「俺が帰るのはクロの隣――」

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表題作愛日と花嫁 2

クロ
神様,ルカの番,α
ルカ
神様になった元村の青年,クロの番,Ω

その他の収録作品

  • カバー下(描き下ろしイラスト/あとがき)

あらすじ

突然変異でΩになった青年・ルカは、しきたりによって神様・クロの花嫁になる。
身も心も繋がり、番となった二人は抑制薬の生成にも成功し、蜜月の日々を送っていた。

頼れる人間がいるあいだに子供を作ったほうがいいとルカの弟であるケイに提言されたクロだったが、
子作りをするのであればそれよりも先に祝言をあげるべきではないかと思い――。
神様と紡ぐ愛日は、かけがえのない日常になる。
渚アユムが描く珠玉の突然変異オメガバース×ファンタジー待望の第2巻!

限定版
描き下ろし28P小冊子付き

作品情報

作品名
愛日と花嫁 2
著者
渚アユム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758026000
4.5

(280)

(183)

萌々

(71)

(18)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
23
得点
1259
評価数
280
平均
4.5 / 5
神率
65.4%

レビュー投稿数23

愛と切なさと悩みと謎がある

ふたりが愛し合って本当の夫婦になってからの続編です。
結婚式・初夜の短編が最初につき、それから子どもができてからのふたりの旅である続編が描かれています。

もちろんオメガバならではの楽しさもあります。とにかくセッセがめちゃくちゃエロいです。激しいです。渚アユム先生、描くの上手ですよね~。もう攻めのクロはかっこいよくて意地悪しても言葉責めで甘々になるし、受けのルカは甘えてねだるのがかわいいし泣き顔がエッチだし。サイコーです!!
ふたりが好き好き言いながらするセッセを見るのはとっても楽しいです。

クロの攻めフェの後のセリフがめちゃくちゃ大好きです。「ルカがかわいいからかわいがってる」サイコーーですよね!!!

2巻の前半では、トトのいる場所へ行く間にクロとルカの過去や性格の成り立ちが描かれています。
クロがカラスから人間の姿かたちになったこと、生みの親のようなウェレとのこと、神様の昔の話を知ることができます。子どもの身体と人間の姿になった理由のクロはとてもかわいくて、そして切ないです。でもクロがふたつの手でちゃんと繋ぎとめることができて一緒に歩んでいける愛するルカと出会えてよかった、そう感じるエピソードでした。
また、ルカの誰かの為に犠牲になる人生の理由と幼い頃の様子も読むことができます。こちらもまた切ない。今でいうヤングケアラーですね。幼いのに父親と母親代わりのいいお兄ちゃんでいる姿は泣けてきます。
少しずつ素直になって照れているルカはとても愛らしかったです。少しでもクロに我が儘を言えるようになってよかったです。

渚アユム先生のセリフの言葉使いと物語、とても素敵です。絵柄もキレイですが、物語がとても魅力的ですね。

2巻の後半では妊娠したルカとクロは他の神様たちノアとトトと過ごし、一緒にいろいろな話をします。一度読むだけではちょっと理解しがたいので、ゆっくり時間をかけて神様たちの真理を読み込んでいきましょう。とてもよく練られた設定と心理です。続編ならではですね。とても興味深いです。

正直、わたしの理解力と語彙力では2巻の物語を上手く語れません。
もうすご~~っくいろいろなんです。素晴らしい言葉と絵を自分の目で確かめてください。そして考えてください。これからどうなるのか。ルカはどうなったのか。クロはどうしたのか。謎もでてきます。
頭がぐるぐるとしながらページは進んでいきます。
そして3巻へと続きます。

そうです!続くんですよ!!!!!
もう4巻、早く読みたいです!!どうなるの~~???


描き下ろしの温泉旅行もルカの惚気もとっても良かったです。ずっと話を聞いていたい!!!!!
大満足の2巻でした。

10

設定が難しい…

続きものののため購入。
前巻を読み返さずに2巻をみたら設定がややこしく感じ、読み返さないと自分には何が何だか分かりませんでした。
ファンタジー前提としても神とΩ…Ωの設定が生かされている…?のか…?という疑問、、
子供を作るというお話の上ではΩがなら納得はしますが、神の設定が…難しい、、、
噛み砕いて読まないとスっとはお話入ってこないなぁ…というのが正直な感想でした。
エロは程よくあって攻めと受けのキャラクターバランスは最高なのですが、もう少しお話の設定が優しくてもいいのかなと思いました。
2巻の終わりも???という終わり方で、3巻購入はちょっと悩みます…。

8

縦に横に広がるストーリーの奥深さに魅了される❤︎

ファンタジーもののお話は、創作された世界観が独特であればある程、前のめりになってしまいますが、
このお話に描かれている背景は、自分のなかにもある原風景のような世界で、そこにまずとても惹かれてしまいました。

人間はほんのささやかな存在で、巡る季節に翻弄されながら、自然のなかのひとつの生き物として生き死にを他の生き物と共にしている…そして神様という存在が物理的に存在している古の時代の世界。

神様との境界線というのはとても曖昧で、グラデーションのように何かが強まり極まっていく先に永遠の命や不思議な力が備わっていく。神様はそうして存在する、沢山のうちのひとつの生きものかたちであるということ。
そんな世界に同じようにある意味、極まった存在のαとΩがいるのも面白い。
神様はαが多いのですね。

2巻では、かつてのカラスから神様になったクロと番うことで、自身も神と呼ばれる者たちのように、衰えない生を宿す身体となっていくルカが更に、お腹にクロとの子どもを身ごもります。

1巻で実は優しいと分かったクロと一緒にいることを夢見たルカですが、2巻はルカと私の期待をも上回る勢いでクロの本領が発揮されます。
ここは、ほんと読んでいて幸せになります❤︎

ヒトから神様へ、そしてまた更に新しい命を授かった身体へと変わっていくルカ、
永遠の命をヒトのために投げ打ったウェレ
そんな彼らを様々な形で受け入れようと模索する神様たち
奇跡のような存在になっても、周りとの関わりをなくしては生きていけない、そんな生きものとしての営みを縦軸に

クロとルカのあいだに交わされる情感が一つの答えのようなものを浮き上がらせます。

思っていたより、いろんなことが語られてる印象のこのお話、好きです。
続き、ほんと楽しみだなぁ

8

えっえっ(嬉)

なんとーーー!
インタビュー記事読んであれーって思ったんですが
なんと続くんですね!!

すっごくじっくり2人が親になる、っていう段階を読ませてくれるんですねーーー(嬉)
単話で配信されてる「吉日」でわかってましたが
二人の間には無事に子供が生まれることがわかっているので、安心して読めるわけです。

まずは子供を作ろう!ってことでめちゃくちゃエロい濃厚エチが描かれております。
そしてちょっとした偏見がまだ残りつつもルカのふるさとは代替わりをして少しずつかわっていく様子を感じます。
ゆっくり時間がかかるんですよね。
土作りと一緒で。

無事に妊娠して梟の神様のところへお腹の様子をみてもらう遠出、もいいです。旅情!ラブ度!新婚旅行なのか?!

ウェレとの思い出、クロが烏の姿から人の身体をもらった顛末なども描かれてグッときました。ウェレ‥好きです。
果物の神様。食べられることが喜び。グロいけど食物の関係からみたら自然なことでした。

二人とも自分の気持を全部いわなかったり相手を尊重するところがあるのでちょっと食い違い、はありますが基本的にラッブラブです。照れながらも伝えたり話したりするシーンはいいです。愛って感じです。

ただちょっとだけセリフだけどモノローグっぽいところが何箇所かあってなんかポエムみたいに聞こえてしまって一読しただけだと、あれ?どういう意味?みたいになってしまって私の頭では流し読みになってしまったところがあって萌×2になりました。

詩的表現とか叙情的なものへの読解力がある方はたまらんと思います。わたしは昔から詩的表現が頭の中を右から左へ流れてしまうアホの子なのです。
それをもってしてもこの雰囲気!愛!神様!大好きです。
お腹が大きくなるシーンは描かれていませんが、つわりのシーンがあります。
あと生まれた子供シーンちょっとだけあります。かわっ‥!かわいいっ‥、って思ってると終わります。

クロが献身的なのでいざ出産!となったらどうなるのか。そして名前は何になるんでしょうか。楽しみに次巻を待ちます。

7

巡り会い 触れる 君のすべてが 僕の愛の魔法

「愛日と花嫁」2巻の見所はズバリ【人間として完成していない・・・と、苦悩するクロ】の魅力に尽きるなぁと思っている。

この不思議な生き物を
まるごと幸せにするには
何が正解なんだろう
と、自問自答をひたすら繰り返して 悲痛な叫びをあげたくなるたびに、ルカに明るいところへ救いあげられて。

この2巻で、クロは私至上一番の努力を怠らない攻めとなった。
神様だから やることが壮大(生命のメカニズムを解き明かし つわり軽減の薬を生成するなど・・・)
今でも十分スパダリなのに 縁を頼り知識を得て、ルカにとって最適で最強の番へと自らを創りあげてゆく。
ただでさえ魅力的な攻めの、苦渋や葛藤を乗り越えて成長していく過程を 丁寧に繊細に描いてくれている。
攻め至上主義の私にとって、こんな幸福なことはない。

完全で究極な博愛主義者(ウェレ)との蜜月と残酷な別れが描かれた6話は名言の宝箱で神回だった。
クロの無邪気な可愛らしさと 彼の辿るべき運命に思いを馳せると胸が痛くなるのだが。
全体を通して それぞれのキャラへの寄り添い方が緻密かつ丁寧で、神視点の台詞、動物から人間へ生まれ変わったクロの心情など、キャラそのものでないと出てこないようなセリフやモノローグをいつも大事に噛みしめながら読んでいる。クロの台詞が、本人は語彙力を気にしているみたいだが、本能のままにルカを愛おしんでいるところが読み手としては大変尊く感じているので ずっと変わらずにいてほしい。

最後に、トトの言葉を借りて言わせてください。
「(今世紀最大に)面白い。(そして大好き)
(どうか末永く)続けて。(ください)」

6

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