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表題作賢者と寵愛の翼

ユーエン・ファルコナー,賢者,ルドゥラのアルダ
ルドゥラ,岩山の民の若長,ユーエンのアルダ

同時収録作品賢者と寵愛の翼

(攻受不確定)明晰,明晰のソモン
(攻受不確定)秩序,秩序のソモン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

運命の相手として結ばれた賢者とルドゥラ。
賢者はルドゥラの氏族に認めてもらうため岩山へと赴き、アルダとしての試練を受ける。
だがその最中、崖から深い森へ落下し行方不明に…。
一方、明晰と秩序は賢者の命により、旅に出ていた。
もともと水と油のふたり、さらに旅路には困難が待ち受け…。
翼竜翔る世界、至高の愛が輝く!

作品情報

作品名
賢者と寵愛の翼
著者
榎田尤利 
イラスト
文善やよひ 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799764527
4.6

(47)

(33)

萌々

(10)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
217
評価数
47
平均
4.6 / 5
神率
70.2%

レビュー投稿数10

深くて一途な至高の愛、ここに降臨

『賢者とマドレーヌ』との出会いから約1年ほど。初めて読んだときは衝撃でした。
ストーリー、設定、キャラクター、イラスト……全てにおいて最高峰レベルの神作品。ド肝抜かれました。

早く続きが読みたいと切望していましたが、ついに続刊『賢者と寵愛の翼』が発売と聞いて狂喜乱舞です♪
今後も年に1冊ほどの発売ペースになるのか分かりませんが、同じく年に1回やってくる自分の誕生日より発売日の方がテンションが上がっています(笑)


待ちに待った続編はというと…やはり神でした。
す…す…素晴らしい〜〜〜!

前巻からのバトンを見事に引き継ぎ、更に見せ場てんこ盛りのストーリー展開です。読む手が止まりません…っっ。
読み始めたら最後。この世界に堕ちます。
時間も忘れて没頭してしまうこと間違いナシなので、読む際は何の用事も入れないことをおススメします^ ^


今作は、アカーシャの未来について切り込んでいくことがメイン。そこに孕む問題を解決するため、ユーエンを始めとするソモンたちが奮闘していきます。その足掛かりとして、ユーエンはルドゥラの住む岩山に赴き、アルダ試練に臨むことになるのですが……これは簡単に言うと、ルドゥラのアルダとしてユーエンが相応しいかどうかを空の民全員で審査するみたいなこと。それが3次試練まであります。

このテストがめちゃくちゃ面白い!
ユーエンが最高です。カッケ〜です。

ルドゥラのアルダとして認めてもらうため、ボロボロになりながら頑張っちゃう姿には感動…。いつも取り澄ました彼が身なりも心もグチャグチャになるほど、ルドゥラを想う気持ちに胸がアツくなりました。
この試練ターンは、ユーエンの魅力がギュッと詰まっています。彼に課せられた試練をハラハラドキドキしつつ応援しながら読んで下さいね。


物語全体としては、このアルダ試練のウエイトが高いですが、もう一方で明晰と秩序の炭探しの旅も同時進行で進んでいて、こっちの旅道中もユーエンの試練に負けず劣らず面白いです。
相容れない彼らの関係にも何やら動きが起きてきて、興味深い流れになっていくので別の楽しみが増えました。(ムフフ)

あっちこっちで見逃せない展開ばかりで忙しいけど、それだけ見どころが満載ということ。個性的な人材がたくさん揃ってるんですから、当然といえば当然ですよね。
まだまだ作品は続いていきそう。なので、完結のときまで見届けていきます♪( ´▽`)


今巻はアルダ試練がユーエンを肉体的にも精神的にも苦しめましたが、この試練はユーエンに色んなことを学ばせたような気がしました。

ルドゥラのアルダとして認めて貰う、いわば自分やルドゥラのためのって感じの試練でしたが、彼が今まで見えてこなかった最下層の民たちの問題に向き合うことが、実はユーエンにとっての本当の試練だったのかも知れませんね。賢者としても、アカーシャに生きる1人の人間としても、この試練はユーエンにとってアカーシャの現実を知る良い経験になったと思います。

この作品はBLだけじゃなく、階級差別問題や環境問題といった社会問題が絡むストーリーになっているのも大きな見どころで、今後追及が深くなっていきそうで楽しみです。
(もちろん1番は、ユーエンとルドゥラの愛の育みではありますが^ ^)


今巻もどっぷり作品の世界観にのめり込みました!2人の行き着く未来の姿やアカーシャの行く末を想像し、読後の余韻に浸るのもこの作品の魅力の1つですね。
2人で1つ、"私の半分"だと愛を囁く彼らの深くて一途な至高の愛に浸った一冊でした(*´︶`*)

14

ワクワクしました

はー…すごく面白かったです。
ワクワクもハラハラもドキドキも萌えもたっぷりです。全部あります。
ソフトカバーの大判サイズに上下段組280P超のボリュームだというのに、物語を読み進める手が止まらず時間を忘れて没頭して一気に読んでしまい、ページが残りわずかなことに気が付いて「ああ〜!終わらないで〜!」なんて思ってしまいました。

シリーズ第1巻となる前作は、アカーシャという知らない世界の特殊な世界観に身を任せながら物語を楽しむ、言わば導入編といった印象があったのです。
BL作ではあるけれど、その辺りは少々物足りなかったと言いますか、この壮大な世界を語るには今の段階でBL描写を入れすぎてもバランスが悪くなるのだろうなと読みながら思っていたものですから、次巻では一体どんな味付けになるのだろう?と期待大の状態でページをめくりました。
2巻、すごいです。期待以上の胸躍る面白さと、前作で物足りなかった萌えの部分が詰まりに詰まっています。
読みたかった以上のものがここにありました。

前作でお互いの半身のような存在・アルダとなったユーエンとルドゥラ。彼らのその後の関係、ユーエンが見たアカーシャの未来の姿が気になるところで終わっていましたが…いきなり惚気から始まる今作。
もう私は序盤で完全に掴まれてしまったのです。2人の空気感が新婚のようでもあり、長年連れ添った間柄でもあるような絶妙なさじ加減の良質な萌えの塊だったものですから。
大きいと小さい。身長・体格差がある大柄なユーエンの膝の上にちょこんと乗っかったルドゥラがマドレーヌを食べるんです。こんなの、こんなのかわいいったらないですよね!

そんな2人が今回挑むのは、ルドゥラのアルダとして空の民達に認めてもらうための3つの試験。
ユーエン奮闘記とも言えるこの3つの試験がどれも面白い上に、ユーエンの魅力とルドゥラへの強い想いを再確認出来たり、空の民達と森の民達の暮らしぶりと人となりまで分かる素敵なエピソードだったんですよ。
そして、この試験の合間に挟まれるようにして「明晰」と「秩序」ペアの白炭探し珍道中も描かれていきます。
良いところで次パートに続く!と交互に進むからなのか、じわじわ焦らされている感覚になってくるのが気持ち良かったです。
相性としては最悪な2人の関係がおやおやおや?と、ちょっとしたことがきっかけで変化していく。
この2人の今後もどう転んでいくのかが楽しみになりました。なんとも面白そうな組み合わせじゃないですか?

2巻を読み終えて、「知らなかったを知る」「変化」のエピソードが非常に印象的かつ魅力的な巻だったなあと感じています。これが流れるように自然に描かれているのが榎田先生の上手いところですよね。
今作で知らずにいたことを少しだけ知ることが出来たユーエン達ですが、アカーシャという世界は壮大です。きっとまだまだ知らないものだらけなのではないでしょうか。
今後彼らがどんな未来へ連れて行ってくれるのかを楽しみにしつつ、もう少し読み終えた余韻に浸りたいと思います。

8

作者さんのTwitterを見てから

発売日まで、暇さえあれば明晰と秩序のことを考えてました。
意外な二人だったのと、受攻が想像つかなくて!
なので感想もこの二人に偏ってます。参考にならないレビューでごめんなさい…

もう一刻も早く読みたくてウズウズしてたんですけど、無事に読むことができた今も続きが気になってウズウズ止まらず。
ちなみに読み終わった後も明晰と秩序の受攻はハッキリしませんでした。でもどっちでも可愛いな〜



!!以下ネタバレ(若干)!!




水と油の二人、初めはも〜全く気が合いません。一巻の出来事から明晰は秩序を警戒してるし、秩序も明晰のことが嫌いです。

でもこの人達、そもそもお互いのことを表面的にしか知らなかったんですよね。
きちんと向き合って会話したり、旅の間のトラブルに対処したりするうちにお互いの新たな一面を見つけていくことになります。
ちょっとずつ距離を縮めつつ…あんなことやこんなことがあり…からの八章!

八章は本当にハラハラしながら読み進め
ました。
秩序と明晰の距離が縮まって秩序が仲間に…はならないか〜そう簡単にはいかないか…

秩序はアカーシャで一番賢い(らしい)明晰に
” 明敏”と言われるくらい聡い人なんです。
なのにニウライが絡むと思考停止してしまうんですよね…

そうなってしまうくらいの経験を幼少期にしていて、
不安定だからこそニウライに縋りすぎてしまうのかもしれません。

そこから不安になりつつ読み進めた243頁(確か)が個人的に突き刺さってしまって…!!
是非本編で読んで欲しい…!ので内容は書きませんが、読んだ後とても平静ではいられませんでした。
また二人のことしか考えられない日が続くんだきっと……

7

強く美しく予想を超えるストーリー展開 素晴らしい!

あまり小説読まないのに1巻の続きが読みたくて読みたくて電子派なのに配信待ちきれずに紙本買って読みました。面白い、面白い!本当に面白い!小説ってこんなに面白いの?物語に没頭できる!自分こんなにファンタジー好きだったっけ?というほどのめり込みました。ファンタジーだけど現実的で地に足がついた話って感じなのもいい。ファンタジー感と現実感とBL感をうまく融合していて飽きないし、に凄惨な感じじゃなくてあくまで清いのが好きです。全体を通して絶対的に美しさがあって読んでて気持ちがいい。

賢者がアルダとしての試練を受けるんだけど、予想外の試練だったし、あの美しい賢者が汚れたり怪我したりボロボロで…いい。ちゃんと身も心もボロボロになる感じが伝わってきました。ユーエンの中に氷のような理性、賢者としての使命、燃えるような愛が両立していて、理性の上に温かみがのったニューユーエンをこれでもかというほど見せていただき感動しました。

ルドゥラは愛らしい、強く気高いんだけど、愛らしい。寵愛されつつあくまで二人は対等だという感じがいい、尊い。美しい。睦あいも激しくも美しい。

2巻での一番のえ?は明晰とあの人なのですが、おお、まじか?ここ?なだけじゃなく、この二人が毒になりそうで怖く、ストーリー展開が上手いなあと思いました。

明るいだけでも暗いだけでもない、不穏を抱えながらも青い空が見えるアカーシャと森と岩山!続きが楽しみです。あ〜どうなっちゃうんだろう!!!

7

ますます惹き込まれる

前作「賢者とマドレーヌ」の続きです。
前作で無事思いが通じあったユーエンとルドゥラですが、真っ直ぐな2人はユーエンがルドゥラのアルダ(唯一)としてふさわしいと認められるよう、岩山へ…。
そこで3つの試練がユーエンに待ち受けるわけだけど、3つめで大きく展開を見せて。もしかするとこれが水問題への大きな布石になるんじゃないかという展開でとてもワクワクしました。そしてピンチのユーエンを救いに来たルドゥラのカッコいいことと言ったら!

片や、水問題の別の解決の為にと遠出をした明晰と秩序にも美味しい展開が待っていました。前作ではすごーく嫌な奴だった秩序。今作でその生い立ちが明かされるのですが、不憫好きにはたまらない過去が明かされます。

ユーエンが仕えるニウライとは何者なのか、神なのか悪魔なのか…ちょっと懐疑的にも読んでしまいます。そんなこんなでまだまだ続くわけですが、もう既に続きが読みたくてたまりません。

2

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