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王道と言えば王道、個性的と言えば個性的な世界を
美しい絵で甘く切なく描かれる作家さんだなぁ……という感想。
そしてそこに散りばめられたギャグコマが、いい味。
3つのカップルの話だが、3つとも攻めは長身のキラキラしい王子さまキャラ。
そして受けは黒髪の、地味目キャラ。
そこは共通なのだが、3つの話は面白いくらいにそれぞれが違うところがミソ。
表題作は、ハーフで美形実は寂しがりやの亮と、彼の面倒をみちゃうアキオ。
男女の三角関係ってBLではありそうで案外少ないのかな?
まぁ、苦笑する程鬱陶しい女だし、流血有り、
ワンコ執着攻めは好みじゃないし、しょうもない話なんだけれど、
不思議とサラリとしたおとぎ話のような読後感なのは、この絵の持つ魔力なのか。
二つ目の、トキとハルミのお話は、憧れのトキを密かに見つめていたハルミが、
一度だけと身体の関係を求めて……という、王道な話ながら、
健気で可愛くてキュンキュンしました。
Hシーンも、エロ可愛い。ツボ。
三つ目は、オタクでいけてないナオキに実は夢中のケイトが可愛い。
ケイトプロデュースで実はカッコいい男の子に変身!…とならないところがいい(笑)。
最後は、『夢の料理大会』。
3カップル達が全員登場登場する楽しいショート。
それぞれの個性が料理を作るということにも現れていて、ほのぼの面白い。
収録されている3作のうち、2作が浮気攻め。
私は基本、浮気攻めはイヤなんです。
だって受けがかわいそう。あんま泣かせんなよって感じなんですが、ある一部の浮気攻めは、イヤだな~→でもまあ、許してやるか…→神!となるパターンもあるので地雷とは言えないんですよね。
たぶん、攻めの受けへの気持ちがあまりにも強ければ、(もしくはなにかしら納得できる展開であれば)苦手意識を通り越して大いに萌えることができるってことなんです。攻めが悔い改めてくれればなお良し。
この作品は、許さざるをえない浮気攻めでした。
3作の中で個人的に好きな順で↓
【俺の恋人】
神!です。いやあ、萌えました。
内容らしい内容はあんまりなく、派手なイケメンでモテ男な攻めが、地味で根暗な受けをいかにメタメタに愛しちゃってるかをえんえん聞かされるってだけなんですけど(笑)
受けはず~っと寝てるだけで、あとは攻めがツンツンしたりデレデレデレとしたり、寝てる受けにイタズラ(?)したりと、テンション高く楽しませてくれます。
浮気もしちゃってたみたいですけど、もう他には興味ないってことなんで、ノープログレム。
糖度が高くて読んでいて幸せになりました。続編も可愛いw
【scarlet】
表題作。
初読でモヤモヤし、2回目でいろいろ考え、3回目で好きな作品になりました。
表紙も綺麗でscarlet(緋色)って綺麗なタイトル♪と思ってたらいきなり受け(アキオ)が攻め(亮)に刺されて流血沙汰になってまして……ああ、そういう意味でscarletかあ、と深く納得。
この亮は、とんでもなく優柔不断な浮気攻めです。ワンコ攻めでもあります。
アキオのことが大大大大大好きなのに、異様に女にだらしない。断れない。
最悪なことに、アキオと一緒の時でも女に強く誘われればついて行っちゃう。そして後で泣いて謝る。
アキオはアキオで最初から諦めてるところがあって、浮気にも傷つきながらもなにも言わず、なんでも許してしまいます。
状況はどんどん悪化し、亮は浮気の中でも本命的存在の多恵という女性と同棲を始めてしまう。
多恵がアキオに酷いこと言ってるのを目の前で見ていてもなんにも言えない亮。
多恵の言いなりのくせに、後からアキオの家の前で別れたくないと泣く亮。
正直、このあたりの亮にはイライラして、こんな奴さっさと粗大ごみで捨ててしまえ!と思って読んでいました。
かわいそうなのはアキオで、亮に捨てられ(アキオ視点ではそうなります)、多恵からは嫌がらせのような脅しのような心ない言葉の数々を電話や直接ぶつけられて。
とうとう亮の顔を見るのも避けるようになります。
自業自得の亮は、なんとかアキオに許してもらいたいのに許されず、会ってももらえなくなって次第に狂気にとらわれていき、誰かにとられてしまうくらいならと、アキオを刺してしまうのでした。
このようにビターな読み応えの本編と、ひたすら甘々な続編。
続編読まないと、亮の気持ちの描写がなく、消化不良でした。続編あってよかった!
続編読んで、行間読んで、亮の寂しさを読み取って初めて、このどうしようもないバカワンコをアキオ同様許せるし、可愛いやつめとも思えました。
これからはいっぱいコミュニケーションとって、幸せにくらしてくださいねって感じです。くれぐれも流血沙汰にならないように…。
【ワンナイト・スタンド】
イケメンノンケ×地味メンゲイ。
王道で甘めの作品。攻めがかっこいいです。
CDの予習のために読んだのですが、私が一番気に入った『俺の恋人』は未収録らしいことをさっき知りました(笑)ざ、残念。。
本編も抜群に素敵だったし、巻末の各カップルがお料理を作るオマケ漫画やカバー裏など、細部にわたってとても楽しめたので神評価です♪
ドラマCDを聴いて、即座に注文しました。
舐めるように、一ページ一ページを読みました。
なにもかもがツボでした。
『scarlet』
『scarred』
ろくでなしの亮が大好きです。調教したくなるw
ドラマCDだと病んでるっぽかったけど、コミック読むとそうでもない気がしました。とことんアホなだけなんだなって思いました。
あと私、多恵も好きです。多恵視点だとかなり切ないぞーこれ、と思いました。
結局のところ亮がアキオに惚れてるのを多恵は知ってたんだろうな。で、捨て身のメガンテ。
相手にダメージを与えることに成功はしたけど、自分はさらに重症を負った。しかもダメージ負った相手は絆を深めて。不本意な黒キューピッド多恵。
アキオは多恵を見習えばいいんだよ!
『ワンナイトスタンド』
『ワンナイトスタンドmore』
『時貴の本音』
きゅううううううん。
表題作でねじくれたものを読んでクラクラしたあとのこのお話、清涼剤のようでした。順番GJと思いました。
素直な気持ちでキュンキュンし、素直な気持ちで二人を応援できるのが嬉しい。(でも表題作のほうが私は好きです)
この受けくん、本当に可愛い。
『俺の恋人』
『ナオキ改造計画』
攻め様がステキww
派手で遊び人でモテモテのイケメンくんの正体、実はオカン?
ギャップ萌え。
斑目さんはギャップ萌えなお話を描く天才だと思います。
『夢の料理大会』
ニヤニヤが止まりませんでした。
俺の恋人チームが一番好きかな。攻め様が最高。
きっかけは表紙でした。なんだか懐かしい感じの色使いをする人だなぁ、と思って。
そして作品を読んでファンになってしまいました。
表題作もとても切なくて、心が痛いほどだったんですが、文句なく魅せられたのは「ワンナイト スタンド」とその続編。
もう、攻めはカッコよくて性格も男前で優しいし(理想の恋人)、受けは臆病で劣等感を抱えてて、一途で健気で控えめで(あーもう、すごく可愛い!!)。
そして台詞もだけど、特にモノローグが詩的なんです。これも私のツボ。無駄な台詞がなくてリズムがよくて音も綺麗。
こういう漫画、もっとたくさん読みたいです。
斑目ヒロ先生のカップルって、何でこう痛いんだろう?
必ず苦笑や同情が入るんだよね~?
傍から「しようがないなぁ~」と諦めて見守るしかないようなカップルが上手いんだよな~^^
表題作【scarlet】は特にそう。
誰もが「山本」でしかなくて、例えこの後に「最悪」な事があろうとこの執着しあう2人を責める事はできない。
いや~偏執狂!Hシーンもちゃんとエロいし!
いっそ清々しいっ!
【ワンナイト スタンド】
王子×卑屈
受けの変身前後の描き分けが素晴らしくて、見入ちゃった!
コマや見開きがすごく雰囲気があって、セリフもきゅんとくるし、
ビデオカメラの通しそのまま、スティルカメラのコマ飛ばし風とかあったりのHシーンも絶品!どこもすごくイケてる!
攻めの時貴(とき)に、遊び心や庇護欲がある限り、このマンガは続いて欲しいです!
【俺の恋人】
天然ワンコ×引き籠り
すごく好みのコメディ♪
神コマばかりなので、短編なのに充実感あります!
ナオキが寝てばっかりのページだけど、ナオキの左手を借りた自慰もくっつくだけのも、ホント可愛い×無限大!
起きているナオキとケイトのズレッ振りも楽しいです~!
【夢の料理大会】
3カプの夢のコラボ!
アキオ→ケイト→時貴→ハルミの順で料理が上手そう。
亮はヤル気が空回りしまくりで、ケイトに至ってはヤル気って何?って感じだから、戦力外通告は早いです^^
苦手なキラキラの絵だけど話と合っているし、話の灰汁や遊びに相乗効果を感じます!
斑目先生、才能ある人だなぁ~って思います!
大好きな1冊ですv