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劇的な恋愛は描かれていません。
読み終わった後にじんわり来て、にやにやしたり、ほっこりしちゃったりするお話で、それだけでももう「好き」ってなるのに、これがまた非常にお上手。
日常の中にふっと浮き上がる普段は意識していない寂しさとか、仲良くなりたくてそれなりに頑張っているんだけどどうもすれ違っちゃう『他人感』みたいなものとかが、本からじわーっと染み出してくるみたいなんですよね。
そして、その染み出してくるものは全体的にユーモアが塗されているの。
だから、結構悲しいことを描いていても、傷つかないで読める。
そしてそれが叙情になる(様な気がする)。
田沼さん、もう私、あなた様をロックオンいたしました。
すごく好き。
何度読んでも独特の味があるというか、絶妙な余白を読むのが楽しい不思議な作品だなと思います。
2巻発売を機に再読しました。熱海くん、好きです。
まず、こちらの作品はレーベル的にもBLではありません。
断言してしまうのも違うかなと思いつつ…ブロマンスなのかと言われるとそれはそれでまた疑問が浮かぶところ。
なんと言いますか、ジャンル分けが出来ない。読み手の感じ方による。そんな作品です。
きれいな顔をした高校1年生の男の子。熱海高汰こと熱海くんの、ごく普通でありながらちょっとだけ変わっている日常・学校生活を淡々と追う物語。
きれいな顔に生まれてきてしまったばっかりに、よく知らない異性から告白をされては、一体どこが好きなのか?果たしてそれは恋愛感情なのか?と、好意に困り果てる熱海くん。
なぜなら、熱海くんの恋愛対象は男性なのです。
しかしながら、かく言う熱海くんも非常に惚れっぽい人で、ふとした時にころりと簡単に好きになってしまいます。
ただ、そのどれもが真剣なものです。
レビュー冒頭にも書きましたが、こちらの作品はBLではないのです。たまたま熱海くんが同性を好ましく思うことが多いというだけで、恋愛感情を全面に押し出して描かれているわけではないんですね。
人として好き。友人として好き。なんだか分からないけれどこの人のここが好きだなと思う気持ち。
そして、恋愛的な意味での好き。
「好き」っていろんな種類があると思うんですよ。
熱海くんは惚れっぽいのではなくて、無意識に好きの違いを模索している途中なのではないかな…なんて思ったり。
独特すぎる高校生男子の、ちょっぴり個性的な人たちに囲まれつつあるごく平凡で素敵な毎日を追うのが楽しい作品です。
万人受けをするかは分かりませんが、このぬるま湯のようなぬくさが私にはとても心地が良いもので、じっくりと目で追いたくなってしまう1冊でした。
発売当初話題になっていてとても気になっていた作品です
試し読みして楽しそう(о´∀`о)♪と購入したままなぜか積み本…
年度内に読むぞ!と2巻も購入して1巻を頭から読み返しです
この作品は誰彼構わず心を開くタイプとは真逆の我が道を行く系の結構不思議くんなのに、とにかく顔が良いせいで本人の意を介さず誰からも注目を浴びてしまう…ちょっと惚れっぽい高校1年生の熱海くんの目線を通して関わる人々との日常を映した会話劇です
尚、小学校1年生からの主な熱海くんの回想によると過去気になったり惚れて来た相手は全て男性の様ですね
なので現在も告白してくる女子には一向に応える事はありません
彼の恋愛対象に関してはオープンにしている訳ではないですが彼が知っていて欲しいと思う人には臆さず、時に空気も読まずに伝えております
何かドラマティックな事が起こる訳ではないけど些細な事ばかりでもなくって、ちゃんと時間を追う毎に熱海くんは自分にとって居心地の良い人々を嗅ぎ取りながら小さな変化を重ねていきます
その過程がとても心地よく読んでいられます
熱海くんの未成熟ながらも冷静な高校1年生の目線を通して見える世界や人達の事が余計な感情を混ぜずに伝わって来るのが読み易いのです
最大の出会いは物語冒頭で惚れる1学年上の足立さん(先輩呼びではない)
足立さんを介して広がる世界もとても興味深くて楽しいエピソードが多いです
そしてとにかく「善良だな~」ってしみじみ思える世界
先輩’sも足立さんの母&姉も熱海くんのクラスメイトの辻くんや他のキャラもとても誰かの日常に溶け込んでそうな人でとても居心地が良さそうな人が紙面から迎えてくれます
中には善良か?は判断不可能なキャラも居ますがそれは熱海くんの目線を通して見えているのでそこもまた興味深い
何だか「人間っておもしろいな」とか「人っていいな」って押しつけがましくなく、漠然と前向きに思える空気感が漂う善良で居心地の良い作品に感じました
因みに本編最後のコマがしりとりで終わるのですが「りんご」→「五臓六腑」で終わります
この言葉のチョイス…w
そして「ぷ」かぁ~…って考えた読者の人、絶対多かったはずwww
ぷ、ぷ、、ぷ、、、プーミボ ンアドゥンラヤデート‼(タイの通称プミポン国王のお名前ですかね???笑)
不思議な雰囲気漂う熱海くんの恋愛はいつ始まるんだろう…?
そんな期待を持ちながら読んでいましたが、恋愛のスタートラインに立つのはまだまだ先になりそう。いや、でもそれで良いのかも。
恋愛に悩む熱海くん…なかなか良いです。
熱海くんにとって、好きとは何か?恋愛とは何か?を、いろんな人との出会いの中で模索していく物語でしょうかね。
初めて告白した相手に「いやそれ違うと思う」の言葉の意味を考えるけど、なかなか答えが見出せない熱海くん。相手の「好き」も自分が思う「好き」も、何だかよく分かんない風です。
面白いのが熱海くんのキャラ。
とにかくマイペースで時にいらんことをポロッと言ってしまうこともあり、何というかムズムズする性格です(笑)面白いけど、変わり者です。
熱海くんはイケメンで告白をすごくされるのですが、恋愛対象は男性。しかも惚れっぽい(気になるなーレベルの)のですが、切り替えも早いです。本当に好きなのか、好きだったのかその辺は曖昧です。
この作品、説明がホント難しい〜。実際に読んで欲しいです。空気感が独特。
熱海くんはあまり喜怒哀楽がないので、その表情から読み取れる情報は少ないのですが、それも彼の味で良さです。ジワジワきます^ ^
この先彼がどんなストーリーを見せてくれるのか楽しみ。また彼を通して、今度はどんなクセ強キャラが登場してくるのか、誰に好意を持つのかも注目すべきワクワクなポイントです。
BLってよりは、哲学チックな感じがしました。熱海くんの思考と言動、周囲の反応含め面白い要素がいっぱい。熱海ワールドにどっぷり包まれてしまう不思議な作品でした。
ほのぼのと面白い。
さばさばと面白い。
あっさりと面白い。
抜け感が面白い。
普通さが面白い。
私自身女子校出身だし兄弟息子いないんで、「男子高校生」が実はよくわかんない。
わかんないながら、これがリアルの一つのカタチなんだなぁと感じます。
女の子によくモテる美顔面の熱海くん。
しかし彼ご本人にはそんなモテは何の恩恵でもなく、自分が好きになるのは男で。
しかしながら本作はめくるめくBLではなく、熱海くんは恋愛面では特に何も起こらない日常を生きる。
喋ってて気楽な足立先輩。
野球部の綿野くん。
花屋の店員さん。
前の席の陰気っぽい辻君。
足立先輩の友達の国島くん。
恋愛は起こらないけど、なんかそれなりに楽しい日々じゃん?
BL読んでると、恋!愛!欲!それが全てじゃぁ〜!みたいに錯覚するけど、毎日というのは全然そんな事じゃないわけで。
熱海くんの日常がなんともいえずほんわかして、これは続きが読みたくなる。
私は国島くんが結構好きだなー。