イラスト付き
あれ、思ってたんとちがう…?
受けは元気でやんちゃ、思ったより年若い印象。
攻めは大らかな男前で、思ったより根が明るい印象。
あ~~CPの属性ちょっと勘違いしていたな。ハマるかな~~と恐々読み進めましたが、
ストーリーとスピード感のある展開が楽しく結局一気読みでした!
時にコミカルな表現もありスッキリ読みやすいながら、人物の心情など丁寧に描かれており全体的に読み応えがありました!良かったです!
(よくよく読めばきちんと登場シーンに彼らの印象や性格を思わせる記述があったので、本当に自分の思い違いによるものでした。。)
義賊の受けという設定に心がときめいたのですが、活発で物怖じしない真っ直ぐないい子でした~。攻めの武炎も世話焼きで裏表のないタイプ。
真っ直ぐ同士の恋愛なので割と分かりやすいし、ストレートに思いを通じ合わせるので恋愛面でもどかしさを感じることはありませんでした。
2人のエッチもとても丁寧な描写で、溢れる想いが伝わってくるようなシーンで素敵だった~~!
出てくる登場人物みな、様々事情や心情、思惑はあれど根っからの悪人はほぼいなく、読後感もスッキリほっこりするものでした。
そして皆さん仰っている通り、ジャベールはとにかく良いキャラで良い意味で裏切られましたw
武炎、朱夏の2人はもちろん、周りの陛下、雷雷、林明そして何より側室のジャベール様が!とっても素敵なキャラでした!
義賊として貴族たちに盗みを働き、孤児達に恵んでいた朱夏。王宮で働く事になり王宮内で盗みを働こうとした矢先、面を被った男に捉えられ、玉璽を盗めと命じられる。自身のこれまでの出来事から貴族が嫌いな朱夏は、王の子であり正室の武炎とある出来事をきっかけにどんどん親しくなる中で、盗みを働こうとしている事や義賊であった事に後ろめたさを感じ…。
後宮のお話で、ちょっとした嫌がらせや事件などもあるものの、朱夏の周りは良い人達ばかりで安心して読めました。武炎と朱夏のほっぺたむにむになじゃれあいが可愛かったです!
個人的にはジャベール様が大のお気に入り。あの方めちゃくちゃ可愛いです…笑
櫛野ゆい先生で挿絵は沖麻実也先生なので、凄く期待していました。
実際キャラは魅力的だし、ストーリーも凄く面白かったです。
武炎はまさにスパダリなんですが、スパダリと感じさせない軽妙さがとても魅力的でした。そして朱夏ですが根が真っ直ぐで明るくて決して諦めない強さを持っていました。
その他の登場人物も凄く魅力的でした。武炎の母親の女帝が凄く素敵なんですよ。人を見る目と采配に拍手喝采でした。
そんな彼女に後宮があるのが不思議だったのですが、後宮の成り立ちを知ると納得なんです。
その女帝を支える武炎を中心とした一派と貴族と宦官を中心とした政権に戻したい一派との争いがこのお話の主軸なんです。
そこに朱夏が巻き込まれて後宮の下働きに出たことで、聡明な彼が成長するお話でした。
男ばかりの後宮なので当て馬とかは一切登場しません。なので誰が黒幕で玉璽を盗ませようとしてるのかを一緒に推理するのです。
この推理ですが私は外れました。朱夏と同じ気持ちで騙された感じです。
面白さで言えば神ですが上手く行きすぎ感があり萌2にしました。
個人的には全てが側室のジャベールに持ってかれた感でした。最後まで読むと彼の言動が一貫して誰の為だったのかが分かり、一気に好きなキャラになりました。www
今回は皇帝の正室と義賊の大工の養子のお話です。
貴族嫌いで義賊だった受様が
王城で出会った攻様の大切な人になるまで。
受様の父は名の知れた商人でしたが
先帝の重税で商いが傾き服毒死、
受様の母は父の死後に言い寄った貴族の嫌がらせで
心労から身体を壊して亡くなります。
行き倒れていた受様は
子供のいない大工の養父母に助けられて
養父母に感謝して育ちますが
1年前に養父が手掛けた貴族の家の設計図を盗見し
貴族から金品を盗んで孤児院に施す義賊となります。
ところがある夜、受様の義賊を知る謎の男に捕まり、
「玉璽を盗み出せ」と命じられるのです!!
男は受様を下級役人の養子という偽の身分を持って
受様を王宮の後宮に入れる伝手をもつ力があり
養父母の命をちらつかされた受様は3ケ月以内に
国家最大の秘密である帝の印章を探す事になりますが
受様が入る少し前に刺客侵事件があり
警備は一層厳しくなっていました。
しかも刺客を捕縛は先々代の皇帝の側室から
皇帝となった女帝が前伴侶との間にもうけた息子で
今は女帝の正室として後宮を仕切る攻様なのです。
果たして受様は玉璽を盗む事ができるのか!?
前々帝の側室から帝位に着いた女帝の息子である攻様と
前帝の失策で両親を亡くし義賊として盗みをする受様の
中華宮廷ロマネスクです♪
攻様の母である女帝の前の帝は
質素倹約で善政をしいた先々代帝の正室の息子でしたが
生母が幼帝の後見として贅沢の限りを尽くしたため
先帝が病死するまで世の中は荒れに荒れ
先々代の時代から宰相に助言をしていた攻様の母が
当代皇帝となったのです。
母皇帝は40代前半ながらも新たな伴侶を持つ気はなく
外戚が力を持つことを良しとせず
呼び寄せた息子を肩書だけの正室に据ていたのです。
攻様は貴族ですが
受様達下働きの者にも分け隔てなく接し
母のため、国のため、粉骨砕身していて
周りの者には次期皇帝として求められてもいますが
本人にはその気はとんとないという実に砕けた人物です。
受様はそんな攻様に気に入られて侍従にされてしまい
受様はソレを奥宮を探る手篝としようとするのですが
皇帝の命と後継を巡る王宮策謀に巻きこまれていくのです。
後宮勤めが初めての受様に気安く接する下働き仲間、
側室だった女帝の存在を快く思わない先代の生母、
先代皇帝の代から後宮に住まう側室、
攻様の友人だと言う宦官、
受様が身バレしないのか、
受様を送り込んだ人物の目的は何なのか、
そして攻様と受様の恋は実るのか、
ハラハラ&ワクワク、ドキドキMAX♪
受様が攻様の隣に居場所を見出すまで
大変楽しく読ませて頂きました。
沖先生のイラストも良い男満載で
物語世界を盛り上げていて眼福でした (^-^)v
しゅーか、ぶえん!
陰謀策略はひとまず置いといて、朱夏と武炎がとっても良かったです!
武炎がもう男前すぎて今年のベストオブ攻め候補入り確定です。
裏表のなさ(良い意味で)、包容力、心から国を良くしようとしてる所、なにより朱夏に対する態度ですよ!
もう朱夏が可愛くて仕方ない様子や、朱夏が怒っても叫んでも睨んでも朱夏を立てて下手に出てお願いの形をとったりして、可愛がったりやりたいことを通したり。
この心の広さと包容力!
エッチもとっても良かったです〜。
楽しそうで愛おしそうで協力しあって。
お話は中華後宮ものですが、女の人は女帝以外ほとんど出てきません。
朱夏がどんどん後宮の仲間と馴染んで行くのも、武炎や女帝に気に入られていくのも良かったです。
そしてジャベール!あなたって人は!強烈でした。