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表題作不確かなシルエット

デザイナー・武村亘晟(29)
秘書のバイト(家政婦)・増宮巧真(大学生)(20)

その他の収録作品

  • 無傷なシルエット
  • あとがき

あらすじ

増宮巧真の新しいバイトは、気鋭のデザイナー・武村亘晟の秘書。
仕事は完璧で心地よい気配をまとう巧真は亘晟の日常にすぐ馴染み、二人の関係は順調にスタートした―はずだった。
ある日、創作上の行きづまりを感じた亘晟の、自己流“退行催眠”がうっかり成功してしまう。
しかも中身だけが19歳に戻った亘晟は、巧真に「一目惚れした」と迫り…。

作品情報

作品名
不確かなシルエット
著者
きたざわ尋子 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
不確かなシルエット
発売日
ISBN
9784344811539
3.9

(14)

(4)

萌々

(5)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
55
評価数
14
平均
3.9 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数6

一人二役の攻め様ヽ(*^^*)ノ

年上攻め様と年下攻め様と、一人二役で楽しませて頂きました( ^ω^)


受け様は、大学生の巧真。
勉強とバイトと、ギリギリまで頑張ってる巧真を心配して、親戚の怜司が紹介した新しいバイトが、攻め様であるデザイナーの亘晟の秘書。

仕事上の関係として順調だった2人だけど、
スランプに悩んでいた亘晟が、自己流の退行催眠をかけ、29歳だったのが10歳若い19歳の意識になってしまう。

19歳の亘晟は、素直に感情をぶつけ、躊躇いもなく巧真を口説いてくる( ^ω^)
最初こそぶったぎってた巧真だけど、絆されちゃう。

3週間しても戻らなければ、病院へ行って催眠を解いてもらう。
最初にそう決めていたので、この関係は期間限定になるかもしれない。
そんな不安を押し殺して、情熱的に愛し合う2人。

「絶対戻る」そう約束したのに、結局元に戻った亘晟は、19歳になっていた時のことを忘れてしまっていた。
19歳の亘晟を忘れられない巧真が切なかった。
こーゆーの、大好きです。

そして、けっこうなにぶちんじゃね?亘晟ってば。
なぜ、巧真のいなくなった恋人が19歳の自分の事だと思い至らなかったのか……。
随分過去の自分に信用ないんだねぇʅ(๑  ᷄ω ᷅ )ʃ

秘書を辞めたい、と巧真から言われ、落ち込む亘晟ににやにやです(*´艸`)

もうちょっと29歳亘晟の大人なとこや溺愛ぶりも見たかったなぁ、ですけど(´ω`)


イラストは緒田涼歌先生。
色っぽくて素敵(≧∇≦)
ラストのエチシーン、愛しげに見つめ合ってる2人が特に好きです。

0

大事な約束

大好きな作品で、何度か読み返してる作品です。気鋭のデザイナーと、その秘書のアルバイトをすることになった大学生・巧真の、切ないラブストーリーです。

このお話の目玉は、29歳のデザイナーの亘晟が、うっかり自分に退行催眠をかけてしまって、3週間だけ19歳に戻るところです。29歳の時には、巧真を気に入っていても大人の分別で手を出さなかったのに、19歳の時には、若さゆえに思いっきり口説くのが面白いです。

そして、もともと亘晟に好意を持っていた巧真は、19歳の亘晟に惹かれていくんだけど、29歳に戻った時に自分のことを忘れてしまうんじゃないかと不安になるのです。

絶対に忘れないと誓う亘晟と、別荘で過ごす、楽しくて甘い蜜月のような3週間。でも、29歳に戻るその時は、刻々と近づいて…。
3週間の記憶がないと知った巧真の、絶望感が胸に痛かったです。3週間一緒に過ごした亘晟を、大切にする姿も切ないです。
亘晟も、時々違和感を感じたり、巧真が愛しくてたまらなくなったり。無くした記憶に苦しんでいる様子にキュンキュンします。

無事に亘晟が約束を守れた時には、巧真と一緒に嬉しくなります。
お話も切ないけど甘々で両方楽しめるし、亘晟が自分のことを思い出せれるように仕掛けたヒントとかも面白いです。

2

設定がいいだけに・・・

決して悪くはないんです。面白かったんですよ。

ただ、↑レビュータイトルにも書きましたが、せっかく設定がいいのになんかあっさりし過ぎてもったいない気がしました。

『薄っぺらくて読むに堪えない』というわけじゃないんです。ちょっとあっさりさっぱり過ぎるのが残念ですが、それでも面白いとは思うんですよ。

私は本来『年下攻』は苦手なんですが、こちらの19歳亘晟はなかなか好感が持てました。わずか1歳違いなんですが『年下攻』としてのよさはあるんです。
でも、私は29歳亘晟には特に魅力を感じませんでした。

亘晟の記憶(そもそも『記憶喪失』ではなく『退行催眠』のようですが)が戻ったのもあまりにも簡単過ぎだとは感じましたが(専門家のもとを訪ねて、家に帰って来たらもう29歳亘晟だったって、いくらそれが主題じゃないとはいってもあんまりなんじゃ・・・でも『催眠』ならこんなもん?)『19歳亘晟が消えたあと』の巧真の切なさはよく出ていたんです。

それなのに、29歳亘晟がアレでは・・・なんかせっかくの『切ない設定』が活かし切れてないように感じてしまったんですよね。
まあこれは、私が29歳亘晟がまったく好みじゃないから余計かもしれませんが。

個人的には、すごくよかったとも好きだとも言えませんが、それでも確かに面白かったしダメだとも思っていません。細かい好みの問題です。

とにかく、この薄い1冊で書くのはいろいろと無理があったんじゃないかなあ。こういっては何ですが、設定の無駄遣いとさえ感じました。←スピンオフ2冊も出すより、こちらに分量割いて欲しかった・・・

ひとことで表現するなら『惜しい!』です。

評価はかなり迷った結果、個人的基準として迷ったら(『神』はべつとして)ワンランクアップというのに加えて、何よりも『設定勝ち』という点でおまけして『萌×2』で。

題材(設定)からして、いつものきたざわさん作品の雰囲気とは少し違う気がしました。脇キャラクターが(比較的)控えめだったのも新鮮です。
個人的に、きたざわさん作品にしょっちゅう出てくる『悪趣味な揶揄に満ちた脇キャラクター』が大キライなんですよね。

ですから『きたざわさんのワンパターン』が合わない方にも読みやすいんじゃないかとは感じました。まあ、亘晟のキャラクターは『いつものきたざわさん』そのままだとは思うんだけど。

脇で出てきた陸矢をメインに据えたスピンオフが『溺れそうなリグレット』『強がりなピルエット』です。

3

せつないけど、ほんわか。

良かったですー(ノД`)涙
久しぶりにきたざわ先生の作品を読みました。
設定に惹かれて買ったのに、読み始めて数行でそれを忘れて亘晟が退行したとき、『あれ?ファンタジー!?』って、ビックリしてしまった(笑)
しかし、良かったです!ファンタジーと言えばファンタジーでしたが、記憶喪失なんじゃなくて催眠ってとこがリアリティあるというか(^_^;)
この方が記憶戻るのも、退行してたときのことを思い出すのも無理がないかなぁ、と。ご都合主義と言ったらそれまでですが、記憶喪失よりは納得できました。
19歳の亘晟とのいちゃラブシーンは微笑ましくも、それが果たしていつまで続くのかという不安がうまく書かれていて胸がキューンとしたし、亘晟の催眠が解けてからは子供と大人、両方の亘晟に惹かれつつも『あの3週間』を覚えていない亘晟には向き合えない巧真のせつなさとか、自分自身に嫉妬して焦る亘晟に胸がキューンとなりました〜☆
19歳の亘晟も、隠しカメラはいただけないけど粋なことをするもんだ(*^_^*)

番外編では再びラブラブな2人が見れて良かったです。『3週間』の記憶が戻ってからの亘晟が時折大人気なく見えるのがまたいい(笑)
巧真がしっかり屋さんだから、うまく手綱を握ってくれるんでしょう。

1

唐突に読み返したくなったのでレビューします。

きたざわ先生の作品って、唐突に読み返したくなることがあります。
持っている作品数は少ないのですが、少ない割りに再読率が高いです。
この作品もそのうちの一つ。

きたざわ先生の受けって、純情で一途・・・な受けが多い気がします。でも、弱々しい感じはしなくて、しっかりと“自分”を持っているタイプが多い。
この作品の巧真もそういうタイプ。とっても好感を持ちました。
凛としていながらも、しなやかで、“年下”になった亘晟(攻め)の我が儘というか、甘えも許してくれて・・・・・・。
ちょっと、言い方が変ですが、私の理想のタイプの受けです。

作品の雰囲気と織田涼歌先生のイラストの雰囲気も合っていて、バランスのいい、すがすがしい作品だと思います。

私が持っているきたざわ作品の中では一番好きな作品です。

0

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