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異世界で半魔の子供を育てたらヤンデレに育った 下

isekai de hamma no kodomo o sodatetara yandere ni sodatta ge

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表題作異世界で半魔の子供を育てたらヤンデレに育った 下

ロイ・グランフェルト 、人間と魔物のハーフ
佐久間 郁実、"奇跡の神子"として召喚された

その他の収録作品

  • 番外編 ワガママを叶えたい
  • 番外編 だいすきだから、いっしょにいる
  • 番外編 溺愛ホリック

あらすじ

強い執着心をもつ半魔の騎士×異世界に戻ったお人好し神子

異世界で出会った半魔のロイと家族の関係を抜け出し恋人として穏やかな日々を過ごしていたのに、何者かによって元の世界に強制送還された郁実。再び異世界に戻ると、そこは郁実が消えてから約三年後の世界だった。神殿で自身がこの世界に召喚された神子だったこということを言い渡された郁実の護衛につくことになったのは、王弟の息子を名乗って国随一の騎士へと成長、そして郁実が自分を見捨てて元の世界へと戻ったと思い込んで愛憎の念が入り混じったロイだった。そんなロイとともに郁実は神子として国を脅かす魔物を退治していくことになり、神殿や王族の間にある根深い問題にも巻き込まれていく。自分に降りかかる数多の困難に当惑する郁実だったが、何より戸惑ったのは大人になってもなお強い執着を自分に向けてくるロイの姿で――!

作品情報

作品名
異世界で半魔の子供を育てたらヤンデレに育った 下
著者
福澤ゆき 
イラスト
鳥梅丸 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
シリーズ
異世界で半魔の子供を育てたらヤンデレに育った
発売日
電子発売日
ISBN
9784041135495
4.2

(49)

(29)

萌々

(10)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
207
評価数
49
平均
4.2 / 5
神率
59.2%

レビュー投稿数6

真の〝ヤンデレ化〟は、下巻から!

個人的には上巻時点でも、若干15歳にして「誰も寄りつかない場所に監禁して犯し尽くしたい」と考える、激ヤバ拗らせ思春期男子で立派なヤンデレだと思っていました……が、違った。
真の〝ヤンデレ化〟は下巻からでした……!

なんと、全416P(紙書籍)中100Pが書き下ろしです。凄い!

郁実からの無償の愛により人を愛する心を知ったロイ。ですが、最愛の郁実は3年前に突如失踪。
「ずっと側にいる」と愛を誓い合った筈なのに…
そりゃ、自分を置いて何処かへ行ってしまった郁実に対して、裏切られたと思って憎しみも募るわな〜〜〜…

と言う訳で、郁実への執着心に愛情だけじゃなく〝憎しみ〟まで加わり、上巻の比ではない程の愛憎を孕んだ【クソデカ感情ヤンデレ攻め】へと成長を遂げました!拍手!!

上巻で甘々溺愛だったロイが、郁実の事を「神子」と呼び、終始敬語で完全に他人行儀なのがキツい……
郁実からすれば、ずっと会いたかったロイとやっと再会できたのに、めちゃくちゃ恨まれてるし、「会いたかった」と言っても全く信じて貰えないし、何なら「元の世界へ逃げられなくしてやる」と純潔まで奪われてしまうし……

待ちに待った「3年後」のお預けセックスは、まさかの陵辱プレイ
こんな形で繋がりたくない郁実は、必死に抵抗するも虚しく…「絶対に逃さない」と愛憎の炎を燃やすロイによって無理矢理に暴かれてしまいます。
こんな一方的なセックス、暴力でしかない。
それなのに、ずっと会いたくて仕方なかったロイの熱に幸せを感じてしまう郁実と、強姦なのに郁実を傷つけないよう、丁寧に優しく慈しむロイ。
お互いに裏切られて悲しくて仕方ない筈なのに、再会できた喜びや、愛おしくて堪らない気持ちが溢れていて……

…こんな、エモーショナルな陵辱プレイ初めてですよ!!!!!
もう、クソデカ感情好きの性癖をゴリッゴリに抉ってくる素晴らしい展開でした。

下巻では、〝神子〟として魔物から民衆を守る為、国中を巡る事になった郁実。
護衛騎士のロイと、専属治癒士のシグルドのお馴染みメンバーで旅をする展開にワクワク!
相変わらず、郁実へちょっかい出しまくるシグルドに、イライラ全開なロイの三つ巴構図が最高ですね♡
シグルド視点では郁実を大切に思う気持ちが溢れていて、切ない片想いに胸が締め付けられました……
彼は彼で郁実への恋心を拗らせてるんだよな〜〜…(好き)

そして、忘れてはいけないストーカー・黒沢の存在。
下巻では、常に黒沢の影に怯え続けて話が進むので、もう……黒沢がめちゃくちゃ怖い。
果たして、黒沢は実在するのか、郁実の幻覚なのか……

ロイと郁実、そしてシグルドの恋愛模様は勿論の事、BL萌だけじゃなく二転三転する怒涛の展開と伏線回収に徹夜で読み耽りました。

やっと、白い花束を渡せたロイに涙腺崩壊。
上巻終盤で、幸せそうに花束を買って帰宅したロイと、その後の絶望が苦しくて辛くて堪らなかったので、ロイの3年間が報われたような気がして胸が熱くなりました。

シリアスな本編に比べ、番外編はどれもページから溢れる多幸感が心地よくて、いつまでも浸っていたい……!
ロイの素質だったのか、郁実の教育の賜物なのか…見事なタイトル回収に、思わず拍手!

もう、本当にめちゃくちゃ面白くて、萌えて、泣ける(そしてエロい)最高の一冊でした。
上下巻合わせて本の厚さに圧倒されますが、面白すぎて時間が溶けますよ。全力でお勧めします!

5

ボリュームの大きさは期待値の高さ

ぶ…ぶ厚いっっ!!
私は電子書籍購入でしたが書店で紙書籍を見たとき、その厚みに思わず手に取りビビりました。本の重さが期待値の大きさを表しているかのように思えたので、その重さを手に覚えながら自宅にて電子版をじっくり堪能しました^ ^


下巻はまさに下巻でした!
期待しただけの面白さが詰まっていました。

郁実が異世界に神子として再度召喚されてしまうところからスタート。今度は神官たちの思惑通り神殿に降り立ったため、行動の自由がきかずロイを探しに行けず悶々と毎日を過ごしていきます。そんなとき、郁実の護衛騎士として側につくことになったのは、何と更に男らしく成長したロイ。感動の再会とはいかず、ロイは郁実への愛憎を募らせていて…という切ない再会劇となるのです。


嬉しい再会のはずなのにショックな再会となりました。
ロイよ…君はヤンデレの看板を降ろしたのか?再会後は郁実に塩対応かましてきます。郁実のことも"神子"とわざとらしく呼ぶようになり、かつてのヤンデレボーイの姿は見る影もありません。郁実がいなくなってからの3年の間に色んなことがあったんだと容易に想像できます。

しかし、みなさんご安心下さい。
"ヤンデレ"属性はそう簡単に変わるはずもありません。ロイがやすやすと郁実を手放すわけがないのです。ロイの行動の思惑が分かると、私は脳内でガッツポーズ。ヤンデレは置き去りにされてはいませんでした♪( ´▽`)

ロイが護衛騎士となることで、郁実を堂々と守れるし堂々と独占できるしメリットだらけ。ロイはロイで郁実の側にいられる理由を考え実行していたワケなんですが、それでも最初の冷ややかな態度は郁実をションボリさせるには十分。ま、郁実の知らないところでしっかり独占欲は発揮していたんで、読者的にはそこまで心配する必要なしでした(笑)


下巻は上巻の回収という役割を持ちつつ、ロイとのハッピーエンディングに向けて彼らを取り巻く問題解決へ邁進していく流れになっています。国の後継問題や神子を利用した陰謀論など黒い理由が露わになっていきます。
ロイとの信頼を取り戻しつつ、この国の抱える膿を出し切るために奔走する冒険譚としての側面としても面白かったです!
結局、暴力や力では何も解決せず「非暴力」を訴えた郁実の穢れなき心が一番の浄化作用があったんじゃないのかな、とそんな気持ちになりました。


登場人物たちとリンクするように私もドキドキハラハラしたり忙しい感情に襲われました。とにかく色んな展開が盛りだくさんの後半戦。飽きさせません。

やっぱり何と言っても作者さんの文章がドンピシャ好み。すごく読みやすい。
あんなに分厚い本が気持ちよく消化できるって、なかなかないですよ。読み終わってあれ?もう終わり?って思いましたもん。紙書籍は辞書並みに太かったけど、軽く賞味できるほどその世界に没頭しました。

シリアスなシーンがあるかと思えばコミカルなシーンもあり大いに楽しめた一冊です。シグルドを含めた3人の珍道中はこの作品の癒し。シグルドは最後の最後まで素敵なヤツでした(^ ^)

ストーリーもよく、そのスピード感も丁度いい。登場人物たちの魅力はもちろんのこと、動きや絡みもすごく良かったです。
番外編は本編後のエピソードって感じで、ほのぼのテイスト。幸せを噛み締める2人をご堪能下さい(*´︶`*)

4

番外編が面白い

待ち望んだ下巻でした。上巻は発売されてから知って読んだので、下巻の発売と時間が空いてなかったのが幸いでした。

下巻で郁実がどうして異世界と元の世界の間を行ったり来たりしたのか、理由が分かったのでスッキリしました。そしてあのストーカー男ですが、やっぱり追いかけて来てました。転生を疑うべき存在が1人ではなくて、どちらかだとは思いつつ、そのどちらもが郁実を救うべく最後に取った行動に不覚にも涙が出てしまいました。

下巻で特筆すべきはロイの伯父である王の存在でした。表題作も番外編でもロイとの関係にクスッとさせて貰いました。

上巻では2人に力が無くて救いの無い展開に思えましたし、下巻の途中までもロイの半魔故の郁実への思いが凄く重いのですが、途中の郁実が神官長の企みが許せなくなった辺りから俄然面白くなってました。この辺りで2人の関係が改善されたのも良かったです。

下巻を読むと番外編もあるので、そんなに重いお話では無かったんだとイメージが変わりました。

個人的には全てが解決した後の2人の仕事のお話が面白かったですね。モテモテのロイと以前とは違ってモヤモヤする郁実が面白かったです。
番外編でお話のその先を読めるのって嬉しいですよね。

2

主人公たちだけじゃない

半魔の下巻も最高なわけですが、主人公たちだけじゃない(BLだけじゃない)物語もあるわけで…番外編までたっぷりで本当に素晴らしかったです。(下巻の登場人物紹介たまらんです)

全てを読み終えて、また最初から、ワードを拾いながら読み返したいと思う濃厚な物語でした。

この度コミカライズもされるそうで、半魔の世界が広がって嬉しいです!

0

異世界転生ものにハマりそう

食わず嫌いしてた異世界転生ものですが
読んでみたら、まぁ面白いこと!
異世界と、こちらの世界の時間の流れるスピードの違いから来るすれ違いとか、色々面白いなぁと思いました。

何気に自分の中ではヤンデレ攻めは初めて
だったのですが、ヤンデレいいな…と
魅力に気づかせてもらいました。

メインの2人はもちろん、脇を支えるキャラクターも魅力的でよかったです。

上下巻合わせるとかなりのページ数になるのですが、サクサク読めました。文章がとても読みやすかったです。

0

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