しっかりと筋肉がついた身体の描写は非常に魅力的だったんですよ。
なかなか屈しそうにない相手が少しずつ…なんて最高です。
ただ、設定のひとつひとつはどれも心惹かれるものがあるのだけれど…分かりにくい部分もあり、綺麗にはまとまっていなかったように思いました。
題材も、終盤の流れも描き下ろしもすごく良かっただけに、クリスの内面や2人の関係が愛に発展するまでのエピソードが少々薄いのが惜しいです。もう少し関係性の変化をじっくり読めたのならきっともっと素敵な作品になったのではないかなと。
ガタイの良い高潔な受けや、ドールがお好きな方はピンとくる作品かもしれません。
美麗な画に圧倒されました。今後のご活躍が楽しみな作家さんです。
〝奴隷となった聖騎士〟
この言葉の響きの良さよ(*´艸`*)甘美
最近、騎士だのなんだの世界観好きなので
おもわず衝動買い。
もともとファンタジー系好きな私にはツボな設定でした。
敵国に捉えられ処刑寸前の騎士を救ったのは
その国の人形師。
彼の目的は騎士の男をそのまま人形にすることで。。!?
見目たくましい騎士が自ら性奴隷になることを表明し、人形の手によって身体を作り変えられていくとか
設定だけでモユ。なんて思ってたんですが
ストーリーや背景
聖騎士、人形師が背負っているもの
気持ちの変化と身体を重ねること。
1冊読み終えてホッとする作品でした。
好きな設定要素が多いのもそうですが
巻末の膝枕のがエピソードがまた愛しくて好きでした。
孤独を抱えていた二人だからこそ
幸せになっていただきたい
続編があっても嬉しいなと思える1冊でした。