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表題作Wild Rose

ミカエル・アルヌルフ 軍人
キリ 獣人

あらすじ

獣人のキリは、三人きりとなってしまった獣族の村を捨て街へ下りた。
そこで“従うべき主”と出会うが…。

作品情報

作品名
Wild Rose
著者
山岸ほくと 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
Wild Fangs
発売日
ISBN
9784344810679
4.1

(9)

(3)

萌々

(4)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
37
評価数
9
平均
4.1 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

もう一人の自分

大好きで何回も読み返している作品です。
絵も綺麗で、設定も好きで、モフモフで、神作品だと思ってます。

今回は、『ワイルド ファングス』のマオの兄、キリのお話になります。
町に出てきたはいいけど、人の声に衝動が抑えられなくなってきます。もう駄目だと思った時にミカエルに助けられます。

ミカエルの家で働くことになったキリ。居心地のいい暮らしに慣れてきた頃、もう一人の獣人に出会います。それは、主を見付けられなかった、もう一人の自分。ミカエルと出会うのが遅かったら、自分もそうなっていたと…。獣人の苦悩が伝わってきて、切なくなります。

悲しい過去から、人間不信だったミカエル。キリと関わっていくことで、だんだん情熱的になっていくのが萌えました。他の生き方を探して村を飛び出したキリの、幸せそうな毎日にホッコリしました。

次は、獣人が誕生した『ワイルド ウインド』に続きます。

2

願わくば

こういう物語をもっと読みたいです。
今回は「Wild Fangs」の主人公マオの兄、キリのお話。
キリが村を出てからのお話なので、時間設定的には「Wild Fangs」より数年前になります。

見かけによらず、キリが結構やんちゃで意地っ張りな所が可愛かった。
野生の薔薇の棘のように時々チクッと刺すことがある。
ミカエルは感情を外に出さないタイプなので、気持ちを掴むことが難しいのですが、それでも時々キリを見る視線が熱いのが分かりました。
言葉では多くを語らないのですが、それなりにキリを好きなのかな~と。
最初は反発していたキリですが、次第にミカエルのために何かしてあげたいと思うようになって、少し健気な所もみられました。
決してラブラブなカップルではないのですが、お互いに必要としている存在というところが萌えました。

設定は「Wild Fangs」と同じ完全なファンタジーで、時代も場所もはっきりとは分かりません。
前巻でもそうでしたが、主人になるものは獣人の「真の名」を知っているという設定が私の好きなファンタジーの物語(「ゲド戦記」)と似ていて、それだけでも興味深かったです^^。

1

マオの兄


1巻で美しい人だな~って思ってましたが、勝手に儚い感じの人なんだろうなとも思ってました(^-^;

でも、強気な感じで美人さんでかっこよくて好きです。
タバコ吸ってるシーンとか、サイオンとすれ違うシーンで、キリかっこ良い!と萌えてました(笑)

でも、可愛いんです。ミカエルの前だと。

一番気になるのは主を見付けられず自分を制御出来なくなった黒髪の獣人です。
殺されずに済んだようですが、山奥に捨てられた後はどうなったのでしょうか?
そのまま、朽ちていくのは切ないです。

続き読みたい!

0

美しい獣の物語

人間の感情に呼応して獣に変身してしまう獣人のキリ。
故郷の村を出た街中でいざこざに巻き込まれ、感情の制御が出来ずに獣の本性が出てきます。
暴れたい、壊したい、殺したい。
その感情を必死に抑えようとしますが抑えきれません。
諦めかけたときに現れた男・ミカエルは、意識を失ったキリを連れ帰ります。

滅び行く獣人は、獣人を制御できるあるアザを持つ人間に従い、戦争に利用されてきました。

ミカエルに連れ帰られたキリは屋敷で働くことを「命じられ」ました。
ミカエルの言葉に逆らえないキリは、彼がアザを持つ人間であることを知ります。

獣人の苦悩。
そしてアザを持つ人間の苦悩。

足りないから、必要。
そういう運命の2人が、抗いながらも惹かれあう。
静かで獣熱的です。

自分の存在する意味を見つけたくて村を飛び出したキリ。
ミカエルのもとで、大切なものを見つけることが出来ました。

静かで美しい物語です。

2

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