電子限定特典付き
初作家様でした。
過去に縛られたままの想いを解く、救済の物語……
……なんとも凄まじい光景が広がっておりました。なんだか見てはいけないモノを見た気分(?)
でも安心してください!めちゃめちゃハッピーエンドです!!!
「ひとつの記憶を巡る三人の男達」とありますが、決して三角関係とかじゃないです!むしろ三人の関係性が実に見事なバランスで成立していて、先生の手腕に脱帽です。
よかった…救われてよかったよ…ほんとによかったよぉぉぉぉぉぉ。゚(゚´Д`゚)゚。泣
雁字搦めの過去から解放されてからは各々に充実した生活を送っていて、本当に安心しました。あとがきも微笑ましかったです(*´꒳`*)
2024/05/12 読了
カバー下は鳥肌たちました;(´◦ω◦`);
確かにこの可能性は多いにある…ヒエッ
あと、水や汁の描き方が実に生々しく艶やかでえろかったです。すげぇ…(語彙力)
描き下ろしで受けが攻めに行っていたプレイは18禁同人誌でしか見たことなかったので商業単行本で出てきてびっくりしました(笑) どえろかった… 出禁になったらめっちゃ草生えるwww
アニメイト限定4Pリーフレットもおすすめです!
前作のコミックスも大好きですが、こちらも凄いです。スリリングな情景描写が上手すぎる...。
1話のフックの強さ、読者の固定観念や思い込みを利用したストーリー展開、最後まで一気に読ませる面白さ...お見事です!
相互救済とは少し違うかもしれませんが...2人が出会うことで、それぞれが自分の人生の輪郭を取り戻していく様子に心が揺さぶられます。
年上敬語受けすごく珍しいなあと思いました。受け攻めだけでなく、周囲のキャラクター達もとても魅力的です。
問題が解決したら終わりじゃなくて、その後の関係性も見せてくれるのもまた良い。キャラクターが生きてる感じがするので...。
今作もとても面白くて、すっかり雪国先生のファンになってしまいました。次回作もお待ちしております!
雪国ムウ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
不憫 4
シリアス 3
エロ 3
救済 3
血表現 1
な感じだと思います。
手フェチ大学生×過去に縛られた性依存症のカプです。
記憶なのか夢なのか。しかし脳裏に焼き付いている白い手。その所為で無自覚に手フェチとなっていた大学生の中津さん。ある日、バイト先で出会った仕入れ業者の白瀬さんの手に見覚えがあった。中津さんの誘いに乗った白瀬さんだが、どこか危うい言動がほっとけないが、白瀬さんの同僚の多賀谷さんまでもが絡んできて…。
メインカプは中津さんと白瀬さんですが、物語り初っ端から中津さんと脇役キャラの先輩の絡みが描かれてたり、白瀬さんが性依存症となった原因やその元凶の人物との絡み、そして白瀬さんと多賀谷さんの過去の出来事など、様々な絡みが少しずつ描かれています。
中津さんの記憶に残っている手、白瀬さんの自己評価の低さ、多賀谷さんの白瀬さんやその周りの人達への言動など、色々なことが疑問になりながらも読み進めていくと、それが徐々に紐解かれていくので、3人それぞれの存在や言動の意味が分かり、最初に抱いた印象が変わっていきます。
中津さんと白瀬さんの関係も勿論良いのですが、多賀谷さんと白瀬さんの関係も個人的に萌えます。昔は良好な関係、むしろとても良い雰囲気だったが、不運が重なりお互い罪悪感を抱いてしまう。何事も無く過ごしたいのに、過去のことに縛られ続ける。本当は許したいのに、救いたいのにそれが出来ない。2人共不憫で切ないです。
白瀬さんが脇役キャラに殴られたりするので少しだけ血表現があったりして、痛々しい描写もあります。あと個人的に中津さんのバイト先の店長の発言が物凄く嫌いでした。あんな店長が居る店は利用したくないな。
不安を抱える白瀬さんを優しく包み込むワンコ攻めな中津さん。危うげで、だけどそれすらも妖艶な色気がある白瀬さん。責めることも責められることも出来ず、それでも側を離れない多賀谷さん。三角関係とは少し違う、絶妙な人間関係に脱帽致します。是非とも読んでほしいです。
主な登場人物は手フェチの好青年攻め中津と過去に訳ありな不憫受け白瀬、そして白瀬の高校時代の同級生の多賀谷の3人。
とはいえ、この3人の関係性を「三角関係」という言葉で表すには少し違うような気がします。
薬局のバイトをしている中津はその仕入れとしてやってきた配達員の白瀬と多賀谷と仕事相手として出会います。
中津は白瀬のことがどタイプで気になっていたところ、ひょんなことから白瀬も自分と同じゲイであることを知り少しずつ距離を縮めようと図ります。
幸薄そうな雰囲気だけでなく、か弱そうな細い手までもタイプすぎてますます惹かれていく中津。
その一方で、白瀬の指にある特徴的なほくろを見て中学の記憶がふと蘇ります。
それは何者かによって手首を縛られ閉じ込められている男の後ろ姿。
まさにこれが中津にとって自分の性的指向(嗜好)を自覚するきっかけでもありました。
そしてこの記憶の男こそが白瀬なのではないかと確信に近い疑問を抱くようになります。
ところが、この記憶の出来事こそが物語の核心とも言える中津、白瀬、多賀谷の3人を巡るものだったのです。
白瀬と多賀谷の関係性は非常に複雑なんです。
少なくとも白瀬は多賀谷に対して恋情を抱いていましたが、多賀谷はゲイではありませんし白瀬に押されっぱなしだったので白瀬に対してどういう感情だったのかは明確ではありませんがそんなに悪いようには思っていなかったはずです。
ですが、例の“出来事“によって2人の抱く感情や関係性が発展することなく、お互いがお互いに対して罪の意識を持つようになります。
これに関してどちらの方が悪いということができないことにお互いがお互いに罪悪感と執着に囚われていってしまう原因なのです。
本当に複雑で深い問題で、完全に元の綺麗だった頃のようには戻れないということがとても切なくて苦しいです。
たぶん、白瀬と多賀谷自身もその関係について思うところはあったはずですがどちらも先に踏み出せずにいたんでしょうね。
その2人の関係性を精算するきっかけをくれたのが中津でした。
読者の私自身も何だかやるせない気持ちでいっぱいでしたが、3人が新たにそれぞれの道を歩き出していく兆しが見れて最終的に良かったです!
そしてやっぱり不憫な受けくんを受け止めてくれるヒーロー的な好青年攻めは最高の一言に尽きます(^_^)b
本編は大分重々しいストーリー展開でしたが、最後にはしっかり中津と白瀬の甘い一時も見られて良かったです。
これから先はもっともっと2人で幸せになってほしいと思いました!
エチもストーリーもどちらも欲張れるそんな一作だと思いました♡
この作品、とても面白いです!
内容が面白い、というよりプロットそのものの斬新さというか個性が光っています
是非、ネタバレは最小限で読んだ方が良いと思います!
なので核心には触れない程度のレビューにしたいと思います
あらすじにも”三人”と書かれています
確かに主要なキャラは3人なんです
ですが3人集まった際のBL展開であるようなNTRとも三角関係ともこの3人は違うんです。。。
とは言えLOVE要素が皆無でも無いのでちゃんとBLなんです!
この設定で破綻なく最後迄どのキャラにも興味を持ちながら、何かを期待しながらも、同時に何かが起こらないよう祈りながらドキドキハラハラして読み耽られる
しっかりした骨格があってこそのお話し構成だと思います
[2人+1人=3人]の図式はその内訳は変われど最後迄[2人+1人=3人]で本編、番外共に終了
この関係性の変化も面白い
でもいつか[3人]が揃って語り合えるそんな瞬間を覗けたら嬉しいな~と願ってしまいます
まだ2冊目の先生なんですね!
存じ上げませんでしたが益々今後に期待したい、そして応援したい作家様と出会えた1冊です